「枝折峠」奥只見湖の雲海が稜線から流れ落ちる滝雲絶景

レンズ焦点距離 : 31mm(APS-C : 21mm)

新潟県魚沼市、奥只見湖近くの国道352号にある峠で、雲海、滝雲のビュースポットです。標高1,065m。

「枝折峠」の写真ギャラリー

枝折峠の基本情報

奥只見シルバーラインの長いトンネルができる(1950年ごろ)までは大湯から銀山平へ向かうのには枝折峠を経由していました。現在はシルバーラインが利用できるので、観光や登山で利用される峠になっています。
豪雪地帯なので12月〜5月の間は通行止となります。

雲海撮影は枝折峠の駐車場から銀山平へ下る方向にあるスノーシェッドまでの間に何ヶ所か撮影できるポイントがあります。また、駐車場から越後駒ヶ岳への登山道を15分ほど登ったところにも撮影ポイントがあります。紅葉は例年10月中旬から11月初旬ごろが見頃となっています。

枝折峠 滝雲・雲海撮影のアドバイス

[雲海の出る条件]
・昼夜の温暖差が激しい時(秋は最適)
・時間帯は早朝
・早朝の天気予報が晴れ
・適度な風がある時(滝雲は風が無いと流れない)

[レンズ]
標準レンズ・望遠レンズの両方を持っていったほうが良いです。雲海の様子やどこを切り撮るかによって画角が変わってくるので広い画角に対応できる準備をしておいた方が良いでしょう。

[その他]
・早朝の撮影になるので、三脚は必須です。
・雲海の動きを出したりするのにNDフィルター(ND8,ND100)があると便利です。
・ご来光と滝雲の流れを両立させたい時はND1000を使うという技もあります。
・標高の高い場所なので防寒対策は万全に。雲海の時期はメチャクチャ寒いですよ。

[注意事項]
観光協会のページに記載されている注意事項があるので把握しておきましょう。
・道路からの撮影は車に注意しましょう
・三脚や脚立を車道に立てないようにしましょう
・車の交通の妨げにならないようにしましょう
・冬期閉鎖期間があります(11月上旬から翌年春まで)
・駐車場と待避所以外での駐車は禁止となります
※登山客・観光客も多い場所なので周囲への配慮を心がけましょう。

[駐車場]
約50台分ほどありますが、10月の土日は登山客で込み合います。早朝も滝雲・雲海撮影に来る人が多いので満車になることがあります。

枝折峠へのアクセス・駐車場

シルバーラインから枝折峠まで

枝折峠(しおりとうげ)は新潟県魚沼市と福島県檜枝岐村を結ぶ国道352号にあります。現在は魚沼市東部から奥只見湖を結ぶ「奥只見シルバーライン」がありますので、枝折峠に行くにはシルバーラインで奥只見湖西部の「銀山平温泉」まで行き、そこから、国道352号で魚沼側に走るほうが道が良くて楽です。

枝折峠には魚沼側からシルバーラインを通らずに国道352号でも行くことができますが、道が狭いためオススメはしません。

奥只見シルバーラインは奥只見ダムの建設工事用トンネルとして造られました。全長22.6kmのうち18.1kmがトンネルという珍しい道路です。トンネル数は19本にも及びます。現代のきれいなトンネルとは異なり、岩を削った凸凹がそのままで、趣のあるトンネルになっています。

奥只見シルバーラインを走り、奥只見湖が近くなると、銀山平への出口(右折)があります。ここは見逃しやすいので注意して下さい。そのまま直進すると、奥只見湖のダム堤まで行ってしまいます。

トンネルを出るとすぐ橋になります。その橋を渡ったら右折します。(左折すると福島側になります)

800mほど進むと右側に橋があるので、その橋を渡って道なりに進みます。ここからは山を登っていく道路になります。5kmほど走ると、枝折峠になります。

写真は枝折峠の駐車場です。
乗用車50台ほどが駐車できるスペースがあります。

枝折峠のトイレ

駐車場の横にトイレがあります。コンクリート製のしっかりとした建物です。

「枝折峠から魚沼方面へ」

魚沼方面への道は細くなっています。シルバーラインがあるので、銀山平からシルバーラインを使うルートが良いですね。

「峠の様子」

峠付近はスカイラインになっており、見晴らしが良いです。

魚沼市の関越自動車道小出ICまで25kmほどあります。

越後駒ヶ岳登山道の雲海・滝雲撮影ポイント

登山道入口

枝折峠の「滝雲・雲海撮影ポイント」は大きく2ヶ所になります。銀山平から枝折峠に登ってくる途中の道路脇がひとつめ、もう一つは越後駒ケ岳の登山道(徒歩15分)のところにあります。

今回はより高いところから滝雲・雲海を撮影できる越後駒ヶ岳登山道を中心に紹介します。

道路沿いの滝雲・雲海ビューポイントは「魚沼市観光協会」さんのホームページに詳しい情報が出ています。パンフレットはPDF形式です。

魚沼市 枝折峠 滝雲・雲海ウォッチングマップ | 魚沼市観光協会


駐車場から登山道が出ています。

駐車場の横に登山カード用の箱が設置されています。

登山道の入口はトイレの右側になります。


トイレ裏から登山道が始まります。スタートは階段になっていました。


少し長めの階段でスタートです。早朝の寒い時は息苦しいスタートになりますね。


階段を登ると平坦な道に。


駐車場が眼下に見えてきます。


緩やかな登山道を歩いていきます。


少し歩くと周囲の山々が見えてきます。

10月後半・11月前半は周囲の山は冠雪します。夜中に月明かりの撮影をしてみましたが、かなりの冷え込みでした。


雄大な風景が広がります。


登山道らしい雰囲気になってきました。

木々の中の道を進みます。


途中はぬかるんでいるところがありますので、登山靴で行くことをオススメします。


少し傾斜が出てきました。


標高が高い場所は紅葉も早いです。既に紅葉が終わって冬を迎える山となっていました。


道が傾斜になっていて歩きにくいところがありました。


ここが一番の難所です。

左側が切れ落ちていて、さらに土が滑ります。

バランスを崩して左側に落ちると、大怪我をする可能性がありますので、ここは本当に気をつけて下さいね。三脚はバッグにしばれるタイプのもので望んだほうが良いと思います。

「危険箇所の様子」

このように崩れ落ちています。

実際はこの倍の角度ぐらいに感じるので、なかなか怖いです。


危険箇所を通り過ぎると稜線にでます。

この辺りからは危険な場所は無いです。

「奥只見ダム方向」

奥只見ダム方向の眺望です。手前のV字になっているところが滝雲が流れてくるところです。

この位置からはまだダムが見えません。ダムは近くに見えそうなものですが、枝折峠からダムまでは結構な距離があります。


ずっと先の方は小高い山になっています。

ここまでの間の稜線がメインの撮影ポイントになっています。


もう少し歩きます。


撮影ポイントが近づいてきました。

左側(ダム方向)の見通しが良くなっています。

「ダムが見える」

やっと小さくダムが見えてきました。

だいぶ遠いですよね。枝折峠にはじめ来た時はダムがもっと大きく見えるだろうと思っていたので、この距離感には少々驚きました。

登山道の撮影ポイントの様子


こちらが撮影ポイントになります。

登山道の左側に三脚が置けるスペースが出来上がっています。

このような場所が登山道沿いに幾つかあります。


実際に撮影ポイントに立ってみるとこんな風景になります。

手前の木々が邪魔にならないところ、構図の良いところを探して場所を決めましょう。


高度感のある稜線です。周囲の山々が冠雪しているので冬山の風景も撮影したくなります(望遠での切り撮り)


この場所からだと手前の木や草があまり邪魔にならないですね。

枝折峠の滝雲


レンズ焦点距離 : 31mm(APS-C : 21mm)

奥只見湖から溢れ出してくる雲海の流れが幻想的でした。


レンズ焦点距離 : 45mm(APS-C : 30mm)

稜線を流れ落ちる雲海はまるで滝のようでした。


レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

茜色に染まる空と雲海が非常に綺麗でした。


レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

朝の斜光に照らされて輝く木々の紅葉と雲海が印象的でした。


レンズ焦点距離 : 112mm(APS-C : 75mm)

稜線からこぼれ落ちる夜の滝霧が幻想的でした。


レンズ焦点距離 : 157mm(APS-C : 105mm)

夜明け前に一段と白さを増した雲海が綺麗でした。


レンズ焦点距離 : 72mm(APS-C : 48mm)

夜明けの光を浴びて躍動しだす雲海の激しい動きに感動しました。


レンズ焦点距離 : 157mm(APS-C : 105mm)

夜明けと同時に雲海の厚みが増して全てを包み込んでしまいました。

その他


レンズ焦点距離 : 75mm(APS-C : 50mm)

枝折峠周辺からは紅葉と冠雪した山々の写真も狙えますので、日中はそれらの写真撮影をするのもおすすめですよ。

「枝折峠 雲海の出始め」

この写真はロケハンの時の写真です。奥只見湖は雲海になっていましたが、この時は雲海の量が少なく、この状態で終わってしまいました。

滝雲になるときは、この雲海が手前に流れ込んできます。すると前出のような圧倒的な滝雲写真になります。


枝折峠 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称枝折峠
ふりがなしおりとうげ
住所新潟県魚沼市
駐車場有 / 無料:15台程度
トイレ

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