「茶畑と富士山」撮影ガイド 〜大淵笹場・今宮・日本平・吉原、一面に広がる新芽と残雪の富士山
桜の季節が終わると富士山と茶畑の撮影シーズンになります。茶畑と富士山の撮影スポットとして有名なのは富士宮市の大淵笹場と今宮。広大な茶畑と富士山の写真を撮ることができます。この二つの撮影スポットはとても近く、一回で両方をまわることができます。少し離れますが、静岡市の日本平も茶畑と富士山の撮影地として良く知られています。こちらは、山の斜面を埋め尽くす茶畑と、港、そして富士山とスケールの大きな写真を狙うことができます。静岡市にはもうひとつ、茶畑と雲海と富士山で有名な「清水区吉原」もあります。
大淵笹場・今宮撮影ポイントマップ
大淵笹場・今宮は新東名高速道路の「新富士IC」及び東名高速道路「富士IC」が最寄りのICとなります。
そこから約10〜20分ほどの場所に2つの撮影スポットがあります。大淵笹場に行くには県道72号を北上し、富士市立大淵中学校を越え、次の信号のある交差点を右折します。道なりに進むと富士芸術村があり、その近くが大淵笹場になっています。富士芸術村の近くに行くと、道に案内板が出ています。
今宮の茶畑は県道72号を北上し、大淵中学校の手前の交差点を右折し、県道76号に入ります。道なりに進み、県道24号と交わる「今宮」交差点の近くになります。
大淵笹場の茶畑と富士山
大淵笹場は電線や人工物が入らない撮影ポイントとして人気となりました。企業のCMなどにも使われています。
駐車場から茶畑の右側を通る道路は前の方まで歩いていってもカメラマンの邪魔にはならないので、前の方に行くことができます。前の方で撮影するとこの写真のような構図になります。
大淵笹場は、駐車場と簡易トイレが整備され、撮影環境は良いです。駐車場の数が少ないので、車が多い場合は駐車場が空くまで茶畑を周回する道路をぐるぐると回って駐車場が空くのを待つことになります。(シーズンには係員の方が誘導してくれています)
今宮の茶畑と富士山
今宮の茶畑は大淵笹場の南東方向(直線距離1.5km)ほどに位置しており、大淵笹場から県道72号を南下、大淵中学校・小学校の先の交差点を左折し、県道76号を東へと進みます。県道24号と交わる「今宮」の交差点からすぐの場所です。駐車スペースは数台しかありませんので、車を停めるスペースを確保するのに苦労します。県道24号の左側に茶畑へ向かう細い道があり、そこを歩いていくと茶畑が広がっています。
大淵笹場に比べて規模は小さいですが、富士山へ向かうような一本の道が特徴的になっており、大淵笹場とは一味違う写真になります。
望遠レンズを使って撮影すると迫力のある富士山と茶畑の写真になります。
日本平の茶畑と富士山
日本平は静岡市清水区と駿河区の区境に位置し、清水港と富士山の眺望を楽しめる撮影スポットです。国の名勝、日本夜景遺産に認定されています。春には茶畑と富士山の写真を撮ることができ、立体的な斜面と海が美しく、富士山がより引き立ちます。
日本平は有度山の山頂付近にあり、県道198号から清水日本平パークウェイ(無料)を使うのが便利です。茶畑と富士山の撮影ポイントは頂上付近の駐車場の入り口にある日本平お茶会館手前の分岐を右折し、「本平さくら公園」「IAIスタジアム日本平」方面へ下っていきます。その途中に眺望の良い開けた場所があります。
清水区吉原の茶畑と富士山
吉原の茶畑は海の近くに位置しているので、湿度が高く、雲海が出やすい場所です。雨の降った次の日が晴れの時が狙い目で、かなりの高確率で雲海を見ることができます。富士山と吉原の間の山の谷間を埋め尽くすような雲海。夜明けとともに滝雲となって流れていく姿は圧巻。雄大な富士山とバランスも素晴らしく、富士山と雲海の撮影スポットとしてトップレベルの人気となっています。
雲海が少しずつ消えてくると、斜面に茶畑が見えてきます。刻々と雲海が変化し、幻想的な世界が目の前に広がります。