「蔦赤沼」驚愕の透明度を誇る沼は秘境感抜群の紅葉絶景スポット

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

青森県八甲田エリアにある蔦七沼のひとつ。透明度の高い水が美しい沼で、八甲田連峰の赤倉岳を望むことができます。

「蔦赤沼」の写真ギャラリー

赤沼とは

赤沼は八甲田連峰の東に位置しています。奥入瀬渓流から酸ヶ湯温泉(八甲田ロープウェイ)に向かう途中にあると言った方がわかりやすいかもしれません。

この周辺は沼が多く、「蔦七沼(つたななぬま)」という名称で親しまれています。赤沼は蔦七沼の一つですが、他の沼とは少し離れており、七沼巡りの遊歩道とは別の登山道を使ってアクセスする必要があります。その為、蔦沼の他の沼と比べると訪れる人は少なく、秘境的な沼になっています。

気軽に蔦沼巡りを楽しむことができる散策路は下記のブログをご覧下さい。赤沼以外の沼巡りが1時間ほどでできてしまいます。十和田八幡平国立公園「蔦七沼」撮影ガイド 〜ブナの原生林に包まれた神秘的な沼めぐり

赤沼へのアクセス・駐車場情報

アクセス(行き方)

蔦沼(蔦温泉)を過ぎて酸ヶ湯温泉方向へ進んでいくとトンネルがあります。そのトンネルを越えると仙人橋見えてきます。この先の左側に駐車場があります。

橋の周辺の紅葉も綺麗なので、何人かのカメラマンが撮影を楽しんでいました。

駐車場の入り口

少しカーブした場所に入口があります。案内板等は見えないので、橋を越えたらゆっくり走りましょう。


写真の右側(赤い矢印)にさらに5台程度駐車できるスペースがあります。矢印の先は狭い通路になっており、その先に駐車できる場所があります。



駐車場

駐車場は砂利になっています。この写真のスペースには6〜8台ほど駐車できます。
雨が降った後は大きな水溜りができていることがあります。車の底が低い車は下を擦らないように注意しましょう。

この駐車場の前はJRバス東北の「仙人橋」バス停になっています。

赤沼へ

仙人橋の駐車場に車を置いたら、蔦沼方向(仙人橋)へと進みます。歩道が無い道なので通行する車に注意しましょう。橋の周囲は鮮やかな紅葉になっています。

「仙人橋からの紅葉風景」
下には川が流れており、水と紅葉の写真を撮ることができます。

橋の両側が被写体になります。

逆側も美しい紅葉を楽しめます。

登山道入口

橋を渡ったら右側に登山道の入口があります。

矢印の方向に進みます。
ここから赤沼までの距離は1.2kmほど。約30〜40分ほどの登山になります。

登山道の入口には登山の注意事項が書かれた小さな案内板がありました。

急登のスタート

この登山道は入口が急登になっています。

これを見ると、かなり険しい道なのかなぁと思ってしまいます。

「ロープ」

スタートからロープです。写真ではわかりにくいですが、なかなかの斜度になっています。

スタートからパンチの効いた登山道ですが、急なところはここだけです。スタートだけ乗り切ってしまえば後は緩やかな登山道(ブナ林の散策路)になっています。

観光客が登山道入口まで来ていましたが、この急登を見て赤沼に行くのを諦め、引き返していました。

木の根が多いので雨の降った後は滑ります。気を付けて登りましょう。

急登を終えると、一面真っ黄色なブナ林。
蔦沼周辺の道路脇はブナ林がとても美しいです。この登山道はブナ林の中に入って紅葉を楽しむことができます。

沼だけではなく、沼に行くまでの登山道で紅葉を満喫することができます。

少し傾斜はありますが、全体的になだらかな登山道になっています。

登山道はしっかりとした踏み跡があるので、わかりやすかったです。落葉が進むと、落ち葉で登山道が見えにくくなったりするので気を付けましょう。

「ブナに囲まれた登山道」


登山道の途中には倒木があったりします。

「目印」

道がわかりにくくなりそうなところには、ピンクのテープが巻いてあります。
登山者が迷わないように目印があるのはありがたいです。登山の時はこの印をよく見て進みましょう。


登山道の途中に大きな立ち枯れがありました。これも目印になります。

分岐

途中、分岐があります。蔦沼(蔦七沼めぐり散策路)に繋がる登山道との分岐です。

ここにはピンクのテープがたくさん付いていました。帰りに道を間違わないようにしています。

「木にも目印」

木にも赤いペイントがされており、その上には「仙人橋」という案内板が付けられていました。帰りは仙人橋方向へと進みましょう。蔦沼へ行く道はあまり人が通らないようです。
この登山道で注意が必要な場所です!

ここからしばらくは平坦な道です。

シダとブナ

湿気が多いところにはシダが生えています。
緑の絨毯の上に輝くブナの紅葉が綺麗です。

倒木

登山道に倒れ込んだ倒木は、登山道の脇に積まれています。自然に土に戻るようにされているようです。

登山道を塞ぐ倒木

大きな倒木が登山道を塞いでいます。
木の上を通るか、横を回避して進みます。

後半は少しワイルドな登山道になってきます。

登山道を塞ぐ倒木が幾つかありました。自然の中を歩いている感があり、楽しい道です。

空を埋め尽くす紅葉

時々上を見上げると、空が見えないほど紅葉に囲まれているのがわかります。
黄色い紅葉が多いですが、時々鮮やかな赤い葉があります。

周囲の草木の背丈が高くなってきました。

赤倉岳への登山道分岐

赤沼の近くには八甲田連峰の赤倉岳へと続く登山道の分岐があります。
登山の案内板がありました。

赤沼へ到着

目の前が開け、赤沼が見えてきました。

沼の奥には赤倉岳が見えます。

沼の入口は広くなっており、休憩や写真撮影を楽しむことができます。

この日は登山道と湖畔で20名ほどの人が散策を楽しんでいました。紅葉ピークの土日などはさらに多くの人で賑わうことでしょう。
湖畔は程よく石があり、石に腰掛けて休憩することができました。

沼は周回するような遊歩道は無く、東側の湖畔からの撮影となります。

西側の撮影となるので、順光は午前中となります。

「立ち枯れと紅葉」

赤とオレンジに染まる紅葉の前に、なんとか立っているような立ち枯れ。
八甲田の豊かな自然の中にある生と死。
静かな赤沼はゆっくりとした時の流れを感じることができる場所。

しかし、ここの水の透明度は凄いです。
左下には水が写っていますが、沼の底まで透けていて、地上との差がわからない程です。

「撮影位置の様子」

湖畔の休憩スペースの様子です。水面近くに立ち枯れがあり、この付近を左右に動けるようになっています。池全体を写すと、やや左奥に赤倉岳が入ります。

赤倉岳は八甲田連峰の山の一つで、標高は1,298mです。

「赤沼紅葉風景」

赤沼の透明度の高い水と紅葉のコラボレーション。赤倉岳方面は紅葉のピークを過ぎていましたが、赤沼は紅葉のピークでした。

「燃える紅葉」

湖畔の木々は紅葉のピークを迎えていました。この日は雲が多く、時々光が差し込むという条件でした。構図を決めて光が入るのを待ちます。透きとおった綺麗な水面を眺めながら心休まるひととき。
登山後のちょうど良い休憩時間となりました。

光が入ると感動的な輝きが。

「雲間から差し込む光」

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

蔦赤沼は午前中が順光ですが、今回は午後の逆光という条件で挑戦して見ました。八甲田は気象の変化が激しく、曇ったり晴れたり、小雨が降ったりと、刻々と状況が変化することが多いです。
透明度の高い水面、逆光に輝く紅葉、雲間からの斜光など、午後でも面白い写真が撮れそうな気がしました。

「湖畔の風景」

撮影場所には大きな立ち枯れがあります。以前はもっと大きな立ち枯れだったようですが、折れてしまったようです。しかしながら、沼の主のように今も存在感があります。




蔦赤沼 撮影後記

蔦沼は近年、SNS、雑誌、テレビなどで朝焼けの絶景が取り上げられ、全国でも注目されている撮影スポットの一つになっています。

以前、訪れたときは赤沼を除いた、蔦沼巡りを楽しみましたが、今回は残った一つの沼である「赤沼」まで行くことができました。

登山情報などでルートを調べて行きましたが、思ったより登山道は楽でした。初めの急登に驚きますが、そのあとは森の中の散策路といった感じです。

車から歩いてすぐ撮影とはいきませんが、これだけの時間で秘境を味わうことができるというのは最高です。

沼のほとりでは、登山客がコーヒーを飲んだり、ラーメンを作っていたりと、それぞれの時間を楽しんでいました。

持って行くレンズは標準・望遠の2本がおすすめです。撮影位置が限られますので標準レンズだけだと定番の構図だけになりがちです。望遠だと紅葉と水面の切り撮りを楽しめます。


蔦赤沼 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称蔦赤沼
ふりがなつたあかぬま
住所青森県十和田市奥瀬
駐車場有 / 無料:10台程度
トイレ

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