「千貫門」夕日を浴びた岩と海岸線美が魅力 西伊豆の富士山絶景スポット
静岡県賀茂郡松崎町にある自然岩の洞門。高さ30mで岩の中央部に高さ15mほどの穴が空いていて、遊覧船が中を潜り抜ける。西伊豆屈指の富士山撮影スポット。
「千貫門」の写真ギャラリー
千貫門の概要
千貫門(せんがんもん)は静岡県松崎町雲見(西伊豆エリア)にあり、海底火山が地上に姿を現した岩です。
千貫門は中央部分が波の侵食によって削られた海食洞(トンネル)が特徴的で、天然の巨大な門の形になっています。見る価値が千貫に値するということから、「千貫門」という名前で呼ばれるようになりました。
この周辺は透明度の高い水、豊富な海洋生物がいることから、シュノーケリングスポットとしても人気があります。クルーズ船も出ており、海側から千貫門を見ることもできます。
千貫門と富士山の撮影について
千貫門の背後に富士山が写っている写真が定番ですが、ここは千貫門の遊歩道からではなく、少し離れた「雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」から撮影したものです。
キャンプ場の敷地内の山の斜面が削ってあり、三脚を立てて撮影できるようになっています。
キャンプ場の中なので撮影は有料になります。1名1時間200円、1時間を超過する場合は30分毎に100円となっています。
キャンプの宿泊料金ではなく、撮影用の料金プランが設定されているのでありがたいです。
千貫門へのアクセス
千貫門撮影ポイントへのアクセスは以下の地図をご覧下さい。
国道136号(マーガレットライン)から撮影地へ向かう分岐
撮影ポイントである「雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」は松崎町役場から南へ8kmほど進んだ場所にあります。
国道136号沿いに南下していくと石部温泉があります。石部温泉を過ぎ、更に進んでいくと今度は雲見海岸と雲見温泉が見えてきます。
雲見温泉を過ぎると道路の右側の電柱に「雲見オートキャンプ場」という案内が出ています。この先にはオートキャンプ場が2つあり、撮影ポイントは手前側の「雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場」になります。
「雲見オートキャンプ場」はさらに奥のキャンプ場で、こちらは撮影ポイントではありません。
案内が出ている電柱の先に右に入る道があります。少し広いロータリーのようになっています。国道136号はこの先で右側に大きくカーブしています。
周辺情報になりますが、このまま136号を南へ進んでいくと、棚田と富士山の撮影スポットである「石部の棚田」がありますよ。
バスの待合所と公衆トイレ
ロータリーのようになったところには、バスの待合所と公衆トイレがあります。
「南伊豆歩道(波勝崎歩道)案内板」
波勝崎歩道は、「雲見入谷バス停」から野猿が約300匹群れ遊ぶ「波勝崎」までを結ぶ全長5.3kmのコースです。雲見崎から波勝崎までの海岸線は国指定の名称伊豆西南海岸の一部であり、歩道はその美しい海岸線と遠く御前崎、富士山、伊豆諸島を望むことができます。
ここ「雲見入谷バス停」より南へ進んでいくと、標高519mと低山ながらも山頂からの眺望が素晴らしく、そしてツツジの名所でもある「高通山」へと向かいます。さらに先へ山を下っていけば野猿と出会える「波勝崎」へと続いています。
歩道は気候・天候など自然条件によっては通行止めになる場合もありますので、十分に計画を立て、マナーを守り無理のないハイキングをお楽しみ下さい。
(以上、案内板より)
民家の中を通る細い道を進みます。この辺りは民宿などの宿泊施設が並んでいます。
左へカーブ。道は細く、左側は川になっています。ガードレールはありません。
坂を上っていきます。
右側に「雲見 夕陽と潮騒の岬 オートキャンプ場」が見えてきます。ここを右に入るとキャンプ場の受付があります。
オートキャンプ場の電話番号は「0558-45-0500」です。撮影について知りたいことなどがあれば電話で問い合わせてみるのが良いでしょう。
写真の矢印の場所が受付です。
この付近で一度停止して、受付に行きましょう。
撮影プランの料金が設定されています。
料金は1名1時間200円、1時間を過ぎると30分毎に100円となります。
夕暮れの2時間ぐらい前に到着したので、受付で2時間分の400円を払いました。撮影場所はかなりの急斜面で、そこに三脚が並べられるように、何段かの撮影場所が整備されています。ここがないと千貫門と富士山の美しい写真は撮影できません。リーズナブルな料金設定になっているのでありがたいですね。
千貫門と富士山の撮影は空気の澄んだ真冬がベストシーズンになります。晴れた日には多くの写真愛好家が撮影に来ますので、早めに入って場所取りをしたほうが良いです。
2時間前に到着しましたが、既に5名ほどが三脚を立ててスタンバイしていました。
受付を済ませたら、一段上のオートキャンプスペースに向かいます。
この上にも駐車スペースが4台分ほどあります。上が空いている時は受付の方が、「上が空いてますよ」と声をかけてくれます。
上の駐車スペースが満車の時は、受付近く(この写真の右側)に駐車するようになります。
受付前の駐車スペースです。
オートキャンプ場なので、駐車場はたくさんあります。
坂を上って撮影ポイントに向かいます。
一段上はオートキャンプスペースになっています。
左側に4台ほど駐車できるスペースがあり、右側はオートキャンプエリアになっています。
「駐車スペースと撮影ポイント」
駐車スペースの左側に建物があります。
千貫門と富士山の撮影ポイントはこの建物の左側になっています。
建物の横の細い道を入っていきます。
建物には時計があり、時間がわかるようになっています。
千貫門と富士山の撮影ポイント
細い道を入るとすぐ左手に撮影ポイント(お立ち台)があります。
かなり急な斜面を削ってつくられた撮影場所です。
4段ほどの撮影スペースが設けられています。
到着した時は既に、何名かが三脚を立てて撮影していました。(黒く塗りつぶしてある部分にカメラマンがいます)
左側には支柱とロープがあります。
かなりキツイ傾斜なので、足を滑らさないように注意が必要です。
三脚が立っている場合、その後ろか前をなんとか通ることができるようになっています。先客がいる場合は声をかけて通してもらうようにしましょう。
千貫門と富士山のバランスは真ん中・奥側が良いです。1段目・2段目は手前の草木が構図の中に入ってくるので、3段目・4段目(この写真の黒く塗りつぶしてある部分)が撮影しやすいです。
良い構図で撮影できるのは8名分程度ですね。
夕暮れの千貫門
夕暮れ時は太陽は左側に沈みます。
この写真を撮影する少し前は、千貫門の岩穴から夕陽が差し込み、穴から光が伸びていました。
夕陽を浴びた岩が赤く染まるのが千貫門の特徴です。写真右側の浜と岩が夕陽を浴びて輝いています。浜には波が押し寄せ、白い波しぶきが立っていました。
奥の岩の奥に富士山の姿が見えます。
「縦構図」
千貫門と富士山の写真は縦構図も人気です。縦構図にすると千貫門は入らないのですが、右側の浜のアーチが大きく入り、写真に迫力が出ます。
富士山も大きく写るので、よりインパクトのある写真になりますね。
千貫門と富士山の撮影まとめ
以上、西伊豆からの「千貫門と富士山」の撮影でした。荒々しい岩と波、これだけ迫力のある岩と富士山を撮れるスポットは少ないかもしれません。高いところから千貫門を俯瞰できるようになっているので、バランスよく岩と富士山を配置することができますね。
整備された場所なので、安心感が有り、富士山撮影に集中することができました。
ここは伊豆半島でもかなり南側にあるので、アクセスは大変です。伊豆半島の付け根にあたる三島市・沼津市から行く場合は、中伊豆から行くのが良いですね。
修善寺から国道136号で南下し、伊豆市から西方向へ(国道136号をそのまま走る)。海岸沿いの土肥温泉からは西伊豆の海岸沿いをずっと南下します。
千貫門撮影の後に、下田市にある「爪木崎のスイセン」にも立ち寄ってみましたが、1月20日過ぎだとスイセンは終わり気味でした。もう少し早い時期だと、千貫門とスイセンの両方を楽しめそうです。
千貫門の撮影に行くときは、下田のスイセンも撮影候補にいれてみることをオススメします。西伊豆・南伊豆は遠いですから、できるだけ幾つかの撮影ポイントを回りたいですよね。
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千貫門 アクセスマップ(地図)
撮影スポット情報
項目 | Data |
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名称 | 千貫門 |
ふりがな | せんがんもん |
住所 | 静岡県松崎町雲見 |
駐車場 | 有 / 有料:キャンプ場に撮影料金を払い入場 |
トイレ | 有 |