九州「棚田」撮影ガイド 〜夕日で真っ赤に焼ける海辺の棚田

Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 39mm(APS-C : 26mm)

九州の佐賀県・長崎県には海岸沿いの棚田撮影スポットがあり、写真愛好家(カメラマン)だけでなく、観光客も数多く訪れるほどの人気になっています。特に有名なのが「浜野浦の棚田」で、福岡からのアクセスが良く、整備された展望台から絶景を満喫することができます。今回は「浜野浦の棚田」「大浦の棚田」「土谷の棚田」の3つの棚田を紹介します。

浜野浦の棚田

[ 浜野浦棚田 ]  玄界灘に沈む夕日が棚田を紅に染めていました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 60mm(APS-C : 40mm)

浜野浦の棚田は佐賀県の玄海町にあり、美しいカーブを描く283枚の棚田と入江は見事。例年4月下旬〜5月上旬に田んぼに水が張られ、ゴールデンウィークには多くのカメラマン・観光客が押し寄せます。この期間は入江の間の水平線に太陽が沈み、海と棚田が真っ赤に焼けます。
ひとつひとつ形の違う棚田。それが組み合わさって美しいアートになっています。

平成11年に日本の棚田百選に選ばれ、平成19年には全国で100ヶ所ほど認定されている「恋人の聖地」にも選ばれました。

「浜ノ浦」という地名は急傾斜の海岸、丘、入江にある集落ということが由来ということです。

浜ノ浦の棚田へは車の場合、福岡から都市高速道路二丈浜玉有料道路で唐津まで50分、そこから国道204号と県道で30分ほどで到着します。福岡から唐津まではバスで80分、市営地下鉄・JR筑肥線で70分、そこからバスで40分ほどになり、福岡からアクセスしやすい棚田になっています。

大きな棚田展望台・公衆トイレ・第一駐車場・第二駐車場が整備され、観光地化された場所になっています。この周辺には外津大橋・ワクド岩・三島公園(仮屋湾眺望)・里の秋彩などの観光地があります。

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大浦の棚田

[ 大浦の棚田 ]  いろは島に伸びる夜霧と月明かりに照らされた棚田の水面が幻想的な雰囲気を醸し出していました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

大浦の棚田は佐賀県唐津市肥前町にある3つの集落にまたがる棚田で、「日本の棚田百選」選ばれています。棚田の先の海にある「いろは島」を眺めた弘法大師があまりの美しさに感動して筆を投げたという伝説が残されています。

棚田は石積み式で約1,100枚もあり、浜野浦の棚田の4倍近い規模です。ここの棚田は急な場所では30度ほどの斜度になっています。
浜野浦の棚田に比べて知名度が低く、駐車スペースも少ないので観光客が訪れることは少ない場所になっています。

月明かりの夜に撮影すると、いろは島に伸びる夜霧、静かに輝く棚田が幻想的でした。

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土谷棚田

[ 土谷棚田夕景 ]  劇的な夕焼雲。円形に広がる棚田に映しこまれる強弱のある光。土谷棚田は感動の瞬間に包まれていました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 39mm(APS-C : 26mm)

長崎県松浦市福島町にある棚田で伊万里湾の玄海国定公園内に浮かぶ島にあります。棚田の規模は200枚で田植えの頃には水の張られた棚田が夕日で真っ赤に染まります。

9月に「土谷棚田の火祭り」が開催されます。夕日で焼ける棚田にろうそくが灯され、棚田ならではの幻想的な景色を楽しむことができます。火祭りには観光客・カメラマンなど多くの人々がこの風景を見にこの地に訪れます。

土谷棚田のある「つばき島」には佐賀県の伊万里市から福島大橋を渡ります。この一帯は「いろは島」と呼ばれ、48の島々が点在しています。

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