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「御射鹿池」撮影ガイド 〜東山魁夷「緑響く」のモチーフとなったシンメトリーが美しい神秘的な池

御射鹿池(みしゃかいけ)は日本画家・東山魁夷(ひがしやまかいい)の「緑響く」のモチーフとなった池で、近年ではテレビCMに使われたことで知名度が高まりました。
カラマツ林を背景に浮島に立つ白樺が印象的で、風が無い穏やかな日には鏡のような水面に映り込む姿が神秘的です。

御射鹿池撮影のポイント

御射鹿池は浮島に立つ白樺が象徴となっています。日中、光が強い時に撮影すると浮島の草が蛍光色っぽく光り、「緑響く」のような静寂さは出ません。
道路の歩道から撮影する形になっています。南を向いて撮影するようになるので日中は逆光になります。

[撮影の時間帯(光の条件)]
撮影は早朝、または夕方がベストです。無風を狙いたいとなると、早朝の方が良いと思います。
撮影した日は昼に一度ロケハンにきました。以前、訪れたことがありましたが、駐車場などが整備されて撮影環境が変わったので、その状況を確認することと、木々の色づき具合を確認することが目的でした。
午後に蓼科大滝などを撮影し、夕方に御射鹿池に戻ってきました。

初秋でカラマツが少し色づいてきていたので、夕方の斜光と日没後のしっとりした2種類の写真を撮ろうと考えました。

[機材]
レンズは望遠・標準レンズの2つを準備すると良いでしょう。
映り込みを綺麗に写すためPLフィルターが必要になります。

[標高]
御射鹿池は標高1,500mに位置しています。車で走っていくとそれほど標高が高い感じはしませんが、1,000m以上になるので新緑・紅葉時期の撮影のタイミングなどは標高を頭に入れながらスケジュールを組みましょう。桜が終わってすぐ新緑という感覚で訪問すると早すぎてしまうでしょう。

[ 秋色 ]  夕暮れ時、斜光に輝く木々が美しい御射鹿池。鏡のような水面に映り込む木々。

「初秋の御射鹿池」
歩道から南側を向いて撮影しているので、太陽は右側に沈んでいきます。斜光が左側へと入ってきて、カラマツ林が黄金色に染まりました。
新緑・夏・初秋・紅葉・雪景色と1シーズンのうちに5パターンは狙える被写体だと思います。

[ 初秋 ]  木々の葉が少しずつ色づいてきた御射鹿池湖畔。夕日が沈む頃、静寂さに包まれた池は神秘的。

浮島と白樺の周辺はまだ色が緑だったので、静寂さのある写真を撮ることができました。
陽が沈む頃には無風状態になり、水面が鏡のように。美しいシンメトリーを満喫。

映り込みを綺麗に写すためにPLフィルターを付けての撮影、水面をより鏡のようにするためにNDフィルターを付けてスローシャッターで撮影を試みました。

[ 夕日に輝く御射鹿池 ]  対岸の島を囲むカラマツに夕日が当たり、黄金色に輝いていました。

「黄金色の額縁と浮島」
標準レンズで浮島全体と、それを囲むようなカラマツ林を撮影。
夕日で光り輝くカラマツが額縁のようになり、浮島がより印象的に。

御射鹿池周辺の様子

[ 御射鹿池 ]

「駐車場」
20台ほどの駐車スペースがあります。9月初旬の休日(昼〜夕方)に撮影に行きましたが、ほぼ満車状態でした。観光客が多い時間帯だったので、入れ替わりが早く、少し待っていれば駐車できる感じでした。紅葉時期、休日の早朝などは満車の可能性があると思います。

[ 御射鹿池 ]

「仮設トイレ」
駐車場に隣接して仮設トイレが4つ設置されていました。以前は駐車場が数台分しか無く、トイレも無い場所だったので撮影が大変でしたが、トイレが整備され、撮影環境が良くなりました。

[ 御射鹿池 ]

「明治温泉旅館入口」
駐車場の奥から道路を渡ると明治温泉旅館へ向かう道になっています。この道を歩いて行くと「おしどり隠しの滝」があります。10分ほどで滝に着きますので、時間があるときにはこちらにも立ち寄ると良いでしょう。
「おしどり隠しの滝」は横谷渓谷の遊歩道を歩いてくると時間がかかりますが、反対側の御射鹿池から歩くとすぐです。

[ 御射鹿池 ]

「奥蓼科周辺案内図」
横谷渓谷が近く、乙女滝・大滝・おしどり隠しの滝などの撮影スポットがあります。

[ 御射鹿池 ]

「駐車場から見た御射鹿池方向」
道路の横に歩道が整備されています。50mほど歩くと御射鹿池が見えてきます。歩道はかなり広いので手すり近くで三脚を立てても歩く人の邪魔にはなりません。写真撮影スポットとして人気が出てからの周辺整備となったので、写真撮影のこともよく考えられて作られていると感じました。

[ 御射鹿池 ]

「御射鹿池の様子」
柵の中は立ち入り禁止になっているので、歩道から御射鹿池を撮影するようになります。柵のパイプは結構間隔があるので、その間からレンズを出すこともできます。

[ 御射鹿池 ]

「御射鹿池から見た駐車場」
奥が駐車場、右側が池です。歩道は広くなっていますが、撮影の時には三脚は柵の近くに設置し、通行の邪魔にならないようにしましょう。

[ 御射鹿池 ]

「御射鹿池全景」
歩道から見た御射鹿池です。手前には大きな松の木がありますが、何ヶ所か開けたところがあり、そこから奥の浮島と白樺を撮影できるようになっています。

[ 御射鹿池 ]

「御射鹿池・右側」
御射鹿池は人工のため池なので、右側には堤防があります。ここは温泉などの影響で酸性が強いのと、標高1,500mに位置しているため下流では農作物の冷害が酷く、それを解消するためにこの池が作られたという経緯があります。
酸性がとても強い池なので生物はあまりいないようです。

[ 御射鹿池 ]

「御射鹿池の堤防」
右側を見ると、神秘的な池とは全く違う景観になっています。池の中央が絵になる神秘的な場所になっています。

御射鹿池へのアクセス

「御射鹿池」は車を数台置けるスペースしかない場所でしたが、近年、舗装された大きな駐車場が2つ整備されました。ひとつは乗用車用、もうひとつは大型バス用です。仮設のトイレも整備され、人気の観光地になっています。

「御射鹿池」アクセスマップ

「御射鹿池」は茅野市のメルヘン街道から奥蓼科温泉郷へ向かう長野県道191号沿いにあります。「白駒の池」に向かう道が国道299号(メルヘン街道)になっており、横谷渓谷を挟んで南側を走る道が県道191号になります。

首都圏から向かう場合は中央自動車道「諏訪南IC」から八ヶ岳エコーラインで北上し「新井上交差点」から県道191号に入り、東(八ヶ岳)方向へ進みます。途中幾つかヘアピンカーブが出てきます。道なりに走ると右側に御射鹿池、その奥の右側に駐車場が見えてきます。
※八ヶ岳エコーライン周辺は田園地帯になっており、田園風景と八ヶ岳の撮影に適していますので、御射鹿池撮影の前後に立ち寄ってみるのも良いと思います。

「御射鹿池」は有名な観光地になったのですが、途中に看板などがありません。行く前に地図で場所を確認したり、ナビに目的地を設定しておくことをオススメします。御射鹿池のすぐ上には「明治温泉旅館」があり、カーナビではこちらを目印にすると良いと思います。特に早朝狙いの撮影で夜に現地に到着する計画の場合は事前準備を怠らないようにしましょう。

「御射鹿池」撮影後記

今回は初秋の撮影となりました。以前、別の撮影スポットに向かう途中にここに寄りましたが光が強すぎて絵にならなかったので、今回は光の条件を考えて撮影に臨みました。
以前は湖畔に入ることができて自由な構図で撮影できたのですが、今は構図はある程度限定されてしまいます。しかしながら、これだけの美しいシンメトリーが撮影できるスポットであることに変わりはありません。

自家用車が無い方でもバスを利用して御射鹿池の撮影を楽しむことができます。新宿のJR新宿駅から特急「スーパーあずさ」で茅野駅下車(乗車時間約2時間ほど)。諏訪バスの「渋の湯線」が中央本線 茅野駅から出ており、御射鹿池近くの「明治温泉入口」が最寄りになっています。一日の本数が数本と季節によっても便数などが変わりますので、事前にネットで詳細を調べていくことをおすすめします。

周辺には撮影スポットが数多くありますので、その撮影と一緒にまた訪れたいと思います。

今回は「白駒の池の紅葉」「蓼科大滝」、清里側の「平沢峠」「吐竜の滝」「千ヶ滝」「清里大滝」「東沢大橋」などを巡りました。

撮影スポット詳細
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