車山肩の霧氷 | 日本百名山 蓼科山と霧氷のコラボレーションが美しい
ビーナスラインの車山肩では霧氷と蓼科山のコラボレーション写真を撮ることができます。木製の車山のオブジェ、ヒュッテ、霧氷で真っ白な木々、青空と山。高原の雪景色を満喫できる場所になっています。なだらかな登山道を数分歩くだけで絶景に出会うことができます。
車山肩へのアクセス・地図
車山肩へのアクセス(行き方)は以下のようになります。車山・霧ヶ峰の霧氷撮影マップを作りましたので、下記の地図を御覧ください。
[車でのアクセス方法]
首都圏からは中央自動車道「諏訪IC」から一般道へ。
国道152号で白樺湖を目指します。
白樺湖西岸より県道40号(ビーナスライン)に入ります。
2kmほど走ると右側に「車山高原SKYPARKスキー場」が見えてきます。
さらに2kmほど走ると左側に「ドライブイン霧ヶ峰富士見台」があります。
さらに800mほど走ると「車山肩」の駐車場が右に見えてきます。
車山肩の駐車場
ビーナスライン沿いに大きな駐車場があります。
夏のニッコウキスゲの群生が有名な場所で、ニッコウキスゲの時期には駐車場が満車になるほどの人気です。
冬季はそれほど人が来ないので、駐車場には10台程度しか車がありませんでした。(平日)
雪が積もっていて白線は見えないので、他の車の邪魔にならないところを見つけて駐車しましょう。
「レストラン チャップリン」
駐車場の正面にはチャップリンというレストランがあります。
冬季は閉鎖されています。ここは手作りカツを使ったカツカレー・牧場のソフトクリームが人気だそうです。
「建物を飾る霧氷」
シャッターの閉まった小屋。
真っ白く霧氷の付いた木々と青空。
撮影時は風がなく、無音の静かな時間が流れていました。
「車山のシンボル」
車山のシンボルになっているオブジェ。
手作り感溢れ、味があります。
オブジェの奥に見える小高い丘が「車山」
車山は標高1,925mです。
夏だと車山肩から40分程度で山頂のレーダードームまで行くことができます。
この日は数組がスノートレッキングを楽しんでいました。
「雪原の小屋」
車山(霧ヶ峰)はススキや笹が広がるなだらかな丘になっています。
雪景色と建物だけを切り撮ると哀愁のある写真になりました。
「青空と霧氷」
木々の少ない場所ですが、遊歩道を歩いていると、小さな木に霧氷が付いていました。
空に雲が流れていたので、雲が左上に入るように、ローアングルで空を見上げるように撮影。
「車山山頂」
山頂にあるレーダーの正式名称は「車山気象レーダー観測所」と言います。
富士山のレーダーの廃止により、ここに観測所が設けられたそうです。
「霧ヶ峰湿原植物群落 案内板」
霧ヶ峰湿原植物群落の指定地は、この車山北西斜面一帯のほか、八島ヶ原及び踊場の3ヶ所に分かれ、それぞれに特色のある地形・植生を持っています。
車山山腹にはこの地の古来の林相が残っており、草原は高原性のものとしては類例の少ないものです。
蝶々深山との間に広がる湿原は水苔の他ヌマガヤ、ホロムイスゲ、モウセンゴケ、コバイケイソウ、その他の湿原植物の種類に富んでおり、大変貴重なものもあります。
(以上、案内板より)
「霧ヶ峰高原散策マップ」
霧ヶ峰高原は主峰車山(1,925m)から鷲ヶ峰(1,798m)まで標高およそ1,500~1,900m、東西10kmに広がる植物が豊かで稜線の美しい高原です。
この高原は約150万年前噴火による幾層かの流動性の強い溶岩流によって形成され、その上に木曽御嶽山の火山灰が降り積もり、その地表に長年かかって大草原ができたのです。
溶岩台地には八島ヶ原湿原、車山湿原、踊場湿原が有り、この三つの湿原はいずれも高層湿原と呼ばれる特殊な湿原で、点在する樹叢などと共に国の天然記念物に指定されています。
(以上、案内板より)
駐車場から車山のオブジェ付近を撮影し、レストランチャップリンの裏側に来ました。
チャップリンの裏側の小高い丘は、夏のニッコウキスゲの群生地です。写真の右側にたくさん棒がたっていますが、夏にはここに鹿避けの柵が設けられます。
「コロボックルヒュッテ」
チャップリンの裏手にはコロボックルヒュッテがあります。
建物を風から守るように背の高い木々が立っています。
この木々の霧氷がとても綺麗でした。ヒュッテの手前は除雪されていて歩きやすく、下から見上げるように霧氷を撮影することができました。
横には霧ヶ峰バイオトイレがありますが、冬季は利用できません。
「コロボックルヒュッテと霧氷の木々」
コロボックルヒュッテの全体写真です。
山小屋風の茶色い建物と真っ白い木々がいいですね。
「ランプと霧氷」
ヒュッテ前にある一本のランプ。
霧氷とオブジェの組み合わせも楽しいですよ。
「青空に映える霧氷」
真っ白い霧氷には青空がよく似合います。
車山肩は木々に近づいて撮影できるのが良いです。
霧氷と青空と雲の組み合わせ
木の種類によって霧氷の付き方も様々。
太い枝以外は真っ白になっている木、深緑と白が混ざっている木など、木の組み合わせによって写真の雰囲気が変わります。
青空ばかりの写真だとワンパターンになるので、雲の流れを待って、画面上部に雲が多く入るようにしました。
こちらは青空を多めにして、流れる雲を配置しました。
風はそれほど無いのですが、雲の動きは結構早かったです。構図を決めておいて、良い雲が来るのを待ちました。
「登山道」
チャップリンの裏側に登山道の標識があります。この写真の背中側がチャップリン、右側がヒュッテになります。
この写真の正面方向(丘に足跡が見えます)に歩いていくと、右側に日本百名山「蓼科山」が見えます。
写真の丘の上に登るだけなので、歩いて数分です。
登山道を歩いていくとヒュッテの裏側が見えます。
こちらにも美しい霧氷林が。
黒い幹と枝に付いた白い霧氷のコントラストが美しい。
白と黒の対比が美しかったので、少し黒を強めにレタッチしてみました。
「凍りつく枝」
霧氷の付いた枝先を望遠レンズで切り撮り。
「光」
木々に斜光が入り、立体感が出ました。
ヒュッテ裏の登山道からは斜光での撮影を楽しむことができます。
「青空が消え」
撮影していると雲が多くなり、青空が薄い色に。
青空に霧氷も良いですが、淡い空に霧氷もなかなか良い雰囲気になります。
「モノクロの世界」
登山道から見える木々を切り撮り。
一部分を大きく切り撮るとモノクロに近い雰囲気になりました。
霧氷の白が浮かび上がって格好良い。
蓼科山と霧氷
ここからは車山山頂のレーダードームと日本百名山「蓼科山」のコラボレーション写真が撮れます。
登山道からなので構図は限られますが、何パターンか撮影してみました。
「蓼科山を中央に」
蓼科山と手前の霧氷を中央に配置した日の丸構図。
「縦構図」
霧氷の木々と蓼科山だけをシンプルに配置。
「蓼科山を左に配置」
蓼科山の迫力を出すため、蓼科山を左上に大きく配置。
車山の斜面が右上から左下になっているので、蓼科山とのバランスは良い感じになります。
手前の霧氷は中央に大きく配置して、霧氷と迫力ある蓼科山を表現。
八島ヶ原湿原
蓼科山と反対側には八島ヶ原湿原が見えました。
夏に歩いたことがあるのですが、かなり巨大な湿原です。
数多くの高山植物を楽しめるので、トレッキングで大人気。夏には観光バスも多く、たくさんの人で賑わいます。
雪が少ないときの撮影になりましたが、雪が多い時は一面の銀世界になるのでしょう。今度撮影する時は一面の銀世界の写真を撮りたいものです。