みなかみ「奥利根四湖」巡り ~紅葉と新緑が美しいダム湖と雄大な山々
群馬県の北部にある「みなかみ町」。関東の水瓶と言われる「藤原ダム・奈良俣ダム・須田貝ダム・八木沢ダム」ダムがあり、新緑と紅葉の美しい風景を満喫することができます。ブナの原生林・至仏の山々など、スケールの大きな大自然を感じながら、撮影を楽しむことができます。
アクセスマップ
奥利根四湖は水上温泉の北東方向に位置しています。
まずは4つのダムの位置を地図でご確認下さい。
藤原ダム(藤原湖)
奥利根四湖のうち最も下流にあるのが藤原湖(藤原ダム)です。周辺の道路からは堤高約95mのダム堤を望むことができます。奥利根のダム群の中で最初に建設されました。
湖畔には公園が整備され、ダムの眺めを楽しむことができます。
緑の季節は水中から伸びる木々が独特の景観を創り出しています。
朝霧が出たときは幻想的な風景になるでしょう。
「秋の藤原湖」
ダム堤から上流を見て、右手方向には巨大な一枚岩が見えます。
ダムを囲む鮮やかな紅葉と、青空のコントラストが綺麗でした。
藤原湖は両岸に道路が走っており、どちらを通っても次のダムへと進むことができます。
秋には湖畔の山々が色鮮やかに染まります。
風の無いときは紅葉の映り込みも綺麗でしょう。
奈良俣ダム(ならまた湖)
藤原湖を過ぎ、道なりに走ると奈良俣ダムが見えてきます。
このダムはロックフィルダムになっていて、堤高は158mにも及び、フォックフィルダムとしては日本第三位の高さを誇ります。
燃えるような紅葉に包まれたダムの絶壁は迫力満点。
奈良俣ダムは堤の上まで車で行くことができます。堤下付近から県道63号を北上すると左に入る道があり、道なりに進んでいくと、ダムの岸に出ます。そこを左折するとダム堤の駐車場へと到着します。
「紅葉の奈良俣湖」
オレンジ色に染まる湖畔の山々、その奥には冠雪した尾瀬の山々が見えます。
ダム堤の上を歩くことができるので、何パターンかの構図で撮影することができました。
湖畔付近は紅葉真っ盛りでしたが、尾瀬の山々は緑が多く(針葉樹が多い)、その対比も面白いです。青空・冠雪・紅葉・緑と、四段紅葉を狙うことができます。
ダムの奥の山々を望遠レンズで撮影。
冬を待つ山々と秋の終わりを告げる紅葉。
紅葉色に染まるダムの水面。
紅葉の中に点在する緑。リズミカルなバランスが楽しい紅葉。
須田貝ダム(胴元湖)
須田貝ダム・八木沢ダムへ行くには、藤原ダムを過ぎてしばらくしたところを左折します。(詳細は地図を御覧ください)
須田貝ダムは堤高が72mと、奥利根四ダムの中で規模は小さめで、このダムは発電専用となっています。
ダム湖畔の道をずっと進んでいくと八木沢ダム(奥利根湖)へと到着します。
須田貝ダムは「胴元(どうもと)湖」という名勝で親しまれています。
湖畔近くを走る道は紅葉を間近で感じることができ、水面と紅葉の写真を撮ることができます。途中には紅葉の間に立ち枯れがある場所があり、味のある写真になりました。
「夕暮れ時」
胴元湖の奥の八木沢ダム(奥利根湖)を撮影した帰りに撮影しました。日没が近くなり、薄暗くなってきましたが、静かなダムの紅葉風景に出会うことができました。
平日の夕方だったので、車は数台しか走っておらず、貸し切り状態での撮影となりました。この道路は夜間通行止めとなるので、日中しか通ることができません。
八木沢ダム(奥利根湖)
矢木沢ダムは利根川の最上流部にあります。堤高131mのアーチ式コンクリートダムになっており、この水域最大規模の多目的ダムです。奥利根湖は「リトルカナダ」の名で親しまれています。
湖岸に到着すると沢山の流木が目に飛び込んできました。
標高が高いため、他のダム湖より紅葉のピークが早いです。
夕暮れ近くに湖畔に到着しました。
上空には雲が多くなりましたが、遠くの山の上は少し青空が残っていました。
冬の訪れを感じるような哀愁ただよう雰囲気が堪りません。
湖の奥の方は紅葉も終わりかけです。
みなかみ町周辺には他にもおすすめのスポットがあります。
下記でスポットをご紹介します。
照葉峡
俳人「水原秋櫻子」が絶賛した「照葉峡」は奈良俣湖の奥に位置し、関東の奥入瀬とも呼ばれています。新緑・紅葉の時期が特におすすめでたくさんの滝と渓谷美を味わうことができます。
新緑の時期は残雪と新緑のコラボレーションが美しいです。
一ノ倉沢(谷川岳)
一ノ倉沢は日本百名山・谷川岳にある絶壁で、日本三大岩場に数えられています。
沢の下から絶壁を眺めるには、谷川岳のロープウェイ乗り場からなだらかな道路を40分ほど歩きます。紅葉の時期は左右から谷に流れ込むような紅葉と圧倒的迫力の岩場を見るために多くの観光客・写真愛好家が訪れます。