「印旛沼」朝焼けと夜明け前のグラデーション。リフレクションの絶景

千葉県印西市・佐倉市・成田市などにまたがる沼で、朝焼けの撮影スポットとして人気が高い。

「印旛沼」の写真ギャラリー

印旛沼の概要

印旛沼は千葉県の印西市・佐倉市・成田市・栄町・八千代市にまたがる広大な沼です。
印旛沼は北印旛沼(北部調整池)と西印旛沼(西武調整池)の2区域に分かれています。京葉工業地帯で利用する工業用水、千葉市・船橋市・習志野市などの飲料用水を供給しています。

印旛沼周辺は県立自然公園になっています。西印旛沼にある「ふるさと広場」はオランダ風の風車とチューリップ・コスモスなどの花畑の撮影スポットとして人気です。

印旛沼の撮影ポイント

印旛沼の写真というと「朝焼けのグラデーションの空と船と網」のイメージが強いですよね。こちらの撮影ポイントはどこかと言いますと、「西印旛沼」です。

地図を見ると西印旛沼の北側に「千葉県立印旛沼公園」があります。そこから京成本線「臼井駅」に向かって県道64号が伸びています。印旛沼を渡る橋があり、橋の南側付近には「ふな一 貸船店」「アサヒナボート」という船関係の店舗があります。

撮影はこの船店の周辺と、県道64号の橋の上からになります。

撮影地の様子、駐車場などはこれから書いていきますね。

印旛沼撮影に良い気象条件や撮影のコツは?

風の無い晴れた日の早朝がベスト

印旛沼の人気撮影ポイントは西印旛沼の西側に位置しています。よってここから印旛沼を撮影すると東側を撮影することになります。

よって、ここは「サンライズ(朝焼け)」スポットになります。朝焼けの空の色が水面に映り込む写真を撮りたいので、「晴れた日で風のない早朝」が狙い目になります。

天気予報や気象予想などで、天気だけでなく、風速も調べて撮影に望むと良いです。雲が程よくある時は美しい朝焼けが期待できるので、雲のデータなども調べておくと良いでしょう。

雲のないピーカンの日よりも、程よく雲があって、空と雲が映り込むという感じの写真の方が絵になると思います。

リフレクションを意識する

空と雲が鏡のような水面に映り込む写真がここの名物。

映り込むグラデーションの色、位置。

雲がある場合は特に、映り込む雲のバランスなども考えるようにしましょう。印象的な雲を真ん中に配置したり、できる限り全体に雲がほどよく入るようにしたりと、雲やグラデーションの位置によって、撮影場所も移動しながら良い構図をみつけるぐらいの心構えで望むと良い写真が撮れると思います。

写真に写す要素を事前に把握しておく

印旛沼の撮影で被写体となるものを列挙してみます。

・空
・雲
・太陽
・沼
・ボート
・水面から飛び出た網を支える棒
・網
・朝霧
・船着き場

このような要素があります。事前にどのような写真を撮りたいかをイメージしておくと良いですね。以前は沖の網のところに船がありましたが、最近は無くなったようです。船は湖岸に並べてある「ふな一」さんのボートのみとなっているようです。

撮影する時間帯を意識する

・真夜中の星景撮影
→深夜2時から空が明るくなる前は星の撮影も可能です。

・夜明け前のグラデーション
→夜明け前のブルーとオレンジの空が美しい時間帯。長秒での撮影となります。周辺に街明かりや街灯があるので、暗い時間帯でもピントは合わせやすいです。

・ご来光
→沼の対岸から太陽が昇ってきます。対岸は高い山が無いので、水平線から太陽が昇ってくるような感じになりますよ。

太陽が昇り、周囲が明るくなってしまうと、ただの沼という感じになるので、太陽が昇ってしばらくの間までが勝負となりますね。

印旛沼撮影に必要な道具

夜明け前、夜明け時の撮影がメインとなるので三脚は必須になります。
夜明け前の空の色も綺麗なので、長秒撮影をするためにレリーズもあったほうが良いですね。できればタイマーレリーズもあると尚良し。

太陽が昇ってくる時間帯は沼と空の露出差が激しくなるので、ハーフNDを使って露出差を抑えての撮影が必要になります。

空気の澄んだ冬場の撮影を狙う時は防寒対策もお忘れなく。

[印旛沼撮影に持っていく道具まとめ]
・三脚
・レリーズ(タイマーレリーズ)
・ハーフNDフィルタ
・防寒対策

印旛沼へのアクセス

印旛沼は千葉市、船橋市から車で30分程度の場所にあります。西印旛沼の南側の国道296号から県道64号に入り北上すると橋が見えてきます。その周辺が撮影ポイントになります。


印旛沼の駐車場


印旛沼撮影時の駐車場は撮影ポイントである「ふな一貸船店」「アサヒナボート」の南側にある「舟戸かっぱ公園」になります。

南側から県道64号を北上してくると、西印旛沼を渡る橋の入口に横断歩道の標識があります。その手前が駐車場の入口になります。撮影場所はすぐ奥なので、撮影場所に隣接している駐車場になっています。

道路と並行して太い水道管が見えます。

県道64号は通勤時間帯の朝と夕にはたくさんの車が走っていますので、駐車場に入るとき、出る時は注意しましょう。

「舟戸かっぱ公園の駐車場の様子」

印旛沼の淵にはサイクリングロードがあり、その裏側が駐車スペース(かっぱ公園)になっています。

砂利の広いスペースになっているので、かなりの台数の車を停めることができるようになっています。

公園と言ってもベンチと椅子があるだけです。かっぱのオブジェが何体かあり、夜中に駐車場に到着すると少し不気味です。

印旛沼撮影ポイントへ

駐車場に車を置いたら、駐車場の入口へ歩きます。

そこから道路沿いを10mほど歩けば、もう撮影場所です。

印旛沼に向かって斜め右に降りる道があり、そこが「アサヒナボート」「ふな一」さんの駐車スペースと湖畔になっています。

撮影ポイントは、
・船着き場の水際
・道路の端(少し高くなっているので望遠で切り撮る時はここが良い)
・もう少し北側の端
の上の3ヶ所からになっています。

「ふな一」さんの建物前

ここが一番の人気ポイントです。
岸にはボートが並んでおり、手前にボートを入れて撮影することができます。

沼には網がたくさん見えて、よく写真でみる「印旛沼」の風景が目の前に広がっています。

1月の撮影では、右奥方向から太陽が昇ってきました。

「ふな一さんの建物」

撮影ポイントにある建物です。この右側にたくさん三脚が並びます。

この建物の左側からも撮影できるので、この付近を歩き回ってみると良いです。

「湖畔の様子」

この写真の奥がかっぱ公園の駐車場です。アサヒナボート・ふな一さんを通ってきました。(歩いてきた方向を撮影しています)

「道路の様子」

ふな一さんの駐車場と道路の様子です。左方向が印旛沼です。

道路は一段高くなっており、ここの路肩ギリギリのところに立って撮影する人も多いです。

少し高いところから印旛沼を見下ろす形になるので、望遠レンズを使っての撮影の場合、この場所に三脚を立てるようになります。

ここはすぐ後ろが道路なので、車には気を付けましょう。

この道路は通勤道路なので、交通量がとても多いです。印旛沼の写真を見ると、とても静寂な場所とう印象を受けますが、実際は車がビュンビュン後ろを走っている幹線道路の横で撮影しているのです。

印旛沼に昼間にロケハンに来た時、この風景を見てびっくりしました。沼を見ても周囲を見ても、良く見る印旛沼の静寂な風景が無いのです(笑)

しかし、夜明け時になると絶景に様変わり。撮影が終わって周囲が明るくなると、交通量が多い道路脇の沼に戻り、現実世界へと引き戻されます。

これだけギャップの激しい撮影スポットは珍しいです。

こんどは橋の方に歩いていってみましょう。

メインの撮影ポイント付近は歩道が無いですが、橋の方に向かうと歩道が出てきます。
ここは車道と歩道が分けられているので、安全に歩くことができますよ。

道路がカーブしている先からも印旛沼が一望できます。

撮影ポイントの様子は以上です。ここからは印旛沼の風景をお楽しみ下さい。

印旛沼の朝焼け


撮影日は黒く横長い雲が少しありました。

夜中は強風でしたが、夜明け前には風が無くなり、好条件に。

網を支える木の上にたくさんの鳥が並んでいます。夜明けのグラデーションが映り込み、幻想的な沼風景になりました。

シャッタースピードを長く設定しているので、水面が鏡のようになり、美しいシンメトリーになりました。


ご来光タイム。

淡く柔らかい感じの夜明け前から、情熱的な赤に。

沼の奥から太陽が顔を出し、一筋の光が湖面に映り込みます。


船着き場もあり、良い被写体になります。


印旛沼の対岸には人工物があるので、人工物が入らないような構図でも撮影しておくと良いです。

この写真は上部に写っている対岸の人工物を無くし、横長にしました。


網を支える棒に何羽かの鳥が佇んでいます。


左側に船屋の建物とボートを入れてみました。

1月中旬はこの辺りから太陽が昇ってきます。


撮影ポイントの岸にはボートが並んでいます。手前にボートを入れる構図も人気です。
よくある観光用の手漕ぎボートですが、朝焼けの中だと雰囲気のある写真になりますよ。


撮影に行った時はこのような感じにボートが並んでいました。横に並んでいるのでどのボートを構図に入れるかなどを考えながら撮影することができます。
ボートは船屋さんのものなので、触ったり、勝手に動かしたり、乗ったりしてはダメです。


沼に張られた網。
朝焼けのグラデーションが美しかったので望遠レンズで撮影しました。印旛沼シンメトリーマジックです。
標準レンズと望遠レンズを変えながら、朝焼けが終わるまで撮影を続けました。

朝霧が出ると太陽の光が柔らかく拡散し、より幻想的な沼風景になります。


印旛沼 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称印旛沼
ふりがないんばぬま
住所千葉県印西市
駐車場有 / 無料:20台程度

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