「立屋・番所の桜・桜山」撮影ガイド 〜残雪の北アルプスと桜のコラボレーション

Camera : NIKON D800E

長野県の小川村にある「立屋・番所の桜」の撮影に行ってきました。
ここは「立屋の桜(または表立屋の桜)」、「番所の桜」、地元の方が山の斜面や畑に桜を植えた「桜山」の3つの見所があります。
長野と白馬を結ぶ通称「オリンピック道路(県道31号線)」から、急な山道を車で登っていきます。
残雪の北アルプスの眺望が素晴らしく、桜と残雪の山の写真を撮るには、最高の撮影スポットです。

[ 桜山と残雪の北アルプス ]  左が鹿島槍ヶ岳・右が五竜岳。若くピンクの濃い桜たち。

ここには「立屋の桜」「番所の桜」という古木が2本あります。
こちらは桜の全体と北アルプスを入れようとすると、民家があったり、電線があったりして難しいです。
撮影するとしても、桜の上部一部と北アルプスというような部分的な切り取り写真になってしまいます。

北アルプスと桜の写真を狙うのであれば、周辺の畑・山に沢山桜が植えられている「桜山」の方が良いでしょう。立屋の桜と番所の桜と隣接しています。

桜の木々は若いですが、ピンク色が濃く、残雪の雪山に良く似合います。
山の斜面に散策道やベンチが設けられており、構図も散策道の中であれば自由に撮ることができます。

立屋・番所の桜へのアクセス

長野方面からだと、国道19号線を白馬方面に向かい、白馬長野有料道路を通って、県道31号(通称:オリンピック道路)に入ります。
「道の駅中条」がありますので、そのまま直進します。
小川村に入ると「道の駅おがわ」が右側に見えてきます。隣には「ローソン」があります。小川村役場の少し手前になります。

この先コンビニが無いので、買い物がある人はここで寄っておきましょう。

「道の駅おがわ」を出て、県道31号線(オリンピック道路)を右(白馬方向)に向かいます。

小川村役場の入口です。
右側に「小川村役場」という案内板がでています。
このまま直進します。

やがてトンネルが出てきます。

左へ曲がる道がありますが、ここはそのまま真っ直ぐ直進します。

少し大きめの橋を渡ります。
緩やかな右カーブになっています。

さらに進むと、もう一つ橋が出てきます。
橋の入口に青い標識があります。
ここもそのまま直進して下さい。

しばらく道なりに進むと、小さな橋があり、その先に「立屋」「立屋・番所の桜・林りん館」という看板があります。
ここを左折してください。
ここが立屋・番所への入口となります。

坂を上っていきます。
立屋・番所は標高の高い位置にあるので、結構登ります。
狭い道でカーブが連続するので、運転には注意しましょう。

カーブが連続し、高度を上げていきます。
道の脇に桜が咲いています。

少し民家が見えてきます。
道なりに進んでください。
所々に案内板が設置されているので、迷うことは無いと思います。

集落の中に入りました。
まだまだ登っていきます。
道のわきには春の花たちが植えられています。

カーブが出てきて道が二つに分かれます。
ここは右に進みます。
大きいピンクの看板に「立屋の桜」と書いてあります。

集落を抜けると再度山道に入ります。

道が二股に分かれています。
ここは左側に進みます。
ここにもピンクの大きな看板が出ているので、わかりやすいです。

しばらく進むと駐車場が見えてきます。

右側と左側に駐車場があり、30台程度は停められます。
左側の駐車場には係員がいて、誘導してくれます。
トイレは左側の駐車場にありました。

桜山と北アルプス

[ これぞ絶景 ]  出会いたかった風景が目の前に

左側の駐車場の奥から桜山への遊歩道の入口があります。
こちらから行くと桜山を見て、番所の桜、立屋の桜という順序で散策できます。
下りになっているので、このルートで回るのが楽です。
駐車場の誘導の方に教えてもらいました。

若いピンク色の濃い桜が、山の斜面に沢山植えられています。
ベンチもあるので休憩しながらのんびり撮影できます。

散策路があって比較的自由に構図が取れるのが嬉しいですね。
北アルプスの大パノラマを堪能できます。

[ 鹿島槍を囲んで ]  華やかな鹿島槍の姿です。

桜が沢山あるので、「鹿島槍を桜で囲んでしまえ!」なんて構図も可能です。
この日は曇りでしたが、青空の日はもっと素敵な写真になると思います。

ここは午前中が順光です。午後からは逆光になるので、北アルプスを綺麗に写したいのであれば、撮影は午前中が良いでしょう。

[ 表立屋の桜 ]

桜山の下の畑にも沢山桜が植えられています。
この写真は桜山の上から見下ろした形で撮影しました。

電線や小屋が入ってしまいますが、鹿島槍ヶ岳・五竜岳の姿がとても美しいです。

立屋の桜

Camera : NIKON D800E

立屋の桜は周囲に電柱などがあり、人工物を入れないで撮影しようとすると工夫が必要です。
この写真の撮影位置からは半円形の美しい桜の形を見ることができます。

[ 立屋の桜 ]

「立屋の桜」(小川村指定天然記念物)
樹齢350年以上と伝えられて久しいエドヒガンザクラ。
樹高およそ15m。
昭和54年に村天然記念物に指定されました。
「番所の桜山」一帯に花を咲かせている桜木は、この桜の種から発芽させた台木にベニシダレザクラを接木したものです。
(案内板より)

[ 立屋の桜 ]

桜の下には「立屋の桜」の標木があります。
民家と桜の間にはお墓があり、それを守るように桜が枝を広げています。

番所の桜

[ 番所の桜 ]
Camera : NIKON D800E

「番所の桜」は傾斜のある斜面から斜めに飛び出しています。
立屋の桜は白系の花びらですが、番所の桜はピンクが濃い花びらになっています。左右に大きく伸びた枝は豪快で青空によく似合う桜だと思います。

[ 番所の桜 ]
Camera : NIKON D800E

道路を覆い隠すような枝ぶり。
高低差がある場所なので、比較的自由に構図を楽しむことができます。

小川村にはアルプスを一望できる「アルプス展望広場」がありますので、そちらも回ってみると良いと思います。
小川村は村の至る所に桜が咲いています。自分なりの撮影ポイントを探してみるのも楽しいです。

白馬周辺には「Hakuba47の桜」「徹然桜」「大出の吊り橋の桜」「野平の桜」「中綱湖の桜」「青木湖の桜」などの桜の名所がありますので、こちらへの訪問もお勧めします。

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