信州・高山村「しだれ桜の里」桜めぐり撮影紀行。〜絢爛「高山五大桜」撮影ガイド。
長野県上高井郡高山村には約20本のしだれ桜があります。
樹齢200年を超す古桜が半数を数え、四月の下旬には美しい桜を見ることができます。
代表的な桜は「黒部のえどひがん桜」「水中のしだれ桜」「赤和観音のしだれ桜」「中塩のしだれ桜」「坪井のしだれ桜」となっており、「信州高山五大桜」と呼ばれています。
春の山里の雰囲気を味わいながら、撮影を楽しめるスポットです。
田園の中に立つ孤高の美桜「黒部のエドヒガン桜」
名桜が多い高山村の中でも一番知名度が高いのが、この「黒部のエドヒガン桜」です。
傾斜のある田園地帯の真ん中で美しい姿を見せてくれます。
桜の奥には北信五岳が見え、信州の山里の雰囲気を楽しむことができます。
ピンク色の濃いのが特徴の桜です。
駐車場・簡易トイレが準備されており、快適な撮影環境になっています。
空に良い感じで雲が出ているときは、空まで大きく入れても良い写真になります。
桜の奥に見える北信五岳を大きく入れた構図も良いでしょう。
早朝、夕暮れ時は人が少なくなるので、撮影しやすいです。
駐車場付近から撮影しています。この方向からだと桜が左に傾いているように見えます。右側にも枝が伸びているので、バランスは良い形で写ると思います。
夜のライトアップは特にお勧めです。
ライトの色が桜の立体感を引き立ててくれます。
桜の後ろに写る街明かりもなかなかいい感じです。
昼間より存在感のある感じです。
案内板のある正面からの撮影です。
こちら側からだと綺麗な半円形をしています。
見る方向によって形が変化する桜なので面白いです。
夜は人が少なく、ゆっくりと撮影することができました。
赤和観音のしだれ桜
高山村の山村の奥のほうにある桜です。
桜は赤和観音堂の入口に立っており、桜の上にある観音堂の赤い屋根が印象的です。
山寺の雰囲気で桜の写真を撮影できるのがここの魅力です。
日本の春の美を感じる場所です。
駐車場付近には地元の産直を扱うお店があり、賑やかな感じでした。
桜の横をからお堂まで登ることができます。
写真で見ると観音堂は近い感じがしますが、歩いて登ると結構な高低差があります。
写真右に写っているのは途中にある「あずまや」です。
ここまで登ると、桜を見下ろす感じになります。
観音堂に向う途中の「あずまや」から桜を見下ろしています。
桜は斜面に斜めに立っており、支柱の支えが無いと倒れてしまいそうでした。
赤和観音堂への階段。
ゴロゴロした石の階段です。
水中のしだれ桜
信州高山五大桜の中でも人気の高い桜です。黒部のエドヒガンと同じく、高台の傾斜地に立っており、高山村の集落や北信五岳を眺めることができる場所です。
この桜は江戸時代、鹿島神社を造った時に植えられたと言い伝えられています。
薄紅色の花を付け、地面に届くほどに枝垂れ咲く桜です。
映画「北の零年」のロケ地としても使われました。
北信五岳とのコラボレーションを楽しむことができます。
この桜は傾斜地に立っているので、高台の方に登って行くと、桜の中央付近に目線を合わせるような形で撮影可能です。
奥には北信五岳の山々が見えるので、桜と山の配置を考えながら撮影すると良いでしょう。
桜の周りには木道が作られています。
水中の桜の横にももう一本桜がありました。
夜にはライトアップが行われています。
駐車場横の田んぼには水が張られており、シンメトリーを楽しめます。
中塩のしだれ桜
五大桜の中でも開花が早い桜です。
阿弥陀堂の道端に立つ桜で、枝振りが綺麗です。
樹齢は150年ほどで、他の五大桜に比べると小ぶりな感じです。
阿弥陀堂の赤い屋根と薄ピンクの桜が絵になります。
田舎の懐かしさを感じる場所でした。
農村の集落の道端に静かに立っている桜です。
桜の下には一体のお地蔵様が置かれています。
毛糸で編まれた真っ赤な帽子と、マフラーがかわいいです。
坪井のしだれ桜
お墓を守るように立っている桜です。
樹齢は600年と、長寿です。
周囲には菜の花が植えられています。
和美の桜
高山村役場のすぐ前にあり、近年特に人気の高くなっている桜です。
樹形が美しく、桜の前にはアップライトピアノが設置されていたり、満開の時期は多くの人で賑わいます。
夜にはライトアップが行われます。
周囲には菜の花が植えられており、黄色とピンクの色鮮やかな写真を撮影することができるスポットになっています。
住宅街の裏の開けた畑の中に立っている桜で、陽も良く辺り、時間帯によって陰影が良く出ます。
桜の前にはピアノが置かれていました。
タイミングが良いとピアノの演奏と桜を楽しめそうです。