「精進峠」登山して撮影する精進湖と富士山の絶景。紅葉・雲海・星景!
精進湖と富士山の大パノラマを撮影できる精進峠。片道1時間半の登山で見ることができる特別な絶景。
「精進峠」の写真ギャラリー
精進峠の概要
精進峠は富士五湖のひとつ「精進湖」の北西にある峠で富士山と精進湖の大パノラマが人気の撮影ポイントです。精進峠からの撮影は登山撮影になります。精進湖の湖畔から片道約1時間半の登山となっており、富士山撮影の登山コースとしては中級と言って良い場所だと思います。
人気の撮影時期(被写体)は、紅葉時期、雲海、星景となっており、雲海狙いの場合はナイトハイキングで峠に向かう人もいます。
距離は長いですが、滑落の危険がある場所は少なく、落ち着いて歩けばある程度の登山経験者だったら大丈夫なルートです。1,300m以上の標高がある場所なので、防寒・非常食の用意など、準備は万全にして臨みましょう。
「ロングルート + 撮影ポイントがわかりにくい 」撮影スポットですので、登山道の写真を多めに詳しく説明します!
精進峠へのアクセス
国道358号で精進湖の北岸を目指します。北岸に「山田屋ホテル」さんがあり、その少し先に駐車場・登山口があります。
精進峠 撮影のポイント・アドバイス
[光の条件]
・精進湖峠から富士山は南東方向を撮影。昼間は逆光に近い
・紅葉の撮影の時期は午後11時〜午後1時ぐらいのトップライトがおすすめ
[登山]
・登山口から稜線の分岐まで50分
・分岐から撮影ポイント(精進峠付近)まで50分。合計約1時間半。
[撮影場所]
・撮影場所は切り立った場所で、前に出すぎると落下の危険性あり
・撮影ポイントは2ヶ所。それぞれ2〜3名の撮影スペースしか無い
[レンズ]
・日中撮影の場合は24-70mmだけで十分
・星景狙いの場合は広角を持っていった方が良い
精進峠 駐車場
精進湖の北岸はホテルが何軒かある観光地となっています。
北岸にある精進レークホテル、ふじみ荘を通過すると「精進湖県営駐車場」という大きな駐車場があります。登山道(パノラマ台入口)にも駐車場がありますが、ここが埋まっているときはこの県営駐車場を利用すると良いです。
精進峠の登山道入口はパノラマ台入口となっています。県営駐車場をすぎると山田屋ホテルがあり、そのすぐ先の左側に駐車場・右側に登山道入口(自動販売機)があります。
登山道は写真の赤矢印から入っていきます。
「バス停」
10時から16時の間、5本程度のバスが運行しています。
精進峠 登山口(パノラマ台入口)
パノラマ台入口です。
右奥に地図があるので、念のため写真を撮ってからスタートすると良いと思います。(日中登山の場合)
自動販売機が3台も並んでいます。長いルートになるので水分は多めに持っていきましょう。
登山道入口で飲み物が調達できるので便利です。
「ハイキングコースの案内板」
登山道入口の案内板です。
登山の時は地図(携帯アプリ)などを持っていきますが、念のため看板は撮影してから登山するようにしています。
登山ルートマップ
登山ルートを簡単に説明します。
登山口(パノラマ台入口)から約50分登り稜線の分岐に出ます。左に行くとパノラマ台になりますが、今回は精進峠が目的なので、分岐を右方向に向かいます。
目的地は地図の精進峠の少し先にある撮影ポイント。(一般的な登山客用のビューポイントとカメラマンのビューポイントは別の場所になっています)
ここまでは分岐からさらに約50分ほどかかり、アップダウンの連続する尾根になっています。
登山道(稜線)にある案内板は名称が精進峠・不部町・三ッ沢峠となっていてわかりにくかったです。精進峠=三ッ沢峠=不部町という風に覚えておくと安心して歩くことができます。
登山開始
登山を開始してから稜線に出るまでの約50分は、木々の中にある登山道をひたすら登ります。
途中に目印などが少ないので、どれくらい登っているのか、あと稜線までどれくらいなのかがわからず、初めてだと気が遠くなるかもしれません。
ゆっくり歩いても1時間程度では稜線に到着できると思います。
途中は少し木の根や石があるところがありますが、整備された快適な登山道になっています。
基本的にはずっと緩やかな登りです。
途中、少しだけ平らになっている部分がありました。この辺りで休憩すると良いです。写真の地表に飛び出ている木の根が目印になります。
少し岩がゴツゴツしているところもあります。
平らになっている部分が終わると、登山道のスタート地点のような道になってきました。標高が上がってきており、木々の奥には空が見えるようになってきています。少し明るい感じになってきます。
稜線まではまだですが、だいぶ稜線らしい雰囲気が出てきました。青空と紅葉が美しく、紅葉を楽しみながらの登山となりました。
ずっと単調な道が続いていましたが、突然、柵が出てきました。
この柵が見えると、稜線まではもう一息なので頑張りましょう!
柵を越えると、今度は階段が出てきます。
ここは平らになっているので休憩するには良い場所でした。
自然の中の登山道なので、写真のように倒木もところどころにあります。
階段からしばらく歩くと稜線が見えてきますよ。
分岐(パノラマ台と精進峠)に到着
いきなり稜線に出ます。分岐には左がパノラマ台、右が三ッ沢峠という案内が出ています。
精進峠とういう表記はないですが右側の三ッ沢峠方向に進めば精進峠に到着します。
稜線までは他の登山客に会うことがありませんでしたが、稜線に来ると何組かの登山客とすれ違いました。尾根ルートを歩いて複数の山をトレッキングしている人が多いようでした。
ここからは稜線歩きです。道はしっかりとしているので、迷うことはあまりないと思います。
稜線に出ると、今までの登山道とはガラリと雰囲気が代わり、開放感にあふれています。
「稜線に出たから、もうそれほどキツくないだろう。横に歩いていくだけだし。」
なんて考えていると痛い目をみます。
このルートはここからのアップダウンが激しいのです。
すれ違った人にも、ここからはアップダウンが酷いよ!と言われました。
分岐から少しの間はアップダウンもなく、スムーズに歩くことができます。この時は紅葉のタイミングは良く、最高の紅葉登山となりました。
徐々に登り道になってきました。
この先は結構な登りになりそうな雰囲気が!
岩が多くなってきて、本格的な登山道っぽくなってきました。1時間以上歩いてきているので、疲れも溜まってきますね。
途中に標があります。これがあれば、道は外れていないことになります。
富士山が見えた!
木々の間からやっと富士山が見えました。
朝から快晴で、日中も雲が少ない予報だったので昼頃でも富士山が綺麗に見えます。しかし、少し右側に雲が湧いてきていたので、早く撮影ポイントに到着したいところです。富士山は気候が急変して見えなくなることも多いですから。
今度は下り。その奥はまた登りになりそうな予感。
この区間は暫く緩い下りです。ということは帰りは登りですね。
下りが続いた後にまた登り。左側に大きな岩があります。この岩も目印になりますよ。
この辺りは少し登山道の幅が狭くなっていました。
「案内板」
途中にパノラマ台と三ッ沢峠という案内板が出てきました。この辺りからまだかなぁという気持ちが強くなってきました。ここからも結構長いです。
また登りが出てきます。
ここが一番歩きにくい場所ですね。
下の岩が大きく、雨が降った時は特に滑りそうです。
ナイトハイキングの時は注意です。
登山道に倒れている木に目印の赤い印が付いています。
登山道の幅が広い場所に出ました。
ここはベンチもあり、休憩するのに良い場所になっています。
さて、休憩を終えてスタート。
緩い登りでの登山再開となります。
ここで再度富士山が見えてきました。富士山が見えると気力がUPしますが、これ、富士山が全く見えない登山道だったら気分が萎えてきますね。
崩落箇所
下りのところで登山道にロープが張られています。左側が崩落しているので右側に回り込んで歩くようになっています。
崩落箇所の下りを過ぎると案内板があります。
左側から歩いてきたのでこのまま右へと進みます。
ここも精進峠ではなく「不部町」と表記されていますね。ここからは富士山や精進湖と逆側の風景が見えます。
先ほどの看板のところを過ぎると、今度はまた急な登り。
ただし、何となく精進峠に近くなっている感じはしてきました。
精進峠展望台
「地図上の精進湖展望台の入口」
ここは入口がわかりにくいですが、中央の木の奥に右に入る踏み跡があります。ここを右側に入って行きます。
精進峠には地図に記載されている展望台ともう一つ別の展望ポイントがあります。 両方とも登山道から木々の中を少し歩いたところになります。どちらとも入口の案内はなく、分かりにくい感じでした。
ここよりさらに先にある写真家が撮影するポイントは特に入口が分かりにくく、なかなか発見しにくい場所だと感じました。星景や夜明けの雲海撮影で訪れる時はナイトハイクになるので、初めてだと見つけるのに苦労しそうです。
ここが地図に記載されている精進峠の展望台です。 撮影できる場所は平らになっており三脚も設置しやすかったです。開放的な風景を目にすると疲れが一気に吹っ飛びます。
ここは地図にも記載がある場所なので、入口はわかりにくいですが、登山客も立ち寄っていました。
一般的な精進峠展望台からの眺望
地図に載っている精進峠展望台は写真家が撮影するポイントからは少し手前になるのですが、ここからでも十分な絶景を楽しむことができます。写真家が好む撮影ポイントからだと、もう少し富士山と精進湖の位置が直線的になります。
富士山を少し右に配置した構図であればここからでも十分良い写真を撮ることができますよ。
場所が狭いので足元まで写せませんでしたが、撮影している場所はこのような様子になっています。右側の松の木が少々邪魔ですが、左側に寄って撮影すると良い感じに富士山と精進湖が写ります。
メインの撮影ポイントに行くには登山道に戻り、さらに奥に進みます。
再度登り坂。
ここは左が少し切れ落ちています。
左側は木が生えており、それほど急な崖という感じではないですが、転落したりしないように気をつけて通行しましょう。
精進峠撮影ポイント
こちらが写真家用撮影ポイントの入口です。非常にわかりにくいです。
ナイトハイクで真っ暗の中だとわからないんじゃないかなぁというような場所です。
少し道が左にカーブしていて、右側に二股の木があるところが入口になります。
よく見ると人が歩いたような跡がありますが、相当気をつけて見ないと気が付きません。
登山道から横に入ります。木々の奥に富士山が見えています。
少し左上に入る感じになっています。
もう少し奥に進むと木々が無くなって視界が開けます。地図上の精進峠展望台と同様、撮影ポイントは断崖の上になっているので前に出過ぎないように注意してくださいね。
「撮影ポイントの様子」
ここが三脚を立てる場所です。左側に岩に生えている松があり、この後ろは絶壁です。
三脚は3本ほどしか立たないような小さなスペースです。
撮影していると登山者が登山道を通って行きましたが、こちらには気が付かないようでした。登山道からこの場所にいる人や三脚は見えません。
精進峠撮影ポイントからの眺望
こちらが精進峠撮影ポイントからの精進湖と富士山です。手前の山は紅葉が見頃でオレンジや赤に色付いています。
地図に記載されている精進峠展望台より、精進湖が中央に位置していてバランスが良いですね。撮影するのであれば、この場所まで足を伸ばした方が良いです。
午後になると右側の斜面が影になるので、ここからの紅葉撮影は午前11時から午後1時のトップライトが良いでしょう。
日中の紅葉撮影だと、レンズはフルサイズ24-70mmの一本でOKです。距離があるので70-200mmも持って行きましたが思ったより富士山が近く、24-70mmしか使わないで終わりました。
70-200mmはただの重りとなりました。24-70mmのレンズ一本で身軽にしてアッタクをオススメします。
山梨側からだと日中は富士山が逆光になるのでもっと富士山がテカテカに写るイメージでしたが、雲が無い太陽がギラギラした日でも富士山は綺麗に映りました。
撮影時はPLフィルターを装着しています。
「縦構図」
縦構図だと富士山までの距離が強調され横構図よりも高度感が出ます。
精進峠 アクセスマップ(地図)
撮影スポット情報
項目 | Data |
---|---|
名称 | 精進峠 |
ふりがな | しょうじとうげ |
住所 | 山梨県富士河口湖町 |
駐車場 | 有 / 無料 : 20台程度 |
トイレ | 有 |