「伊根の舟屋群」独特の舟屋が200軒立ち並ぶノスタルジー溢れる漁村

撮影:五島 健司

1階の部分が船のガレージ、2階の部分が住居になっている舟屋が約230軒ほど立ち並んでいる。重要伝統的建造物群保存地区になっており年間30万人以上が観光に訪れる。

「伊根の舟屋群」の写真ギャラリー

伊根の舟屋群の概要

京都府北部の日本海に面した伊根町。そこには1階の部分が船のガレージ、2階の部分が住居になっている舟屋が約230軒ほど立ち並んでいます。

伊根の舟屋群は重要伝統的建造物群保存地区に指定され、年間を通してたくさんの観光客が訪れる人気のビュースポットとなっています。現在は年間約30万人ほどの人々が訪れます。

現地を訪れてみると伊根湾は大きな入り江になっており、 波が比較的穏やかなことからこのような舟屋群が発達したことがわかります。

伊根の舟屋の写真は数軒から十軒程度の舟屋が写っていることが多いですが、 実際に現地に行ってみると湾をぐるりと囲むように建物が数百軒ほど並んでおり、 規模の大きさに驚かされます。

伊根の舟屋の一階部分は漁の準備、漁船や漁の道具の手入れなどに使われています。

独特な建築物である舟屋が立ち並ぶ光景は漁師町の原風景と呼ぶにふさわしく、テレビや映画のロケ地としてもよく使われています。

・ 男はつらいよ 寅次郎あじさいの恋
・ 釣りバカ日誌5
・ 連続テレビ小説 ええにょぼ

伊根湾の地形は天然の大きな堤防。左右は長く、その真ん中には大きな無人島「青島」があります。 高台にある道の駅から伊根湾を一望すると、その独特な地形がよくわかります。

伊根の舟屋へのアクセス

伊根町は日本三景のひとつ「天橋立」(宮津市)から国道178号を北上します。

伊根の舟屋群を撮影するポイントは大きく二ヶ所。伊根の舟屋をアップで撮影したい場合は湾に面している「伊根町七面山駐車場」。伊根湾全体を撮影したい場合は道の駅「舟屋の里 伊根」にある「伊根湾舟屋群展望台」。この二ヶ所を押さえておけば、舟屋の撮影は十分に楽しめるでしょう。

国道178号から伊根湾に降りる県道622号を進みます。途中、左折すると高台にある「道の駅 舟屋の里 伊根」になります。そこから湾に降りていくともう一つの撮影ポイントである「伊根町七面山駐車場」になります。しかし、道の駅から七面山駐車場は日中は一方通行規制になっていることがあるので、伊根の舟屋をメインに撮影したい場合は、県道622号に入ったらそのまま湾まで直進して、七面山駐車場に行った方が良いです。七面山駐車場から道の駅方向へは車で行くことができます。

伊根の舟屋群 撮影のアドバイス

[光の条件]
・定番構図は西向きに撮影するので、午前中が順光。雰囲気のある(ダークトーンや色温度が低い系)の写真にしたい場合は、早朝、夕暮れ時がオススメです。

[撮影場所]
・湾を俯瞰する場合は高台にある道の駅から。
・舟屋を中心に撮影するのは湾沿いにある「七面山駐車場(有料)」横から。

道の駅 舟屋の里 伊根

ひとつめの撮影ポイント「道の駅」

こちらが道の駅の駐車場です。 5月の連休に訪れた時は道の駅手前から車の渋滞がひどく、道の駅に入るのに30分以上はかかりました。道の駅の駐車場は建物の側と少し下の2箇所があります。どちらに停めてもそれほど変わりはないです。

駐車場の奥には道の駅の建物がありたくさんの観光客で賑わっていました。

「伊根湾全体の海風景」

展望台から右方向は木々のフレームに囲まれた舟屋群の写真が撮れます。


湾には養殖の網などの設備が浮かんでいました。 伊根湾は天然の堤防のような形になっているので、日本海を見ているというよりは、大きな湖を見ているような穏やかな雰囲気でした。

「展望台の様子」

建物の裏側には「伊根湾舟屋群展望台」があり、伊根湾を一望することができます。 広いスペースになっているので、観光客が多くても撮影に困るような感じではないです。ここからの撮影はそれほど人気が高くはないので、カメラマンが場所取りに並ぶようなこともないでしょう。


Camera : NIKON D800E | レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

望遠レンズで伊根の舟屋群を切り撮ってみました。

舟屋群のすぐ後ろは山になっており、山と海の僅かな隙間に建物が並んでいるという特徴があります。

湾の一番奥は観光地化されて駐車場などが整備されていますが、半島の先の方は道も狭く一般車両の通行はご遠慮くださいとなっておりました。

湾を見下ろすと、もう一つの撮影ポイント「七面山駐車場」が見えます。

道の駅から湾沿いへ

「湾へ降りる階段」

道の駅から湾の方まで歩いてみます。 道の駅からは長い階段を下ることになります。帰りの登りの階段は少々大変な感じがします。


階段を降りると湾沿いの道路に出ます。ここから七面山駐車場まで道路を歩いて行くことになります。


この周辺は観光客向けの建物も増えており、少しリゾートっぽい感じもします。ゴールデンウィークだったので多くの観光客が舟屋の散策を楽しんでいました。


80年ほど前の舟屋を見学できる建物もありました。舟屋の作りに興味がある人は立ち寄ってみるのも良いでしょう。


道路沿いの民家も板張りの風情のある建物で、どこか懐かしいような漁町風景を楽しむことができます。

スナップの撮影なども良いでしょう。


道の駅があるのはこの写真の右側の山の上です。 そこからこの舟屋群の裏にある道路を歩いてきました。


舟屋群を船から眺めるクルーズ船も多く出ており、海の上も賑やかでした。

湾に来ると舟屋群が目の高さに見え、展望台から俯瞰する舟屋とは違った雰囲気になってきます。


七面山駐車場の裏側まできました。 駐車場にはたくさん車が停まっています。


この駐車場は広めではありますが、ゴールデンウィークだけあって満車状態でした。 観光客だけではなく釣り人も多くいました。


駐車場の横は船着き場になっており、そこではたくさんの人が釣りを楽しんでいました。 この駐車場横の船着場あたりからが伊根の舟屋の撮影ポイントになります。


Camera : NIKON D800E | レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

早速舟屋を撮影してみました。

西方向を撮影するようになるので、順光は午前中になります。

日中だと一部に光が差し込み、瓦が光り、 露出さの激しい写真になります。

狙い目は早朝か夕暮れ時の露出さの少ない時だと思います。

夕暮れ時の撮影

日中にロケハンをし、 夕暮れ時に再度本番の撮影に向かいました。

夕暮れ時は七面山駐車場は半分ほど空いておりすぐに駐車することができました。

Camera : NIKON D800E | レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

舟屋群は古い建物も多く瓦屋根が曲がっている建物もありました。板張りと白壁の組み合わせが良い味を出している建物があったので、その建物を主役に撮影してみました。


舟屋群の写真はモノクロで現像してもとても良い写真になります。 普段はあまりモノクロの現像をしない人もモノクロの現像を挑戦してみるのも良いと思います。


建物一つ一つに個性がありますので、形や色彩などをよく観察しながら撮影してみましょう。

夕暮れ時なので撮影時間はそれほど長くはとれませんでした。

色温度を下げて現像して渋い感じに仕上げるのも良いでしょう。


この日は風が少なく湾の中はとても穏やかでした。夕暮れ時に時々漁船が戻ってきて、波紋が広がります。水の表情が変わるので、 水の表情を見ながらの撮影も積極的に行いました。

「伊根の舟屋の桜」

舟屋の奥に一本の大きな桜の木があります。 春には舟屋群と桜のコラボレーションが撮れます。

「伊根の舟屋の夕暮れ」

舟屋の一階のガレージに灯がともり、幻想的な風景に変化しつつあります。 今も現役で使われている建物なので、夕暮れ時になると漁師の方が一階のガレージで作業をしていました。

伊根の舟屋群 雪景色

「伊根の舟屋の雪景」
冬はブルーと白の世界が広がります。 冬の日本海の穏やかな風景が心を落ち着かせます。

撮影:五島 健司

海面ギリギリに立ち並ぶ舟屋群は伊根ならではの風景。
雪景色の撮影スポットとして人気が高くなっています。

撮影:五島 健司

「輝く海と伊根の舟屋群」

山に囲まれている伊根。

冬の日本海は荒々しいイメージがありますが、伊根は静かでのんびりとしています。

撮影:五島 健司

伊根の舟屋群 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称伊根の舟屋群
ふりがないねのふなやぐん
住所京都府伊根町字平田
駐車場有 / 無料:道の駅「舟屋の里 伊根」、湾沿いに有料駐車場も有り
トイレ

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写真雑誌・個展・ウェブなどで数多くの風景写真を発表されている風景写真家/城郭写真家の五島健司さんがpixpotに参加。
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