「袋田の滝」日本三大名瀑 日本の滝百選に選定されている日本を代表する滝の紅葉とライトアップ

| 撮影:五島 健司

茨城県大子町にある高さ120m、幅73mの巨瀑。日本の滝百選の一つで、華厳滝、那智滝とともに日本三大名瀑にも選ばれている。

「袋田の滝」の写真ギャラリー

袋田の滝とは

袋田の滝は栃木県日光の華厳滝、和歌山県勝浦町の那智滝と並んで、日本三大名瀑のひとつに選定されています。袋田の滝の名前を聞いたことがない人が少ないほど有名な滝になっています。

久慈川の支流の滝川上流に位置しており、長さ120m、幅73mの巨大な滝です。

2008年に第二観瀑台がオープンし、滝全体を見ることができるようになりました。

袋田の滝へのアクセス

大田原市方面からは国道461号を東へ進み、田子町役場付近で国道118号へ。再度国道461号に戻り袋田の滝入口へ。

常陸大宮市方面からは国道118号で北上。国道461号に入り袋田の滝入口へ。

案内が多く出ているのでわかりやすいです。国道461号の袋田温泉 思い出浪漫館のところから県道324号に入り道なりに進むとお土産店や駐車場が並んだ場所に出ます。

袋田の滝の駐車場

駐車場は民間の駐車場がたくさん有り、300円〜500円ほどの駐車料金となっています。滝の入口(有料のトンネル)付近はお土産屋の駐車場が多く、食事やお土産を購入した人は無料となっているところが多かったです。

少し遠い駐車場に車を置いても滝までは歩いてそれほどの距離ではないので、体に負担はあまり有りません。滝への遊歩道はアップダウンが多いところも有りますが、ここはトンネルの中がなだらかな登りで、滝巡りとしてはすごく楽な場所となっています。

「滝入口付近の様子」
道沿いにお土産屋さんがずらりと並んでいて、観光滝ならではの雰囲気を醸し出しています。道沿いには民間の駐車場が並んでいますので、好きなところに駐車します。1日一回300円〜500円という駐車料金がほとんどでした。(多くが500円)

写真付近が有料駐車場が多いエリアです。これ以上先に行くとお土産やさんを利用した人が無料で利用できる駐車場がほとんどでした。

食事やお土産購入を考えている人は、もっと先まで行くことができます。この先にもお土産屋さんはたくさん並んでいます。

「広い道路の終わり」
この先は1台が通れるだけの細い道になっています。

「周囲の山々の紅葉」
大子町役場や道の駅あたりは平坦な感じでしたが、袋田の滝周辺に来ると小高い山々になっています。

滝のあるところだけあって、迫力ある岩が見えてきました。
岩壁を彩る赤や黄色の紅葉が見事です。

「袋田の滝トンネル入口」
奥に見える階段と緑の屋根が袋田の滝への入口です。観瀑料は300円となっています。

川の左側の入口はトンネルを通って滝へ、川の右側は少し山の中の散策路を歩き吊り橋を渡ってからトンネルに入り滝へという流れになっています。川の右側のルートはしばらく歩いたところ(トンネルの入り口)に料金所があります。

一般的には川の左側(写真の緑の建物)から滝へ向かうという流れになっています。(今回は滝の右側からのルートで向かいました)

滝の右側のルートです。

木々の中の道を歩いていきます。こちらは駐車場に戻って来る人がほとんどで、こちらから滝へ向かう人は少なかったです。

「お土産店」
遊歩道の途中にも土産屋がありました。

苔むした屋根と落ち葉が秋を演出しています。

「生瀬滝への遊歩道」
こちらから袋田の滝の上流にある生瀬滝へ行くことができます。

急な階段なのと、夕方なので登って行く人はいませんでした。

第一観瀑台

昔からある観瀑台で、こちらからの眺望は滝の一番下の部分がメインとなっています。遊歩道の先は吊り橋になっており、その先にトンネル(料金所)があります。トンネルを歩いて第一観瀑台へと進みます。

「吊り橋からの様子」
吊り橋から下流方向を見ると大きな丸い岩がゴロゴロ。

独特の雰囲気があり、被写体としてもなかなかです。奥に人工物が写ってしまいますが、紅葉に囲まれた岩はとても綺麗です。

観光客が多いので吊り橋は揺れっぱなしです。手持ちでISOを高くし、シャッタースピードを上げて撮影しました。揺れまくるのである程度の構図を決めて取っておいて、トリミングするしかないですね。

夕暮れ前に第一観瀑台につきましたが、ここはライトアップの方が面白そうだったので、すぐに第二観瀑台へと進むことにしました。

この写真はライトアップされた時(帰り)に撮影しました。コンクリートの巨大な柱から滝を覗く感じになっています。
柱をシルエットとして入れてみると面白い写真になります。

第二観瀑台から滝全体を写す時は標準レンズで良いですが、第一観瀑台は広角レンズを持って行った方が良いです。

滝が近すぎて標準レンズだと全体を入れるのはきついです。

「マジックアワーの袋田の滝」
辺りが暗くなるとライトアップが始まります。まだ空にはブルーが残っており、滝の上に少し見える空を構図に取り入れてみました。

写真は標準レンズの広角側(24mm付近)で撮影しています。これ以上滝の横を入れたい場合は広角レンズ(12-16mmぐらい)を使います。

第二観瀑台

第一観瀑台から少し歩くと、第二観瀑台へのエレベーター乗り口があります。第二観瀑台へは階段では行くことができず、エレベーターのみで行くことができるようになっています。

第二観瀑台は3つのデッキがあります。エレベーターを降りてすぐの第一デッキ、少し階段を登り滝を左側から見ることができる第二デッキ、さらにその上にある第三デッキです。

この写真を撮影しているのが第二デッキです。左側に赤いモミジが入るので、構図にモミジを入れて撮影する人が多かったです。

「錦秋の袋田の滝」
雨が降った後だったので、そこそこの水量がありました。袋田の滝に行く前にtwitterで他の方が投稿しているコメントをみましたが、水が少なくがっかりと書いてありました。

袋田の滝は西側から東側を見る形になっているので、午後からが順光になります。

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

撮影前日は雨だったので、スローシャッターで撮影すると良い感じの水の流れを撮影することができました。

滝は水量も重要な要素です。水量が少なめの滝は実際に訪問して見ると、水量が少なすぎて絵にならないこともあるので、雨の降った次の日あたりを狙って行くと良いです。(あまりの大雨の時は注意が必要ですが・・・)

第一観瀑台から見た時はあまり紅葉した木々が見えなくて、紅葉の滝という感じが無くがっかりしましたが、第二観瀑台にきてモチベーションがかなりUPしました。

平日の夕方3時半から6時ぐらいまでいましたが、デッキは1列横に並んでも余裕があるほどで、たまに人が来て、少し滝を見て帰っていきます。滝に向かう道は団体の観光客がかなりいましたが夕方には帰って行ってしまいました。

人気の観光地なのでもっと人が多いと考えていたので、あれ?っていう感じになりました。平日の夕暮れからライトアップは落ち着いて撮影できることが多いのかもしれません。

水量の多い時の袋田の滝

スポット案内撮影の時は水量が少なめでした。水量の多い時の写真もありますのでご覧ください。

撮影:五島 健司

雨が降った後の水量は、今までの写真の水量とは違いますね。
特に中段の滝の左側の流れが強くなっているのと、下段の全体に水が流れているのがよくわかります。


撮影:五島 健司

左側に赤い葉の紅葉があるので、滝に重ねて配置。


撮影:五島 健司

上段の右側を切り撮りました。
水量が多いので迫力ある写真になりました。

袋田の滝ライトアップ

日没になり辺りが暗くなってくると、袋田の滝のライトアップが始まります。


レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

この滝は空を入れない構図の方が良いと考えていたので、午後3時ぐらいからライトアップまでの通しの撮影で望みました。

水量の少ない滝なのでスローシャッターでの撮影が狙い。この日は風も無く、かなり良い撮影条件となりました。

暗くなるにつれて、滝が妖艶な姿に。完全に暗くなってしまうと紅葉が黒くなってしまうので、日没から暗くなるまでの間が良い写真になる時間帯だと思います。

「縦構図」
紅葉を多く入れようとすると横構図になりがちですが、この滝は段瀑なので、全体を縦構図でも撮影しておきました。

縦構図でも流れがとても美しい。

「袋田の滝の全景」
空を入れるとこのような写真になります。

紅葉の時期は左側手前に赤いモミジを入れることができます。
撮影時はまだ緑の葉も多くカラフルな紅葉写真になりました。

「アップ写真」
二段目の流れをアップで撮影してみました。

「吊り橋」
第一観瀑台から吊り橋とライトアップが見えます。

吊り橋のライトの並びが綺麗です。袋田の滝は全体的にライトアップのセンスが良いと感じました。

トンネルのライトアップ

青のトンネル

第二観瀑台で袋田の滝の写真を撮り終えて、エレベーターで下に降りて見ると、トンネルが日中とは別世界に。

青いトンネルのライトアップ。
未来空間にいるような不思議な感覚。
時々、オレンジのお洒落な照明が天井に付けられています。

電気の設備が剥き出しで、またそれが良い味になっています。
青い照明は動きがあるので、シャッタースピードを変えての撮影が面白かったです。
シャッタースピードを遅くすると全体が青に。シャッタースピードを速くすると青の中にも模様が多く写ります。

レンズ焦点距離 : 44mm(APS-C : 29mm)

赤いトンネル

青い照明の部分を過ぎると、今度は赤ベースの照明に変わります。

天井から吊り下げられているライトとその模様がとても綺麗。滝の撮影だけでなく、ライトのアートの撮影まで楽しめちゃいました。

「赤いトンネル」
赤ベースのトンネルは暖かい感じがして、観光客のはしゃぎ声が響き渡っていました。
青いトンネルとは気分がだいぶ変わりますね。

トンネルの中は寒いです。滝の撮影で冷えた体がさらに冷える感じがしました。

「青と赤の境目」
奥から歩いて来ました。青いライトアップと赤のライトアップの境目を撮影しています。

「トンネルに輝く星」
こちらは星をイメージした照明でしょうか。赤と黒のトンネルに小さな明かりが無数に散りばめられています。

こちらは照明の動きが無いのでISOを下げて、シャタースピードを遅めで撮影しました。ISOを下げることができるのでトンネルの質感などが良く表現できます。

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

「光の玉」
トンネルの広くなったところには色とりどりのライトが。タイミングを変えて灯いたり消えたりを繰り返していました。

「影」
ライトの影が壁や床に映っています。万華鏡のような美しさ。

「トンネルの入口」
こちらが多くの人が入る入口になっています。今回は逆回りだったので、最後にこちらに出てきました。

袋田の滝 撮影後記

袋田の滝は観光滝であり、構図が限られるので、それほど期待しての訪問ではありませんでした。良い意味で期待は裏切られました。

やはり日本三大名瀑に選ばれているだけの滝で、存在感があります。滝を囲む紅葉はとても綺麗で、赤が多いのが良いところです。


同じ三大名瀑のひとつ、日光の華厳の滝はエレベーターで下に降りていきますが、こちらはエレベーターで昇っての撮影になっていました。

2008年に第二観瀑台が出来たので写真撮影スポットとしても良い滝になったと思います。正直、第一観瀑台だけだと風景写真には厳しいですね。

紅葉の時期のライトアップは滝だけでなく、トンネルも楽しめます。ライトアップのセンスが良く、トンネルだけでも十分楽しめる被写体になっていました。


袋田の滝 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称袋田の滝
ふりがなふくろだのたき
住所茨城県大子町袋田3-19
駐車場有 / 有料:近隣に民間駐車場有り(300円〜500円程度)
トイレ

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