乗鞍高原「番所小滝・千間淵」 〜番所大滝に隣接する隠れた撮影スポット
乗鞍高原の滝の中でも、まだあまり知られていない番所小滝・千間淵。「番所大滝」の駐車場から遊歩道が伸びており、2つの趣の異なる滝を散策することができます。特に「千間淵」はドーム状になっている岩盤が特徴的で、広角レンズを使っての撮影が楽しいスポットになっています。
番所大滝の駐車場横から左側の遊歩道に入ります。番所小滝、千間淵を巡り、乗鞍高原のメインストリートを歩いて戻ってくる周回ルートになります。ほとんど下りなので楽です。
番所大滝へ行く人は多いのですが、こちらの遊歩道はあまり情報がないので訪れる人が少ないです。どれくらいの距離か?、どのように戻ってくるのか?がよくわからないのと、番所小滝、千間淵の写真は雑誌、インターネットなどでほとんど見かけないのが原因だと思います。あと、番所大滝は谷底に降りて、帰りは急登なので、番所小滝のルートも帰りがきついのではないか?と考えてしまうのも、行く人が少ない原因になっていそうです。
行きは20分ほど、帰りは10分ほどの散策コースでほとんど下り、帰りは道路です! 2つの滝を楽にみることができる超穴場のおすすめルートになってます。
細い階段を降りていきます。
途中に分岐があります。右側は番所大滝の展望台になっています。番所小滝はこのまま奥へと進みます。
「番所大滝の展望台」
ここは番所大滝の上になっていて、水が流れ落ちる滝の最上部を見ることができます。周囲の木々があるので、撮影には適していません。
展望台はしっかりとした作りになっています。
番所大滝展望台から元の道に戻り、番所小滝を目指します。
遊歩道入口から続く下りを終えると、橋を渡り対岸を歩くようになります。
橋を渡ると少し上りになります。
味のある木の幹。
苔の森のような雰囲気。
「番所小滝の案内板」
滝に近くなると小さな案内板が設置されています。
遊歩道からすぐ下に川の流れが見えます。
番所小滝が見えました。
川岸から撮影になります。流れは強くないですが、この辺りは水深が深く、滝を斜めに撮影する形になりました。標準レンズだとバランスが良くないので望遠レンズに切り替えて撮影することにしました。
光が強く入ったので高速シャッターで撮影。
NDフィルターをつけて縦構図で撮影。
標準レンズで撮影。
手前の水の表情が面白い写真になりました。
「断層」
撮影場所の右側の岩は幾重にも重なった断層が見えました。
番所小滝からは上りになっています。
崖になっているところは木道になっています。
千間淵の入口には橋があります。
橋を渡って右方向が千間淵です。
渓流らしい風景が見えます。
橋のところから川へと、急な階段を下ります。
千間淵
千間淵は番所小滝とは違い、滝の正面に立って撮影することができます。
岩と木々はまるで天然のドーム。岩を長年かけて切り裂いた滝。小さな滝壺から大きく右側を迂回する流れ、ここは広角レンズで撮影するのも良いでしょう。
滝の正面から横構図で。
足元に浅い流れがあります。手前に流れを入れることによって躍動感を出すことができました。
滝周辺の岩
滝の左右は巨大な岩壁が。
迫ってくるような迫力です。
滝を撮影し終わったら、階段を上って遊歩道に戻ります。
遊歩道を左方向に進みます。
しばらく歩くと右側に白い壁の建物が見えてきます。
更に進むと吊橋が見えてきました。
吊橋を渡ります。
川に沿って少し歩きます。
川から離れて階段を登ります。
民家が見えてきました。
遊歩道の出口です。
遊歩道の出口。
こちらから入る人は少なそうです。
この歩道は、小大野川に沿って、番所大滝(落差40m)の真上から、番所小滝(落差6m)を経て千ヶ淵へと続きます。美しい渓流と豊かな森林、小大野川が刻んだ自然の造形美、番所溶岩の板状節理(板を重ねたように見える岩石の割れ目)などをみることができます。
乗鞍高原は乗鞍岳の最高峰 剣ヶ峰(標高3.026m)付近から噴出した溶岩流(番所溶岩)がつくった広大な溶岩台地です。小大野川はこの溶岩台地の北端付近を流れています。上流には「善五郎の滝」と「三本滝」もあり、番所大滝とともに「乗鞍三滝」と呼ばれることもあります。
(案内板より)
少し歩くとメインの通りに出ます。道路に出て左側に向かって歩いていくと「番所大滝」の駐車場に戻ることができます。少し先(乗鞍高原方面)にはガソリンスタンドが見えます。番所大滝駐車場は手前方向です。
通りに出るとJAライフショップ乗鞍の建物が見えます。
番所大滝駐車場へ歩いていくと右側にバス停が見えます。
この少し先の左側がスタート地点の番所大滝駐車場です。