日本百名山「八甲田山」登山撮影ガイド 〜酸ヶ湯温泉から仙人岱経由で大岳へ

青森県にある日本百名山「八甲田山」は主峰の大岳(1,585m)をはじめ、高田大岳、赤倉岳、井戸岳、前嶽、小岳、硫黄岳、雛岳、石倉岳で構成される北八甲田、櫛ヶ峰などの6つの峰で構成される南八甲田の総称です。

噴火によるカルデラになっており、多くの峰は台形や円錐状の美しい形をしています。湿地帯が多く仙人岱(たい)、毛無岱、田茂岱、睡蓮沼、田代岱などでは高山植物を見ることができます。

今回は豪雪で知られる酸ヶ湯温泉から仙人岱を経由して八甲田大岳へ登るルートを紹介します。

酸ヶ湯温泉から八甲田大岳へ

今回のコースタイムは、酸ヶ湯温泉から1時間半ほどで仙人岱(水場・ヒュッテ)、そこから1時間ほどで八甲田大岳山頂となっています。酸ヶ湯温泉は北八甲田登山の拠点になっています。

酸ヶ湯温泉からはもうひとつ、毛無岱ヒュッテ、大岳避難小屋を経由して八甲田大岳へ向かうルートがあります。

酸ヶ湯温泉スタートではないですが、人気のルートとして「八甲田ロープウェー」を使うルートもあります。片道10分ほどで田茂萢岳の山頂公園駅に到着します。赤倉岳まで1時間半、そこから45分で大岳ヒュッテ、さらに35分歩けば八甲田大岳に登頂することができます。

登山道スタート地点

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酸ヶ湯温泉の周辺に、酸ヶ湯公共駐車場という大きな駐車場があり、インフォメンーションセンターやトイレがあります。道路沿いに薬師神社の鳥居があり、ここが登山道のスタート地点になっています。
酸ヶ湯温泉に宿泊、またはバスで酸ヶ湯温泉で降車した場合は、酸ヶ湯温泉の駐車場横にあるトイレわきからの道を5分ほど登ると、この薬師神社前に到着します。

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ここは酸ヶ湯温泉まで300m、地獄沼まで300mの位置です。写真の左側が酸ヶ湯温泉、右側が地獄沼。

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八甲田大岳まで3.8kmの案内板。
この登山道にはこのような案内板が所々に設置されています。

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八甲田大岳まで3.6km。
この辺りは緩やかな傾斜の登山道になっています。

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少し開けた場所に出ました。火山性のガスが出ているようで、周囲は植物が枯れて荒廃した感じになっていました。

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火山性ガスの危険性があるので、登山道にはロープが張られていました。

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八甲田大岳まで3.0kmになりました。

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木々の切れ間から山が見えます。
登山口からほとんど眺望が無かったので気分がいいです。

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雲が程よく出てきて、登山にはとても良い気候でした。
南八甲田連峰がよく見えます。

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南八甲田連峰
沢向こうの山並みは、櫛ヶ峰を最高峰とする南八甲田連峰です。南八甲田は私たちが歩いている北八甲田より火山活動が早く終わって、植物群落が早く落ち着いたことや平坦となっているところが多いため、湿原がよく発達しています。

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八甲田大岳まで2.0km地点。

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登山道周辺の木々の背丈が低くなってきました。崩れた沢の中を登山道が通っています。

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沢の中を通過します。

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途中、橋が架けられていました。

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下には水があります。大雨の降った時などはここの沢は増水するようです。

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沢に少しだけ水が流れていました。

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八甲田大岳まで1.9km地点。

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八甲田火山はまだ生きています。
この沢は地獄湯の沢といわれ硫化水素ガスや炭酸ガスなどを噴出しています。このような硫気ガスのため岩は変質し、崩れやすい地形となっています。
また、普通の植物は生息することができず、硫気ガスに強い植物だけが生えています。

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沢の遥か向こうには日本百名山の岩木山の姿が。

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硫化ガスで変質した岩。

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注意。
火山性ガスが出ているので、登山道以外には出ないようにしましょう。

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八甲田大岳まで1.6km地点。

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V字谷の先の岩木山。

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空への階段。

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階段がない場所もあります。

仙人岱(せんにんたい)

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水場や避難小屋がある仙人岱が近くなってきました。

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平坦な木道の道が出てきます。

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木道脇には大きな水たまりがありました。

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仙人岱の中心部。先に見えるのは八甲田小岳。

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大岳の頂上へ行くにはこの先を左に曲がります。

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仙人岱
以前この平坦地は湿地でしたが、登山者に踏み荒らされ消失してしまい、今は小岳よりにわずかに残るだけとなってしまいました。モリアオガエル・ヤマアオガエル・イモリなど八甲田に生息している両生類の動物が多くみられます。

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小岳の上に広がる秋の雲

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仙人岱の水場。

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ゴミを取るためのすくい網が用意されていました。

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水はパイプの出口から汲みましょう。中から汲むと他の人の迷惑になります。

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この水は八甲田清水(辰五郎清水)と呼ばれています。

[ 夏の八甲田 ]  緑に覆われた八甲田の山々。雪深い地域なので草木の背丈がとても低くなっていました。

仙人岱から見る大岳。
登山道が見えます。

[ 仙人岱から望む八甲田の峰と流れる雲 ]  酸ヶ湯温泉から1時間半ほどで仙人岱という平地に出ます。ここはヒュッテや水場があり、大岳へ登山する際の休み場になります。

仙人岱から見える小岳の上を雲が流れて行きました。

大岳へ向かう

[ 大岳へ続く登山道 ]

仙人岱から八甲田大岳を目指します。登山道の多くは階段が整備されていますが、高度をあげるに従って急登になっていきます。

[ 空に浮かぶ岩木山 ]  八甲田山からは岩木山がよく見えます。山並みの奥に浮かぶ岩木山が幻想的でした。

遠くには日本百名山の岩木山が空に浮かんでいました。津軽富士と呼ばれる岩木山は存在感抜群。

[ 天空の箱庭 ]  登山道の途中には池があり、その奥には八甲田連峰の大パノラマが広がっています。

登山道から後ろを振り返れば天空の庭。
ミニチュアの世界に入り込んだかのような美しさ。

[ 八甲田山 ]

八甲田連峰は複式火山によってできた山で、三角形の形をした峰が多くなっています。

鏡の池

[ 八甲田大岳からの眺望 ]  夏の終わり、少しずつ赤くなる木々の葉と緑のコントラストが美しい。

急な階段を登って行くと、鏡の池が現れます。池の周辺は平坦になっており、休憩するには良い場所。風がなく穏やかな日だったので、本当に鏡のような姿を見ることができました。夏の終わり、緑の多い中で赤くなった木々の葉が、季節の移り変わりを感じさせてくれます。この周辺には祠もありました。

[ 八甲田山 ]

鏡の池からさらに高度をあげて大岳山頂を目指します。

[ 八甲田山 ]

「北八甲田火山」
北八甲田火山は複式火山といわれています。第一次の活動によってできた火口原の一部が田代平で、その北側の尾根や石倉岳などが外輪山の一部として残っています。第二の活動により八甲田大岳をはじめ赤倉岳、高田大岳などの中央火口丘群がつくられました。

八甲田大岳山頂

[ 八甲田大岳山頂 ]  山頂は広々としており、八甲田の他の峰々や海の眺望が楽しめます。

山頂には標高1,584mと記されています。気候が厳しい場所にあるので、1500m級の山とは思えない植生でもっと標高の高い山に登ったような感覚になります。

[ 八甲田山 ]

山頂からは海の眺望も良く、町並みと海岸線のアーチが美しかったです。

[ 八甲田山 ]

頂上からは緑に覆われた美しい山を見ることができます。

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三角形の山の形が綺麗です。


撮影後記

このルートでの絶景撮影ポイントは、仙人岱から大岳頂上の間になります。

特に鏡の池の少し上から、鏡池と周辺の峰々が入った構図は美しく、紅葉の時期に再度挑戦したくなりました。山頂付近から見える街並みと海岸線のパノラマも印象に残る光景です。

山頂へ向かう階段は急登になりますが、目の前に広がる絶景の感動が大きく、それほどきつくは感じませんでした。

一日ゆっくりとしたペースで登山撮影ができるコースなのでオススメです。

仙人岱ヒュッテは無人の山小屋(避難小屋)になっており、天候が悪い場合はここで回復を待つことができます。

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