八甲田・十和田エリア「紅葉」撮影ガイド

赤の世界| 朝陽が当たると対岸のブナ林が真っ赤に。無風状態だったので、地上と水面の区別が無くなるほどのシンメトリーになりました。

八甲田・十和田エリアは青森県を代表する観光地で、その名は全国的に知られています。このエリアは標高差が大きいため、長い期間紅葉を見ることができるという特徴があります。東北でも最も紅葉が早い「八甲田山の毛無岱(ロープウェイ・登山)」からスタートし、最も遅い「奥入瀬渓流」まで数多くの紅葉スポットが多くの人々を魅了します。

日本百名山のひとつ「八甲田連峰」は大岳(1,585m)を主峰とした16の峰々の総称です。台形や円錐状の山々が連なり美しい山岳風景が広がります。

紅葉のスタートは「毛無岱(けなしたい)」から。ここは八甲田ロープウェイで山頂に登り、そこから登山道で酸ヶ湯温泉に下る途中にある池塘(ちとう:草原に点在する小さな池)になります。登山道から見下ろす池塘と草紅葉はまさに天空の楽園。ロングルートになりますが、ロープウェイを使えばずっと下りになるので、写真機材を持っていっても挑戦しやすい撮影スポットになっています。写真や登山をやっていない人には知名度が低い場所ですが、絶景度はそうとう高いので、オススメの場所です。

次に紅葉が始まるのが八甲田十和田ゴールドライン沿いの「睡蓮沼」「地獄沼」。ここは積雪の多い温泉として全国的に知られる「酸ヶ湯(すかゆ)温泉」の近くになります。睡蓮沼は背後に高田大岳(1,552m)をはじめ、八甲田の山々が5つほど連なって見える絶景ポイント。道路沿いにあるので、観光客も多い、八甲田屈指の人気紅葉スポットになっています。

隠れたオススメスポットは東八甲田エリアの「グダリ沼」。ここは八甲田の雪解け水が湧き出しており、沼というよりは清流。紅葉の木々の中を透明度の高い水が流れており、そこにはバイカモの白い小さな花が咲き乱れています。紅葉とバイカモの貴重なコラボレーションを見ることができますよ。

次に八甲田で最も有名な紅葉スポットのひとつ「城ヶ倉大橋」。城ヶ倉渓流の上に架けられた橋で、アーチ支柱間の長さが225mもあり、その規模は日本一。山全体が燃えるような紅葉、天候が良いと遠くには日本百名山のひとつ岩木山まで見渡すことができます。この橋の写真は八甲田を紹介するパンフレット・ホームページなどで目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

城ヶ倉の紅葉の次は近年知名度がうなぎ登りとなっている「蔦沼」の紅葉。八甲田と十和田の間にある蔦沼は周辺に数多くの沼が点在しています。これらは「蔦七沼」と呼ばれています。その入口に位置する「蔦沼」は朝日が昇ってくるとブナ林が真っ赤に染まり、それが鏡のような水面に映り込みます。そのインパクトは強烈で朝焼けシンメトリースポットとして一気に注目を浴びるようになりました。

蔦沼から少し離れたところにある「蔦 赤沼」は40分ほどの軽登山になりますが、静かで神秘的な沼になっています。こちらも紅葉スポットとしてオススメです。

蔦沼の紅葉が終わると、いよいよ十和田湖の紅葉が始まります。

十和田湖の周回道路の途中には複数の展望台があります。紅葉撮影に良いのが「瞰湖台」「発荷峠展望台」「甲岳台展望台」です。「瞰湖台」からは十和田湖の紅葉と遊覧船の写真を撮ることができます。

そしていよいよ「奥入瀬渓流」の紅葉へ。奥入瀬渓流は十和田湖の「子ノ口(ねのくち)」から流れ出ており、十和田湖と隣接しています。奥入瀬渓流の美しさは言うまでも無いでしょう。紅葉のピーク期間は車両通行止めとなりますので、指定されている駐車場に車を停めて歩くか、バスを利用する形になります。

八甲田・十和田エリアの紅葉撮影スポット一覧

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