奥日光「中禅寺湖」雨天時の紅葉めぐり〜湖畔の撮影ポイントでしっとりした質感の紅葉写真を狙う
中禅寺湖は奥日光にある湖で周囲25km、最大深度163mの規模を誇ります。奥日光観光の中心的存在で、周囲には日本百名山の男体山、日本三大瀑布の華厳の滝、戦場ヶ原、竜頭の滝、湯の滝などの観光スポットがあります。日光の紅葉は何日間かかけて撮影に望む方も多いと思います。今回は雨天時の中禅寺湖 紅葉撮影の紹介です。
晴天時の奥日光の紅葉
日光の紅葉の撮影にあたり、雨を狙っていく人は少ないと思います。晴天の八丁出島の紅葉と男体山、竜頭の滝、小田代ヶ原の白樺(通称:貴婦人)、華厳の滝などを狙うでしょう。滝の撮影は曇天の方が良いことも多いので良いですが、強めの雨の場合、どこで撮影を行うかを事前に考えておかないと現地での急な対応は大変です。少し強めの雨の中、中禅寺湖畔を巡り、紅葉を撮影できるポイントをいくつか知ることができたのでこの記事に掲載します。
まず、紅葉の晴れの時の日光はどんな感じかと言いますと、下記のようになります。
こちらは中禅寺湖スカイライン終点の半月山展望大からの大パノラマ。
奥日光が凝縮されたような絶景です。カラフルな蛇のように紅葉が美しい八丁出島、真っ青な水鏡の中禅寺湖、紅葉のグラデーションが美しい男体山、男体山の左奥には戦場ヶ原が見えます。
ブルーの水面と紅葉真っ盛りの八丁出島。
白い遊覧船が近づくと歓声が上がります。十和田湖のような風景が眼下に広がっていました。
雨天時の撮影
何日間か日光で紅葉撮影をしていましたが、その中で一日強めの雨の日がありました。竜頭の滝などは撮影し終えていたので、有名な撮影ポイントではないところでの撮影を考えました。中禅寺湖の湖畔を巡ったことがなかったので、湖畔巡りに挑戦してみました。
まず、中禅寺湖入口の大鳥居から国道120号を竜頭の滝(戦場ヶ原)方面へ向かってすぐの、中禅寺湖遊覧船乗場付近に立ち寄りました。中禅寺湖はあまり良く見えません。
二荒レストセンター
中禅寺湖畔には二荒山神社中宮祠があり、ここは男体山登山の入口にもなっています。二荒山神社を過ぎたところで右に入る道があります。その先が二荒レストセンターになっています。
レストセンター付近はオレンジや赤のモミジ・カエデなどがあり、紅葉撮影を楽しむことができました。
湖畔側は大きな木があり、黄色い葉がメインでした。
木の幹と枝に味があるので、それを生かした構図を考えると良いでしょう。
中禅寺金谷ホテル
中禅寺金谷ホテルは日光金谷ホテルと同じグループの経営になっています。日光金谷ホテルは日本最古のリゾートホテルとしての伝統があります。中禅寺金谷ホテルはリゾートホテルとなっており、カナダ人の建築家が設計しました。国道の右側に入口があります。
綺麗に管理された庭になっており、感動するほどの紅葉でした。
紅葉の後ろに少し映る建物がオシャレです。
道路沿いにあるバス停も紅葉を満喫しているようです。
中禅寺湖畔ボートハウス
中禅寺湖畔ボートハウス入口。道路から二階へとスロープが伸びていました。
この周辺は湖畔を歩けるようになっており、紅葉の撮影にとても良い場所になっていました。
雨の日の撮影はここをメインにすると良いでしょう。
ボートハウスより対岸の紅葉を望む
哀愁漂う湖畔
黄色い葉の下からボートハウスを望む。
ボートハウス全景。
真っ赤な紅葉に埋もれるような建物。
時折、観光客の姿が。
ボートハウスから湖岸を左側に移動。
こちらの湖岸には岩があり、重厚な感じの雰囲気でした。
モミジの下で雨宿りをしながらの撮影。
対岸の紅葉の山の湖岸にはボートがたくさん並んでいました。
赤、オレンジ、黄色、黄緑と色が多い紅葉を見つけました。
湖畔は赤い落ち葉で埋められ、弧を描く湖のほとりにはベンチが。
立木観音
ボートハウスまでは中禅寺湖の北岸を走る国道120号沿いでの撮影でした。ボートハウスからもう一度120号を華厳の滝方面に戻り、大鳥居のところにある「立木観音入口」交差点を右折して湖畔を走ります。しばらくすると急なカーブの正面に立木観音が見えてきます。湖畔側は船乗場になっており、広い駐車場とトイレが整備されています。
立木観音の赤い門。
左右の赤い葉が綺麗。建物奥の木がアートのよう。
雨霧漂う立木観音。
駐車場には落ち葉の絨毯が。赤い社屋と黄色の紅葉が美しい。
立木観音前の遊覧船乗り場の駐車場から南側の湖畔を撮影(英国大使館・イタリア大使館別荘に向かう方向)。湖面に迫る紅葉の木々と複雑な形をした立ち枯れが印象的な場所でした。
立木観音の前の遊覧船乗場駐車場の橋から男体山方面を撮影。
紅葉の島が湖に浮かんでいるようです。
大使館
フランス大使館別荘。
中禅寺湖周辺は欧米の国々の大使館が数多く並んでいます。フランス、イタリア、イギリスなどの別荘があり、イタリア大使館別荘記念公園では建物が展示館として公開されています。
男体山の紅葉
雲の切れ間から見えた男体山の紅葉。
男体山の裾は緑の木々と紅葉のバランスが良いです。
撮影後記
日光に来て生憎の雨天でも、被写体を探せばここならではの紅葉写真を撮れることがわかりました。立木観音周辺と中禅寺湖畔ボートハウス周辺の2ヶ所がオススメの撮影ポイントです。
小雨程度であれば竜頭の滝の撮影も良いと思います。