「江川海岸」日本のウユニ塩湖!海中電柱リフレクション、工場夜景と富士山の絶景

海の中に並ぶ不思議な電柱。青空や夕焼けが干潟の水面に映り込む。海中電柱で有名になった江川海岸は、年間を通して撮影を楽しめる絶景スポット。工場夜景、海中電柱、リフレクション、富士山と多くの被写体があり、訪れるたびに違った風景を見せてくれます。

「江川海岸」の写真ギャラリー

江川海岸 概要

「日本のウユニ塩湖」と言われ、人気の観光スポットとなった江川海岸は、千葉県の木更津市にあり、潮干狩り場の海岸から沖へと向かって、海中にずらりと電柱が並んでいます。

海中電柱の風景として有名になったここは、潮干狩りで知られるエリアです。ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」に出てくる風景に似ているなど話題に事欠かないスポットになっています。

潮干狩り場の中を通ってビューポイントに向かいますが、潮干狩りをしなければ料金は必要ありません。無料でこの絶景を満喫することができますよ。

海中電柱のカラクリ

海の中に電柱が並んでいるような風景はどうなっているのか?

ここはもともと潮干狩り場で、沖合に密漁を監視する小屋が造られました。その小屋に電気を送るためにこの電柱が立てられたのです。

干潮の時は水が無くなり、干潟の上に電柱が並んでいます。満潮時になると干潟に水が入り、水鏡のような美しい風景に変化します。

江川海岸で良い写真を撮るには?

江川海岸の被写体は豊富。
・海中電柱
・干潟(水の量によって様々な表情を楽しめる)
・富士山
・工場風景
・海
・船
・隣接する久津間海岸の海中電柱

電柱は南南西の方向に伸びています。よってここは夕日(サンセット)の時間帯が写真撮影には最適です。夕焼けからマジックアワーの時間帯の撮影を楽しみましょう!

[オススメのレンズは]
・望遠
・標準
・広角
ここはどのレンズでも絵になる絶景スポットです!

[干潮・満潮]
江川海岸に限らず干潟の撮影に挑戦する時は「潮位」の確認が重要になります。なぜなら、干潟は干潮の時は砂地となってしまい、水鏡(リフレクション)は見れません。

干潮・満潮は一日2回の周期で起こります。これを「潮汐」と言います。
時間は毎日ずれるので、潮位表での確認が必要です。

干潮だと駄目なら、満潮の時に行けば良いのではないか?と思いますが、これも良い写真の条件ではありません。あまり水があると、綺麗なリフレクションになりにくいからです。水が入っているだけだったら、海や湖はどこでもリフレクションスポットになってしまいます。実際はそんなには無いですよね?

「水が薄く張られている状態」というのがポイントです。干潮になる前の1~2時間、干潮から1~2時間後ぐらいが、水が薄く張られている状態になりやすいので、ここが狙い目の時間帯となります。

潮位の確認は気象庁の潮位表ページが便利です。
気象庁 潮位表 木更津

期間を入力すると毎日の満潮・干潮の時刻、潮位の表が表示されます。ページの中ほどには年間の満潮・干潮データがPDFでダウンロードできるようになっていますので、江川海岸によく行く人は、これをプリントアウトしてカメラバッグに入れておくと良いでしょう。

「潮汐」だけでなく、「大潮」(新月・満月前後は潮汐差が大きい)、「小潮」(上弦・下限の月前後では潮汐差が小さい)という影響もあります。月は約27日で地球を一周していますので、大潮・小潮は月に2回発生します。

本格的に良い写真を撮ろうとすると何回か通って潮位の感覚を身につけ

江川海岸へのアクセスと駐車場

江川海岸のある千葉県木更津市は、千葉市から25kmほどの距離にあります。大都市からアクセスが良いというのは魅力的ですね。

神奈川県川崎市と木更津市を結ぶ東京湾アクアラインもあるので、都心からとてもアクセスの良い撮影スポットになっています。アクアラインは通常料金が普通車は約3,000円となっていますが、ETCを使えば800円なのでアクアラインを使っても行きやすいですね。軽自動車だと640円で通行することができますよ。

木更津市の県道87号沿いに「海上自衛隊 航空補給処」があります。その北側にある交差点(信号有り)が江川海岸への入口となります。「海上自衛隊」の敷地の北側を海側に向かいます。

300mほど走ると道が右側に曲がっています。さらに300mほど進んだところを左に曲がります。

あとは航空自衛隊の敷地沿いに真っ直ぐ海のほうに進んでいきます。

なんだかこのストレートの道路を走っているとワクワクします。

600mほど進むと「江川海岸 潮干狩場」という大きな看板が見えてきます。

無料駐車場・食堂・売店という案内があります。ここを真っ直ぐ進んでいきます。

江川海岸 駐車場

突き当りが駐車場になっています。潮干狩りのシーズンはもっと奥まで駐車場がありますが、冬はロープが張られていて、ここまでしか車では入れません。

右側には大きな水門、正面には潮干狩り用の建物、その奥には海と工場が見えます。

車を置いたらロープの方向に歩いていきます。

潮干狩りのお店は営業していませんが、見学(風景写真撮影)のために歩いて敷地に入るのはOKとなっています。


右側にはコンクリート製の水門があります。

「水門付近からの風景」

水門ところから干潟の様子を見ることができます。
対岸には工場風景が広がり、とても良い景色。

この水門を右方向に歩いていくと、別の干潟「久津間海岸」に行くことができます。歩いて5分程度の距離なのですぐです。

どんな感じになっているか興味があったので、水門から右側に歩いていってみました。

干潮であまり水はありませんでしたが焼けた空の色が映り込み、江川海岸の風景を見る前に絶景が!
満潮で水が入っている干潟のリフレクションも美しいですが、干潮でところどころに水がある風景もこれまた美しい。

レンズ焦点距離 : 62mm(APS-C : 41mm)

久津間海岸にはこのような道を歩いていきます。

干潟から一段高くなった歩道になっています。
左手に広大な干潟を見ながらの散策になります。開放感があって気持ち良い場所でした。

「赤く染まる空と対岸の工場」

レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

海岸沿いを歩いていると、対岸に工場風景が。
真っ赤に焼けた空に工場の煙が昇っていく。
そして干潟のリフレクション。

江川海岸 海中電柱の撮影ポイントへ

駐車場の奥のロープを乗り越えて、奥へと歩いていきます。

ここはインスタ映えスポット(SNS)で有名なので、平日の日中でもけっこう観光客が来ていました。駐車場は広いので埋まることはありませんが、写真愛好家より、観光客の方が圧倒的に多かったです。

中間地点。

右に行くと潮干狩りの第一料金所になっています。
ここにもロープが張られています。ここもロープを越えて奥に進みます。
奥には第二料金所と書かれた建物が見えます。

第二料金場より奥に進むと広いスペースが見えてきます。

ここまで来ると海中電柱がみえます。
写真の右側から奥に電柱が並んでいますね。これが海中電柱です。

右側を向いてみると、フェンスの奥に富士山が見えます。

ここ江川海岸は富士山も見える撮影スポットなのです。

さて、海中電柱の近くまで歩いていってみましょう。

以前は、フェンスが無く、干潟の中まで歩いて入れたのですが、今はフェンスが立てられており、その向こう側は立入禁止となっています。

撮影はフェンスの内側からになります。

写真のように撮影場所は広いので、かなりの人数が来ても場所がなくて撮れないということにはならないです。江川海岸は被写体も豊富なので、一ヶ所にカメラマンが集中するということにはなりにくいですね。

ただ、海中電柱の左右はやはり人気なので、自分の納得できる構図を狙う場合は早めに行って場所を確保したほうが良いでしょう。

「夕焼けに浮かぶ富士山のシルエット」

富士山の方向が良く焼けていたので、望遠レンズで富士山を撮影。
干潟の縞模様と富士山の風景は新鮮。
海越しの富士山は何回も撮影していますが、干潟と富士山は初めての経験でした。

海中電柱撮影ポイントの紹介

撮影場所の様子

左側が海中電柱になっています。
柵の内側は広いので、左右に歩いて構図を考えることができます。柵の網はロープが編んで作ってありました。

左側の様子

左側の奥は海上自衛隊の敷地になっていました。

海中電柱の入口と富士山

ここからも富士山が良く見えます。


一面のオレンジ。工場風景だけでも絵になります。

「江川海岸から見た久津間海岸」

レンズ焦点距離 : 195mm(APS-C : 130mm)

江川海岸から望遠レンズで隣接する「久津間海岸」の海中電柱を撮影しました。

夕暮れ時の淡いグラデーション、夕焼けが映り込む波の模様。

笠雲を被る富士山

レンズ焦点距離 : 290mm(APS-C : 193mm)

黄金色に輝く海。

笠雲を被る富士山。時間の経過とともに富士山周りに雲が多くなってきました。

夕暮れの江川海岸

「沈みゆく太陽と海中電柱」

満潮が近くなると干潟に水が入り、これぞ「江川海岸」という風景に。

どこまでも続いているような電柱の風景は見事でした。


この日は黒い雲が横に入り、空が良く焼けました。

黒い雲の合間の空の色がより鮮やかに見えます。コントラスト差があり、迫力ある風景になりました。

画面の上部に黒い雲を配置し、重々しい空間の雰囲気にしてみました。海中電柱と工場風景がより引き締まって見えます。

海面に映り込む夕焼けの色、波の模様は刻々と変化していきます。

この時間帯の撮影は絞り値を大きくして、シャッタスピードを長めにしたり、NDフィルターを付けて長秒撮影したりと、水面を意識して撮影を続けました。


夕焼けのリフレクションをワイドに撮影。

上空まで黒い筋状の雲が続いていたので、画角を広げて撮影してみました。

一つ前の写真は望遠レンズで圧縮された風景、この写真は開放感がある風景になりました。

江川海岸はこのように、望遠レンズ・標準レンズ・広角レンズで楽しめる風景になっています。

満潮・干潮、大潮・小潮、風、太陽の光でかなり風景が変化するので、ここには何度も通うことになりそうです。それくらい魅力のある場所ですね。


海中電柱の右側から撮影すると、電柱が右に曲がって続いていく写真になります。

右側からの構図も良いバランスになります。

江川海岸からの富士山撮影


真っ赤に染まる空と海。

笠雲を被った富士山が海の向こうに見えます。

「富士山の縦構図」

上空にも黒い雲がでていました。

縦構図だと、オレンジから淡いブルーへと変化する美しいグラデーションの空が入ります。

「漁船と富士山」

駐車場から撮影ポイントまでの途中には岸壁があり、船の入った海景を撮ることができます。

「海上都市」

江川海岸は海中電柱のイメージが強いですが、奥に見える君津市の工場も素敵です。

水に埋まった干潟に映る工場の煙突、夕焼けの中に浮かび上がる工場のシルエットが見事!

工場夜景撮影スポットとしても良い場所です。


レンズ焦点距離 : 116mm(APS-C : 77mm)

最後はやはり、海中電柱。

江川海岸 海中電柱撮影 まとめ

以上、江川海岸の紹介でした。

江川海岸の海中電柱写真は良く目にしていました。自分でもこの風景を撮影してみたいなぁと思い江川海岸に向かいました。

それほど詳しく調べては行かなかったので、現地に着いてみて、隣にも海中電柱があったり、富士山が見えたりと発見が多く、楽しすぎる撮影スポットでした。

10日ほど房総半島を撮影旅していましたが、木更津周辺の滞在が長くなってしまいました。

干潟はとても面白い被写体です。その時その時で表情が変わるので、一度良い写真が撮れても満足するということは無く、もっと違う感じの風景に出会えるのではないか?という期待感が湧いてきます。

海中電柱のインパクトが強い撮影スポットですが、干潟の撮影だけでも良い写真が撮れる場所なのでオススメです。


江川海岸 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称江川海岸
ふりがなえがわかいがん
郵便番号292-0004
住所千葉県木更津市久津間
駐車場不明 /

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