日本の美のコラボレーション 「桜と富士山」撮影ガイド〜富士五湖編
河口湖・山中湖周辺は富士山と桜のコラボレーション写真を撮ることができる撮影ポイントがたくさんあります。
山梨県側からの富士山撮影は午後から逆光になってしまうので、夜明けから午前11時頃までが撮影に適した時間帯です。
河口湖・長崎公園の桜
長崎公園は河口湖北岸の岬にある撮影ポイントです。
富士山の左右の稜線を隠すものが無く、末広がりの美しい富士山の姿と桜を撮影できます。枝ぶりの良い桜の木が何本かあり、夜明け時からカメラマンが集まります。
桜の花に陽が当たるのは日の出から1時間程してからなので、構図を決めて桜の花に立体感が出るのを待ちました。写真の左側が東方向になります。
「船着場と桜と富士山」
長崎公園湖畔の遊歩道にピンク色の花を咲かせる桜の木が何本か並んでいました。桜の先には船着場。雲の流れ、湖面を走りすぎる船が作る波を見ながら撮影。長崎公園周辺は種類の異なる桜が植えられており、2週間ほど桜撮影を楽しむことができます。
産屋ヶ崎の桜と富士山
産屋ヶ崎は河口湖の北岸にある富士山と桜の撮影ポイントで、河口湖大橋の北岸側の入口付近にあります。湖畔の通り(国道137)号線は旅館が立ち並ぶ河口湖でも賑やかな場所です。通り沿いの所々に桜の木があったので、富士山とのバランスを見ながら撮影しました。
産屋ヶ崎の東側にあるピンク色が美しい桜。
無風の晴れた日には、湖面に映る逆さ富士と桜の写真が狙えるスポットです。
新倉山浅間公園の桜と富士山
富士吉田市・新倉山中腹にある「新倉山浅間公園」は近年知名度が急上昇している日本の和の美が凝縮された撮影ポイントです。桜と富士山と赤い忠霊塔のコラボレーションは海外からの観光客にも人気となっており、国内外から多くの人々がこの場所を訪れます。
駐車場は80台分ほどありますが、桜の時期はとても混雑します。約300段の階段を登ると忠霊塔前に着きます。忠霊塔裏側の斜面が撮影ポイントになっています。夜明け前からカメラマンが並び、桜の花に陽が当たってしばらくするまでは動きません。午前9時を過ぎに後ろに並んでいたカメラマンたちが順々に撮影できるようになりました。
「富士山に抱かれる富士吉田の街並みと朝陽を受ける桜たち」
桜の木々に陽が当たり始め、刻々と表情が変わっていきます。早朝に河口湖畔で撮影を終えてから新倉山浅間公園に来ました。高台からみる富士山は迫力があります。
新名庄川沿いの桜並木と富士山(お宮橋)
田舎の長閑でどこか懐かしさを感じる風景。川岸の桜並木の奥に雄大な富士山の姿を見ることができます。忍野八海から新名庄川沿いを浅間神社方向に歩いていくと忍野浅間神社があります。神社付近にある「お宮橋」が撮影ポイントになっています。
忍野
忍野八海から新名庄川沿いを富士山に向かって散策していくと、「ますの家」付近に桜や花と富士山の写真が撮れる場所があります。
川沿いに畑が広がる開放的な空間で撮影を楽しむことができました。色とりどりの花たちが春の富士山を演出します。
「新名庄川沿いの桜と富士山」
川に沿って歩いていると一本の桜の古木を見つけました。富士山には長い時間雲がかかっていましたが、少しの間だけ顔を出してくれました。
二十曲峠の桜
忍野村内からカーブの多い鹿留林道を登りきったところが二十曲峠で、富士山の絶景が目の前に広がります。忍野村を埋め尽くす雲海と富士山の撮影ポイントとして知られていますが、春には山桜と富士山の写真を撮ることができます。駐車場・トイレがあり、駐車場の前から撮影が可能になっています。
「春の雲海と富士山」
条件が良いと桜・富士山・雲海・新緑という絶景が目の前に広がります。
富士ビューホテルの桜
富士ビューホテルは河口湖南岸にあるホテルで、三万坪もの広大な敷地に300本以上の桜が花を咲かせます。桜のシーズンには臨時駐車場が設けられ、宿泊客以外でも敷地内の散策を楽しむことができます。
富士山と桜を少しだけ絡めることができますが、このスポットでは富士山と桜のコラボレーション写真狙いではなく、桜メインの撮影が良いと思います。
河口湖周辺では午前11時を過ぎると富士山が逆光になってしまいます。午前中に富士山と桜の写真撮影に集中し、昼から夕方にかけては富士ビューホテルの桜撮影を楽しむプランがお勧めです。
富士ビューホテルの敷地内で最も大きな桜の木。
正面入口からホテルの建物へ向かう途中にあります。
「中庭を彩る桜」
中庭は自由に散策できるようになっています。形の良い桜の木が何本かあり、構図を考えながら撮影を楽しむことができます。夜になると富士ビューホテルでは桜のライトアップを行っています。昼間とは違った幻想的な桜を見ることができます。