自生する高原の夏の花たち「志賀高原・ニッコウキスゲ」〜撮影ガイド
志賀高原というと渋峠の雲海・一沼の紅葉がよく知られているが、夏は自生する「ニッコウキスゲ」を楽しむことができるエリアである。
ニッコウキスゲは鹿の害が多く、昔はたくさんみられたものの、最近は数が減ってしまったという場所も増えているが、ここ、志賀高原には湿原・スキー場のゲレンデなど、複数のニッコウキスゲスポットが点在しており、コンパクトに周ることができる。
人が少なく、ゆっくりと花と向かい合うことができるので、ニッコウキスゲ狙いの方にオススメしたい撮影スポットである。
田ノ原湿原
渋峠・草津白根山側から志賀高原の国道292号線(志賀草津高原ルート)を下っていくと、木戸池を過ぎた左側に田ノ原湿原がある。
ここは高層湿原になっており、6月はヒメシャクナゲ、7月はワタスゲ・ニッコウキスゲを見ることができる。
駐車場から3分程度の徒歩で湿原に入れる手軽さで、高原気分を満喫。
湿原内は木道を歩く形であるが、人が少ないので落ち着いて撮影できるスポットになっている。
木道近くの形の綺麗なニッコウキスゲを探し、画面の全面に取り入れると印象的な写真になる。
広めの湿原なので奥の白樺の木などを入れながら、遠近感を出した広がりのある作品作りも可能な場所である。
緑の中に黄色のニッコウキスゲが浮き上がる。
遠方の林の濃い部分が写真を引き立ててくれる。
田ノ原湿原湿原の訪問記は下記をご覧ください。▼
志賀高原「田ノ原湿原」のワタスゲとニッコウキスゲ
丸池スキー場 駐車してすぐに撮影
丸池スキー場は国道292号線沿いにあり、車を降りてすぐに撮影可能。
遊歩道が整備されており、散策しながらの撮影を楽しむことができる。
花に近づいて撮影すると、群生している感じを出すことができる。
蓮池スキー場
蓮池スキー場もニッコウキスゲが咲く。
こちらも車を停めて少し歩くだけで撮影が可能。
ニッコウキスゲの奥に紫の花を入れて撮影。
東館山高山植物園
標高約2,000mの東館山の山頂付近にある東館山高山植物園は初夏のニッコウキスゲの大群落が素晴らしい。
志賀高原のメインストリートである国道292号線沿いにある蓮池付近から県道471号に進むと東館山(高天ヶ原)エリアに到着する。
植物園には発哺温泉から東館山ゴンドラリフトに乗車、高天ヶ原マンモススキー場から高天ヶ原サマーリフトに乗車という2つのアクセス方法がある。
10万平方メートルの植物園エリアでは500種類もの高山植物の花々が咲き誇る。
山頂のゴンドラ駅とニッコウキスゲ。
山頂付近に東館山ゴンドラリフトの終点があり、その下側にサマーリフトの終点がある。その間のスキー場のゲレンデの中に遊歩道が設けられており、高山植物やニッコウキスゲを観察することができる。
今回紹介した、「田ノ原湿原、丸池スキー場、蓮池スキー場、東館山高山植物園」は志賀高原内に点在しているので、一日で全てを周ることができるのが嬉しい。
夏の高原の爽やかさを味わいながら、志賀高原のニッコウキスゲ巡りを楽しんでみて下さい。