日本百名山「月山」登山撮影ガイド(後編) 〜山頂付近で咲き誇るコバイケイソウ

月山登山の後半です。行者返しという急登部分から頂上まで、そして下ってからの弥陀ヶ原・夕暮れの写真をお届けします。
行者返し
![[ 行者返し ] 修行が足りないとここで返されます](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_511114a73be40a6b81332bdbe18e4357.jpg)
この登山ルートで一番の急登です。
昔、行者たちの修行が足りないと、この場で返されたという言い伝えがあるそうです。
両手も使って、登っていきます。
急登部分は長くないので、救われます。
行者返しの途中には「来名戸神社」があります。
これ、「くるなと」と読むのでしょうか?
修行の足りない人に「くるな!」という意味で命名したような名前ですね。
月山はユーモア溢れる山かもしれません。
なだらかな稜線
行者返しの急登が終わると、なだらかな場所に出ます。
石が多い登山道ですが、なんとなく階段っぽく整備されています。
![[ 振り返る ] こんな道を歩いてきました](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_e5ca20bc354cb0d89a7ce10e4c8647d1.jpg)
後半はひたすらだらだらと、長い道のりが続きます。
月山の登山はとにかく長い感じがします。
ずっと先まで見えてしまうからですかね。
途中から風景もあまり変わりません。
![[ 月山登山道からの風景 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_55cbf68a61f16702a39ba427a9406d6f.jpg)
登山道から少し外れたところに、ピークが見えます。
これは頂上ではありませんが、綺麗な景色だったので何枚か写真を撮りました。
緑の斜面と空の色がいいですね。
雲がちょうど良い具合に出てきてくれました。
![[ 雪渓多数出現 ] 沢山の雪渓が見えてきました](https://www.pixpot.net/img/photos/1/1/s_fbb340c2b63e0b920552f745b346759c.jpg)
登山道の右手に沢山の雪渓が見えます。
月山は雪渓楽しむ登山という感じですね。
ここまでくる途中は何個かの雪渓に出会いましたが、これだけの数を一度に見れるのは感動ものです。
しばらく写真撮影タイムです。
もう、頂上も近いでしょうし、あせる気持ちもありません。
木道
頂上に近づいてくると、木道が出てきます。
「右側通行」と書いてありました。
まあ、登山の基本は右側通行ですよね。
登山客が少なかったので、すれ違いはほとんどありませんでした。
天に向かって登っていくような感じの写真になりました。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_8aa7ad78fc3a3726b168fd125aef54b7.jpg)
木道の上を歩いていきます。
先に見えるのが頂上かな?と思いましたが、頂上はまだ少し先でした。
頂上
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_4a5900a684e3df0a122b791fd05978de.jpg)
やっと頂上が見えてきました。
小屋のような建物が見えます。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_a49e7f99ed7f4a84ebd9372b86db6604.jpg)
頂上付近はコバイケイソウが群生しています。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_02cf66b5cc56ec6494e3fc46251d21ed.jpg)
月山の山頂小屋です。ここは宿泊も出来ます。
この右手側に山頂神社があり、その裏が頂上になっているようです。
月山神社は写真撮影禁止なので、山頂の写真はこの写真になってしまいました。
下り
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_34af5f6b369a878be00281ee8378f3fa.jpg)
山頂にいる間に、ガスが出てきて、ホワイトアウトに近い状態になりました。
霧の中の風景は幻想的です。
快晴と霧の中の2つの変化を楽しめた登山になりました。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_70579a9c40350b22fee40eb40877f04b.jpg)
山頂付近は霧が発生していましたが、標高が下がってくると青空が見えます。
午前中よりは雲が多く出ています。
雲が立体的に空に浮かび上がり、雲の影が緑の草原の上をゆっくりと動いていきます。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_f81b6e7df430f0353717babaae125894.jpg)
下山時に撮影した弥陀ヶ原です。
いくつかの池塘が見え、その先には「御田原参籠所」「御田原神社」が見えます。
登ってくるときは写真の一番左側を通るルートで来ました。
帰りは真ん中の道を通って帰ると、来るときとは別の風景を楽しめます。
弥陀ヶ原
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_fa60c15ff3f3d5b08c5366c1cce6bb99.jpg)
夏の花は終わりかけていました。
ワタスゲが少しだけ残っています。
最盛期はこの辺りは、お花畑になるようです。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_ec02124d66ec966f9669f5b7f627e896.jpg)
池の周りにはポツリポツリと花が見うけられます。
池には雲が映っています。
弥陀ヶ原から月山山頂方向を見ています。
あの山の奥のそのまた奥まで、登ってきました。
弥陀ヶ原には花を楽しむために散策する人たちがいました。駐車場からすぐなので軽い散歩には最適の場所だと思います。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_0b8a69481c6969522da6c5fd955ed11f.jpg)
湿原の花たちが風に揺られて光っています。
神社前には大きなウサギの像が置かれていました。
月山八合目の夕暮れ
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_28f063f3963d77a1d5bcf8f13782568a.jpg)
夕方は八合目のレストハウスでのんびりと寛いでいました。
下に降りてしまうと、夜暑くて寝苦しいので、ここで車中泊することにしました。
八合目の証拠写真。
駐車場の端に、大きな石碑が立っています。
月山八合目の駐車場からは、何重にもなる山並みが見えます。
夕暮れ時は墨絵のような世界になりました。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_f46d7c62e112b72a1e255c61e1834afc.jpg)
日没です。
面白い形の雲が空に広がっています。
美しい稜線を歩いた後に、こんな夕焼けを見ながら一日を終われるなんて、最高に幸せな気分です。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_00454c0f60c3561623d43b3f93c0bccf.jpg)
雲までオレンジに焼けています。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_c1e8afcb485c1d0b83cf32c4c5f9c177.jpg)
陽が落ちると、月と星の世界になります。
![[ 月山 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_f64ce74510cbea6a378bf637040b43d1.jpg)
頭上には星空が広がります。
肉眼で見てもこれぐらい見えている感じがしました。
これだけ多くの星を見たのは久しぶりでした。
この駐車場で眠って、夜が明けてから下に降りようと考えている人たちもいて、何台か車が残っていました。
しかし、思ったより寒く、途中で下に降りていく人もいました。
寝袋を持っていたので、快適に眠ることができましたが、寝袋か毛布がないと寒くて寝ていられません。
かといって、下まで降りてしまうと暑くて寝苦しい・・・
下っていった人たちは途中で仮眠を取ったのだと思います。
八合目で仮眠を考えている方は、寝袋か毛布を用意していきましょう。