乗鞍高原「三本滝」 〜日本の滝百選のひとつ、3つの滝が集結
三本滝は乗鞍高原の標高1,800mほどに位置する滝で、長野県指定名勝・日本の滝百選に選定されています。番所大滝・善五郎の滝とともに「乗鞍三滝」のひとつになっています。3つの滝が同時に見れるという珍しいスポット。シラビソ・コメツガの林の中を散策しながらの滝撮影を楽しむことができます。
三本滝・アクセス
三本滝のアクセスはとてもわかりやすいです。乗鞍高原観光センター前から西方向へ、乗鞍エコーラインに向けて走ります。途中には善五郎の滝や牛留池(休暇村 乗鞍高原)があります。三本滝の入口には大きな建物「三本滝レストハウス」があります。
この先は一般車両通行止めになっています。(エコーラインはバスかタクシーのどちらかでないと上れません)
三本滝レストハウス(遊歩道スタート)
三本滝のレストハウスです。建物の前は大きな駐車場になっていますが、紅葉の時期の土日は満車状態でした。滝に行く人はそれほど多くないのですが、ここに駐車してバスで乗鞍エコーラインに行く観光客、自転車でエコーラインを登る人がたくさんいます。
ここは冬はスキー場になっているため、右側にスキー場のコース案内板があります。
道の左側に小さく三本滝の案内板が立っていました。
三本滝・往復50分ぐらいと書いてあります。
行き20分、帰り30分というところでしょうか。
冬はスキー場のコースとなっているところなので、木が刈られており、空が見えて明るい雰囲気です。
この遊歩道のすぐ左には小さな小川があり、右側を通るコース、左側を通るコースの2つがあります。下で合流するのでどちらでも良いです。
行きは右側のコースを選択しました。
木の階段になっています。ずっと下りです。
階段を下り終えると左にカーブします。
なだらかなスロープになります。
小さな橋があります。
この下が小さな小川になっており、この橋の先で2つのコースが合流します。
橋を渡ったら右方向に進みます。
ここからは林の中を歩きます。
有名な滝なので遊歩道の整備がよくされており快適です。
少し山道の雰囲気に。
左に曲がります。
少し木の根が多くなってきました。
紅葉した木々の中の散策が気持ちいい。
整備された木道が続きます。
険しいところもなく、初心者向けの散策コースという感じです。
三本滝まで200mになりました。ここを右に行くと乗鞍高原方面まで下ることができます。(登山の人が使う道です)
また、木道になりました。
大きな岩の右側を巻いて進みます。
滝が見えてきましたが、これは三本滝ではなく、下流にある名もない滝です。
階段を登ります。
橋から三本滝までは100mになります。
赤く紅葉した木々が迎えてくれます。
吊橋なので揺れますが、手すりが高くなっているので怖さはあまりないです。
吊橋の先には、紅葉した赤い葉が見えます。
橋から上流を見ると、小さな滝(瀬)が見えますが、これも三本滝ではありません。
橋を渡ると木道になります。
木の根がたくさんあり、石がゴロゴロした場所に出ます。
三本滝の案内板が立っています。
看板付近が少し広い場所になっており、ここでランチをしているグループがいました。三本滝が見えるところはスペースがあまりないので、団体での休憩はこの場所が良いです。
木の橋から三本滝の一番右側が見えます。
「三本滝案内板」
長野県名勝・三本滝(昭和56年指定)
この「三本滝」は水源の異なる三つの滝が一箇所に合流していることが特徴です。いずれも乗鞍岳の溶岩にかかる滝で、高さは50〜60m、滝壷の標高は1,840mです。
向かって右側の滝は小大野川の支流・クロイ沢にかかり、黒色の溶岩を舐めるように流れています。
正面の滝は、小大野川の本流をまっすぐ豪快に流れ落ちます。
左側の滝は無名の沢にかかっています。木の間越しに、ひっそりと流下するすがたを見ることができます。
三本滝はその昔、乗鞍岳に関わる山岳信仰の修験者の行場であったと言われています。
滝の周りにはうっそうとした森林が広がり、滝を引き立てています。秋には、常緑針葉樹のシラビソやコメツガの緑の中に、秋には落葉広葉樹のカツラ、ダケカンバ、ナナカマドなどの赤や黄色が映え、いっそう美しい景色が見られます。
乗鞍高原には数多くの滝がありますが、この三本滝は、番所大滝、善五郎の滝とともに「乗鞍三滝」と呼ばれることもあります。平成2年に「日本の滝百選」の一つにも選定されました。
以上、案内板より
広場から木の根の道を登ります。
少し進むと階段が現れ、三本滝の真ん中の滝が見えてきます。
三本滝
右側の滝と真ん中の滝です。
右側の滝は末広がりの大きな滝で、岩を舐めるように水が静かに流れ落ちています。
紅葉に包まれた中を白い布のような美しい流れが。
滝の下部には小さな虹が見えました。
この日は快晴で光が強かったので滝が光って撮影が大変でした。
滝の前には巨大な岩があり、その上から撮影することができます。
真ん中の滝は茶褐色の岩肌を豪快に水が流れています。
帰りは2つのルートの右側(来た時とは別の道)を通りました。こちらは写真のような階段になっています。帰りはずっと登りなので少々大変です。