「山岳絶景紅葉」特集 ~錦秋の山々とスケール感の大きな紅葉風景
数多く巡ったスポットの中から山岳の紅葉風景を集めてみました。山岳の紅葉は山の荒々しさ、山肌を染め上げる紅葉など、スケール感の大きな風景が魅力的です。スポットは都道府県ごとにまとめてあり、紅葉前線(紅葉の進む順序)などの情報も記載してあります。紅葉めぐりの参考にご活用下さい。
岩手県・宮城県の山岳と紅葉(八幡平・栗駒山)
東北屈指の紅葉スポットとして知られる、宮城県の「栗駒山」。宮城県側からの登山道途中にある「いわかがみ平」からの眺望が人気となっています。
岩手県の八幡平は「八幡平アスピーテライン」を使って、ドライブを楽しみながら紅葉風景を満喫することができます。
福島県の山岳と紅葉(安達太良山・磐梯吾妻スカイライン)
福島県の山岳紅葉で有名なのは、東北屈指の紅葉スポットとして知られる「安達太良山(あだたらやま)」。
安達太良山は詩人・彫刻家である「高村光太郎」の詩「智恵子抄」に出てきます。
ゴンドラを使えば10分ほどで紅葉ビュースポットの薬師岳へ。そこから山頂までも約40分ほど。一面に広がるブナやミズナラの紅葉は見事です。
観光道路(無料)の「磐梯吾妻スカイライン」も紅葉の名所で、荒涼とした火山風景と美しい紅葉を楽しむことができます。最高地点の駐車場から約90分ほど登山すれば、ブルーの美しい沼「通称:魔女の瞳」の絶景を見ることができます。
裏磐梯は磐梯山の噴火によってできた湖沼が数多く点在し、湖沼の紅葉風景撮影を満喫することができます。
福島県には以下の百名山があります。
飯豊山、吾妻山、安達太良山、磐梯山、会津駒ヶ岳、那須岳、燧岳
栃木県の山岳と紅葉(那須岳・日光男体山・戦場ヶ原)
栃木県の山岳紅葉は、日本百名山の那須岳にある「姥ヶ平」と「ひょうたん池」が有名です。ゴンドラの山頂駅から約40分のトレッキングで姥ヶ平まで行くことができます。紅葉の時期は例年、10月上旬から10月中旬になります。
日光には日本百名山の男体山・日光白根山があり、山岳紅葉を楽しむことができます。男体山と中禅寺湖の撮影は「半月山展望台」がオススメです。中禅寺湖と男体山のパノラマは絶景。
華厳の滝・竜頭の滝・湯滝などの滝、中禅寺湖・湯ノ湖などの湖沼、戦場ヶ原・小田代ヶ原の白樺(通称:貴婦人)など被写体が豊富です。
那須連山は茶臼岳、旭岳、三本槍岳、南月山、黒尾谷岳で構成され、「那須五岳」と呼びます。標高が最も高いのは三本槍岳で1,917mになっています。
群馬県の山岳と紅葉(谷川岳・赤城連峰・榛名)
群馬県の山岳紅葉は長野県境にある志賀高原(草津白根山)から始まります。
渋峠は日本の国道の最高地点(標高2,172m)になっており、芳ヶ平湿原・草津の街並み・榛名山・赤城山などを一望することができます。
志賀高原の長野県側には「のぞき」と呼ばれる紅葉ビュースポットや一沼・蓮池などの湖沼があり、紅葉の人気スポットになっています。
次に標高が高いのが赤城連峰。最高峰の黒檜山(くろびさん)は標高1,828 mになっています。赤城山には「大沼」「小沼」「覚満淵」と湖沼が点在し、美しい紅葉風景が広がります。
湖と半円錐系の山が美しい「榛名」周辺も紅葉を楽しめるスポットになっています。
険しい岩山と紅葉絶景が素晴らしい「谷川岳」の「一ノ倉沢」。こちらは約40分ほどのハイキングで絶壁と紅葉に出会うことができます。
みなかみ周辺にある「奥利根四湖」の紅葉めぐりもオススメです。ダム湖から尾瀬・至仏の山々を望むことができ、冠雪と紅葉と青空の三段紅葉を狙うことができます。
標高の低いところでは「妙義山」の奇岩と紅葉、真田丸で知名度が上がった「岩櫃山」などがあります。
群馬県には以下の11の百名山があります。
至仏山・平ヶ岳・巻機山・谷川岳・奥白根山・皇海山・武尊山・赤城山・草津白根山・四阿山・浅間山
長野県の山岳と紅葉(栂池・涸沢・千畳敷・乗鞍・志賀高原)
長野県は標高3,000m級の北アルプスの山々が連なっており、ダイナミックな紅葉の絶景を楽しむことができます。奥穂高連峰の「涸沢」の紅葉は、氷河によって造られたカールの紅葉が美しく、日本屈指の紅葉スポットとして知られています。例年、紅葉は9月末から10月上旬になっています。
標高が高い場所は10月初旬が紅葉のピークとなります。
白馬三山と紅葉が美しい「栂池自然園」はロープウェイを利用すれば、登山することなく、紅葉と冠雪の白馬三山の撮影に挑戦することができます。駒ヶ根の「千畳敷カール」もロープウェイを利用して紅葉を楽しめる名所になっています。
乗鞍岳はバスで山頂付近まで行くことができ、紅葉の大パノラマを満喫することができます。長野側の「乗鞍エコーライン」が写真撮影では人気となっています。少し紅葉時期は遅くなりますが、乗鞍高原の「一の瀬園地」「まいめの池」などの紅葉もオススメです。
長野県と群馬県境に位置する「志賀高原」も標高が高く、紅葉は早いです。日本国道最高地点の「渋峠」からは芳ヶ平と草津の街並み、榛名や赤城の山々を一望できます。ここは「雲海」や「星景」の撮影スポットとしても人気です。志賀高原は標高差があるので、長い期間紅葉を楽しむことができます。
標高の低いところでは、戸隠連峰のシンメトリーが美しい「鏡池」、秋山郷の「苗場山ビューポイント」などがあります。
新潟県の山岳と紅葉(八海山・魚沼スカイライン・秋山郷・奥只見)
新潟県の山岳紅葉は里山の風景が美しい「秋山郷」、荒々しい岩山と紅葉のビュースポット「八海山」、湯沢から六日町の街並みと巻機山・八海山などの山々の大パノラマが広がる「魚沼スカイライン」などがあります。これらの紅葉は例年、10月下旬です。
秘境とも言える「奥只見」エリアもオススメです。奥只見湖周辺の山々は広葉樹が多く、まさしく全山紅葉。滝雲・雲海で有名な枝折峠(しおりとうげ)も大人気です。奥只見エリアの紅葉は例年、10月中旬~下旬です。
八海山・魚沼スカイラインへは首都圏から関越自動車道を使うと、とてもアクセスが良いです。奥只見湖と秋山郷は少し時間がかかりますが、どちらもオススメの紅葉絶景スポットになっています。
富山県の山岳と紅葉(立山連峰・剣岳)
富山県の山岳紅葉はなんといっても立山(室堂平)エリアの紅葉。標高3,000m級の北アルプスを背景とした風景は見事です。紅葉は例年9月下旬から10月上旬です。天狗原まで足を伸ばせば「岩と雪の殿堂」と呼ばれる日本百名山「剣岳」と紅葉のパノラマを楽しむことができます。