「竹田城」撮影ガイド 〜立雲峡編 朝日に照らされた雲海に浮かぶ天空の山城
但馬吉野として知られる立雲峡は朝来山中腹に位置し、樹齢300年以上の老桜が群生する景勝地です。
また眼前に竹田城を見ることができる大人気のビューポイントです。
9月から11月のベストシーズンには雲海に浮かぶ天空の山城を一目見ようと多くの観光客が訪れます。
姫路方面から国道312号線を北上し竹田の町に差し掛かると、立雲峡の標識が出てきますので竹田の信号を右折して県道277号線に入ります。
和田山方面から国道312号を南下してきた場合も案内標識に従って県道277号へと左折します。
県道277号をまっすぐ進みます。
先程の交差点から約1km走ると右手に立雲峡の案内板があるのでそこを右折します。
夜だと分かりにくいので車のトリップメーターも参考にしましょう。
ここから立雲峡駐車場まで約1.4kmですが道幅が狭いので対向車とのすれ違いには注意しましょう。
立雲峡の駐車場は約50台駐車可能です。普通車の駐車料は300円です。
駐車場入口付近と登山道入口に料金箱が設置されているので、どちらかに入れるとよいでしょう。
雲海シーズンの週末は朝の4時を待たずに駐車場が満車になることも珍しくありません。満車になってしまった場合は国道沿いの駐車場に戻って歩くことになります。
駐車場には綺麗な水洗トイレと自動販売機が設置されています。
駐車場のベンチからも木々の間に竹田城を見ることができます。
駐車場内は電波状況が少し悪いですが展望台に上がると良くなってきます。
それでは第1展望台に向けて出発することにしましょう。
登山道入口に案内板が設置されています。
登山道はよく整備されていて非常に歩きやすいです。
約5分で第3展望台に着きます。
駐車場から最も近い展望台ですが竹田城が見える場所は非常に限られています。
むしろ第3展望台の下の側道の方が見通しの良い場所が多いです。
登山道には各所に案内標識が設置されているので道に迷うことは無いでしょう。
ただしヤマビルが多く生息しているので茂みの中には極力入らないようにしましょう。
第3展望台から歩くこと約5分で第2展望台に着きます。
展望スペースは3段に整備されていて多くの人が入れます。
また近くには東屋があり休憩できます。この東屋の下の側道からも展望が利きます。
第2展望台からはこのような展望が広がっています。
ただし第3と第2展望台は竹田城よりも標高が低いため雲海が厚いと自分まで雲海に埋もれて何も見えなくなってしまいます。
よって劇的な雲海が出ると予想される場合は第1展望台まで行くのがお奨めです。
第2から第1展望台までは約20分の距離があるので汗をかかないペースでゆっくり歩きましょう。
雲海の出る朝は寒いです。第2展望台から約10分で竜神の滝が見えてきます。非常に小さな滝です。標識には第2展望台(滝)と書かれています。
登山道はこの滝の上を巻くようになっており、滝の上からも竹田城が見えます。
滝から5分程で第1展望台直下の急坂が始まります。
階段状になっていますが人によっては歩幅が合わず歩きにくく感じるでしょう。しかし焦らずにゆっくり歩きましょう。
道が蛇行し始めると第1展望台はもうすぐです。
第1展望台に到着しました。ここも展望スペースが3段に整備されています。
第1展望台からの景観です。この写真では分かりずらいですが竹田城を俯瞰する形になり、第2、第3展望台と違って石垣の奥まで写真に写すことができます。
雲海シーズンの週末は夜明け前には人でいっぱいになります。ここから約20mほど上にも展望できる場所がありますが画角が限られてしまいます。
ぜひ第1展望台から雲海に浮かぶ竹田城を堪能してください。
竹田城は備中松山城と並んで雲海の出やすい場所です。
いささか大げさな気もしますが10月中旬から11月下旬のベストシーズン中は3日に1度の確率で雲海が発生するとのことです。
写真はAPS-Cで撮影しました。フルサイズなら約200mmの焦点距離になります。
運悪く立雲峡の駐車場に停めれなかった場合の代替駐車場について記載します。
姫路方面から国道312号線を北上し竹田の町に差し掛かると右手にローソンが見えてきます。
ローソンの信号を過ぎるとすぐ左手に竹田城下町観光駐車場が見えてきます。
この駐車場は竹田で最も大きく約150台駐車可能ですが、観光スポットに最も遠いのが欠点です。
駐車場の端には水洗トイレがあります。また近くに喫茶店も2軒あります。
駐車場入り口には他の駐車場案内の看板が設置されています。
ちなみにここから立雲峡の駐車場まで歩くとなると約40分かかります。
もう少し近い駐車場へは立雲峡の標識のある竹田の信号を右折して県道277号線に入ります。
県道277号に入ってすぐ右側に駐車場が2つあります。2つ合わせて約100台停めれますがトイレはありません。
ここから立雲峡の駐車場まで歩くとなると約30分かかります。よって雲海シーズンの週末は夜のうちに立雲峡の駐車場に入って車中泊した方がよいかもしれません。