「御船の滝」奈良県有数の名瀑。冬期の氷瀑が人気。

奈良県川上村にある高さ50mの2段滝です。天から静かに流れ落ちる水に癒やされます。冬は滝全体が凍結し、氷瀑になることで知られ、年間を通して滝愛好家を魅了しています
「御船の滝」の写真ギャラリー
御船の滝へのアクセス
吉野方面からは国道169号で南方向へ。大滝ダム(おおたき龍神湖)の西側を走り、おおたき龍神湖の上流にある「武光橋」を渡ります。
井光川沿いの道路を車で走っていくと「井氷鹿の里」があります。そこを過ぎてさらに進んでいくと道路沿いに「岩戸の滝」があり、そこから1kmほどで「御船の滝」の駐車場が右側に見えてきます。
御船の滝 撮影のアドバイス
[滝の向き]
この滝は西向きになっています。午前中は逆光、トップライトは正午から午後1時ぐらいまででしょう。5月末から6月初旬の新緑の時期では午後3時頃には滝に光が当たらない状態でした。
[光の条件]
スローシャッターが似合う滝なので早朝・夕暮れ時の滝に光が当たらない時間帯がオススメです。爽快な感じの写真を撮る場合は正午頃の撮影が良いです。
[レンズ]
滝の近くまで寄れるので広角レンズがあると良いです。
[持っていくもの]
三脚・NDフィルター・タオル
御船の滝駐車場
道路の右側に駐車スペースがあります。

砂利の駐車スペースで5~6台は駐車可能になっています。
御船の滝 遊歩道入口
御船の滝へは130mです。

560m先には奥の院があるようです。
スタートは階段になっています。
それほど傾斜がない遊歩道なので楽です。
階段を登ると山道になっています。

整備の行き届いた道で、ところどころ木道のようになっていました。
「橋」

川を渡るところは橋になっています。
「滝」

木々の間から滝が見えてきました。
「2つ目の橋」

ここでも川の上を渡ります。
川の水量は少なかったです。
いよいよ滝が近づいてきました。

「御船の滝案内板」

うつ水にかくれし佛の拝み行く 我が手に数珠はなけれども(観音寺明堂詠)
井光の里 延喜年間(約千百年前)に真言宗の時代が有りました。
当時の観音寺住職明堂和尚さんが、王塔・奥の院へ羽羽矢を納め、真言を唱える時、皆に聴こえる滝音が、文殊の声と重なりて不思議な思いが降り来り、虹に腰をかける佛の姿有り・・・
(以上、案内板より)
水量が少ない滝なので、滝つぼまで行くことができます。

写真の赤丸のところが滝の正面で撮影できるポイントになっています。
平坦なので三脚が立てやすいです。
御船の滝
こちらが御船の滝の全景になります。

岩盤の周囲は緑で囲まれ、木々の間から静かに水が流れ落ちていました。
末広がりの美しい形をしています。
「空を入れない構図」

上記の写真は空が入っていたので、この写真は空を外してみました。
滝の上部に光が入っていますが、光が当たらない時間に撮影すると重厚感のある写真になると思います。
手前に木の枝があるので、新緑や紅葉と滝の組み合わせがしやすいです。
「切り撮り」

水が岩に当たり、複雑な流れに変る部分を撮影しています。
黒い岩に真っ白い糸のような流れがとてもよく映えます。
自分の理想とする水の表情になるまで、シャッタースピードを変えながら撮影しました。
「ダークトーン」

水量が少なく、優しい流れの滝でした。
2段の滝の下は水が末広がりになっておりスローシャッターで撮影すると、水の表情がとても良い感じになります。
午後3時頃の撮影では、滝の上部に光が当たっていましたが、滝の下部は既に影になっていました。スローシャッター撮影をする際に白トビしにくく、撮影しやすい状態でした。
「右側から撮影」

右側に移動して、木の幹を構図に入れてみました。
御船の滝 アクセスマップ(地図)
撮影スポット情報
項目 | Data |
---|---|
名称 | 御船の滝 |
ふりがな | みふねのたき |
郵便番号 | 639-3623 |
住所 | 奈良県川上村井光 |
駐車場 | 有 / 無料:5~6台程度 |
トイレ | 無 |