「壺阪寺の桜大仏」桜大仏と国重要文化財 三重の塔 など被写体満載

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

奈良県高取町にある真言宗系の寺院。境内にはたくさんの桜が植えられており、春には「桜大仏」を拝むことができる。

「壺阪寺の桜大仏」の写真ギャラリー

壺阪寺と桜大仏の概要

桜大仏で知られる壺阪寺は奈良県高取町にある真言宗系の寺院で、正式名称は南法華寺(みなみほっけじ)です。一般的には「壺阪寺」の通称で知られています。

創建については明らかではありませんが、大宝3年(703年)に弁基上人により開基されたと伝えられており、長谷寺などと共に霊場として栄えました。京都の清水寺は北法華寺、壺阪寺が南法華寺となっていることからも、古くから栄えた寺院であることが想像できます。

春には桜に囲まれた「桜大仏」が出現し、桜と大仏さまの縁起の良いコラボレーションを見ることができます。近年SNSなどで桜大仏の写真が多く流れているので、その写真で「壺阪寺」を知った人も多いっでしょう。

桜大仏をはじめ、壺阪寺の境内にはインドから招来された巨大な石仏たちが幾つもあります。なぜインドの石仏がたくさん壺阪寺にあるのでしょうか?

壺阪寺は1960年代からインドのハンセン病患者救済活動や教育助成・地域開発などのボランティア活動を行っており、そのお礼にインドから仏像が招来されることとなりました。

実際にお寺を訪ねてみると、境内は和と海外の文化が融合したような独特な雰囲気となっており、他には無い面白い空間になっています。

春は境内中が桜で埋め尽くされるほどの桜の名所です。桜大仏だけでなく、桜風景を楽しめるスポットになっています。

壺阪寺の桜 撮影のポイント

[タイミング]
・桜の見頃は例年4月上旬から中旬

[光の条件]
・桜大仏の定番構図は北向きを撮影(日中順光)

[拝観時間]
・午前8時30分から午後5時

[料金]
・入山料 大人600円、小人(17歳以下)100円
・駐車料(1日あたり) 500円

壺阪寺へのアクセス

橿原市方面からは国道169号を南下。近鉄吉野線「壺阪山駅」付近から1kmほどで「清水谷」という交差点(信号)が見えてきます。ここを左折して道なりに1kmほど進むと壺阪寺に到着します。

駐車場は壺阪寺境内のすぐ横にあり80台ほどの規模です。1日あたり500円で駐車可能となっています。駐車場の横が境内参拝の入口になっていて便利です。

壺阪寺の桜大仏

まずは壺阪寺の桜で一番人気とも言える「桜大仏」の写真から。

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

こちらは境内を周遊する最後の方に撮影ポイントがあります。桜に埋もれた大仏さまのインパクトは一度見たら忘れらないですね。

この日は青空に雲が流れ、桜も良いタイミングで、縁起の良い桜大仏さまの姿を拝むことができました。

壺阪寺境内へ

駐車場横の入口で参拝料を払い、境内に入ります。

入ってすぐに桜の世界に吸い込まれます。桜大仏の写真を見てここを訪れたのですが、境内中に桜が咲き乱れ凄い状況に驚かされました。

レンズ焦点距離 : 112mm(APS-C : 75mm)

壺阪寺は本当にユニークな寺院で、和と海外文化が融合したような雰囲気で、日本の寺院にいるのとは全く違う感覚を受けます。春は特に桜で明るくなるのでテーマパークの雰囲気と言った方が良いかもしれません。

こちらのレンズは境内に入ってすぐのところから望遠レンズで撮影しました。奥に見えるのが「三重塔 国指定重要文化財」。いきなり国指定重要文化財と桜のコラボです。

京都の寺院の雰囲気と同じような写真が壺阪寺でも撮影できるんです。手前には仁王門の瓦の屋根も入り、奥は緑。ピンク・グリーン・ブルーのコントラストが抜群に綺麗です。撮影開始からこんな風景が飛び込んでくるのでなかなか先に進みません。

「縦構図」

レンズ焦点距離 : 145mm(APS-C : 97mm)

こちらが縦構図になります。三重の塔なので縦構図が似合いますね。桜、仁王門の瓦のバランスも良く、絵に描いたような場所になっていました。


レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

こちらは仁王門の屋根。桜に埋もれています。

遠くから望遠レンズで撮影しており、その圧縮効果で桜の密度が高くなり、桜に埋もれているような写真にすることができました。時々風が吹くと花びらが宙に舞っていました。

「桜吹雪」

レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

風が吹くと花びらが舞っていたので、桜吹雪が狙えると思い、しばらく待機していました。休日は混雑するのでしょうが、この日は境内で会ったのは20人程度で、境内の広さを考えるとほとんど人がいない状態で貸し切り気分で撮影することができました。

少し待っていると、強い風が吹き、花びらが上へと舞い上がりました。凄い吹雪とはいきませんでしたが桜吹雪の写真を撮ることができました。あと数日遅いともっと凄い桜吹雪の写真が撮れたと思います。

「軒下の照明と桜」

レンズ焦点距離 : 102mm(APS-C : 68mm)

建物は朱色が多く、青空・桜との相性が最高です。壺阪寺は建築物が多いので、建築物と桜を絡めた構図が無数に考えられます。

晴れた日の日中は光線が強いので、手持ちでスナップ感覚で撮影するのも楽しいです。

仁王門へ


境内に入ってすぐに三重の塔と桜のコラボレーションを見つけてしまったので、だいぶ時間を費やしてしまいました。空には雲があるので、桜大仏を撮影するときにうまく雲が抜けてくれるか心配なところもありましたが、道順で進んで見ることにしました。

どうしても桜大仏のカットを抑えたい場合は、まず、桜大仏を撮影してから他を撮影した方が良いでしょう。

「分岐」

直進が「本堂・仁王門・壺阪大仏」で、右側に行くと「つぼさか茶屋・お手洗い」になります。右に進んでも「本堂・壺阪大仏」に行くことができます。

ここはまっすぐ進んでみます。

壺阪寺の仁王門


レンズ焦点距離 : 16mm(APS-C : 11mm)

壺阪寺の仁王門は建立が延暦2年(1212年)になり、貞慶解脱上人が建立に関わったと伝えられています。室町時代、安土桃山時代に大改修が行われ、昭和にも解体修理が行われたそうです。

平成10年の台風で、屋根が半壊。その後、現在の位置に移築されました。

こちらは上に桜を多く入れたかったのでレンズを広角レンズに変えて撮影しました。壺阪寺の撮影は望遠レンズ、標準レンズ、広角レンズをフル活用です。


仁王門の中から撮影。左右には迫力ある仁王様が。

ここから三重の塔まで階段が続きます。

「仁王さんの下駄」

健康を祈願して仁王さんの下駄に乗って記念撮影。

境内にはこのように撮影ポイントも用意されていたりするのでテーマパークっぽい感じがするのでしょう。

「仁王門からの眺め」

レンズ焦点距離 : 35mm(APS-C : 23mm)

上部に仁王門の軒を入れての撮影。下には三重の塔、多宝塔が入り、春の寺院の雰囲気が良く出ます。ここもオススメの撮影ポイントです。

階段を登っていきましょう。

レンズ焦点距離 : 32mm(APS-C : 21mm)

桜のトンネルをくぐり、上を目指します。

「三重の塔と桜」

ここからは三重の塔を大きく撮影できます。少し動いただけで桜の枝とのバランスが変わりますね。

桜大仏様の広場

階段の途中(右側)は広場になっており、右側に桜大仏が見えます。桜大仏の定番撮影ポイントは大仏さまの右方向からの撮影になります。

今までは和の雰囲気でしたが、ここからガラリと雰囲気が変わります。


「桜大仏 の説明」

レンズ焦点距離 : 29mm(APS-C : 19mm)

桜大仏を正面から見るとこのようになっています。こちらの大仏さまは開眼が平成19年11月と、とても新しい大仏様になっています。

名前は「天竺渡来 大釈迦如来石像」で身丈10m、台座5mです。こちらはインド奉仕活動の交流の一環で製作され、21世紀に世界中で発生した暴力・中傷などで傷んだ心を癒すために建立されたそうです。

こちらの「桜大仏」が有名になりましたが、壺阪寺にご招来した最初の石像は「天竺渡来大観音石像」で、昭和58年3月の開眼になっています。こちらはインド政府を始め多くの人々の協力と支援があり延べ7万人もの石工が手造りで建造したそうです。全長は20m、重さは1200トンにも及びます。

「阿修羅」

レンズ焦点距離 : 21mm(APS-C : 14mm)

阿修羅は古代インドのアスラが仏教に取り入れられたものになっており、この像もその流れで製作されたものなのでしょう。数え切れないほどの手の数と周囲の桜の枝が無限の広がりに感じます。


桜と背後の山、新緑の木々などの組み合わせ、建物との組み合わせ、本当に色々な写真を撮影できる寺院ですね。

さて、桜大仏様の広場から階段のところに戻ってきました。

レンズ焦点距離 : 90mm(APS-C : 60mm)

雲が良い形になっていたので、三重の塔と桜をもう一回撮影しました。散策中は雲の流れを見ながら、雲が良い位置に来るところを探してシャッターを切っていきました。

多宝塔


レンズ焦点距離 : 35mm(APS-C : 23mm)

この塔は平成14年の建立で、比較的新しいものです。

外観は二重塔ですが、中は一重塔になっているそうです。

「多宝塔と青空」

レンズ焦点距離 : 16mm(APS-C : 11mm)

青空に映える多宝塔です。

眼病封じの寺「壺阪寺」


壺阪寺は眼病封じの寺としても知られています。ご本尊の「十一面千手観世大菩」は目の観音様として信仰されています。

「ミッキーマウス?」

途中にはミッキーマウスのような形をした木がありました。

「鬼」

上記のミッキーマウスの形の木や鬼のオブジェなど、子供が喜びそうな要素もある壺阪寺です。


レンズ焦点距離 : 20mm(APS-C : 13mm)

通路などは寺院らしい風景になっており、本当に面白いお寺です。

「三重の塔」

レンズ焦点距離 : 16mm(APS-C : 11mm)

明応6年(1497年)再建の国指定重要文化財です。近くで見ると木の感じが、何百年もの歴史を感じさせます。

「三重の塔と桜」

レンズ焦点距離 : 32mm(APS-C : 21mm)

三重の塔付近は桜は少なく、桜を絡めるのは少々大変です。一本小さな桜の木があったので、それを入れて撮影してみました。

いよいよ桜大仏様の撮影ポイントへ向かいます。

境内の右奥の方になります。この門をくぐって奥に進みます。

上記の門から振り返って撮影。

この写真の左下に桜大仏様があります。

壺阪寺「桜大仏」の撮影

通路の途中に「桜大仏」のポスターが貼ってあります。

ここから見えるというアピールがされているのでなんとも丁寧親切なお寺さんですね。

「注意」

手すりの外は落下の危険があるので、手すりの内側から撮影するようにしましょう。ここは高くなっている場所なので落下すると危険です。


手すり付近はこのようになっています。

「通路からの桜大仏」

レンズ焦点距離 : 112mm(APS-C : 75mm)

通路の建物の中から撮影しました。大仏様の覗き構図です。

「定番構図」

レンズ焦点距離 : 112mm(APS-C : 75mm)

こちらが大仏様の定番構図になります。前にも桜の枝と花が入り、桜に囲まれている感が凄いです。

「大仏様のアップ」

レンズ焦点距離 : 190mm(APS-C : 127mm)

平和を祈り、鎮座する大仏様。

撮影ポイントを過ぎると、大仏様の前の広場に戻ります。

レンズ焦点距離 : 29mm(APS-C : 19mm)

境内を埋め尽くすような桜と青空に包まれたこの空間は平和に満ちていました。

広場の一段上は建物の上がテラスのようになっていて、大仏様と境内を一望できます。


壺阪寺の桜大仏 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称壺阪寺の桜大仏
ふりがなつぼさかでらのさくらだいぶつ
住所奈良県高取町壺阪3
駐車場有 / 有料 : 500円(80台)
トイレ

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