美しい古桜に出会う旅「三春町南部の一本桜」 撮影ポイント

日本三大巨桜・日本五大桜のひとつとして知られる「三春滝桜」。福島県の三春町周辺は一本桜・古桜の宝庫です。
今回は三春町の南側、隣接する郡山市の西側にある名桜を紹介します。
滝桜は知名度が高いので観光客・カメラマンが多いです。周辺の桜は静かにゆっくりと撮影できます。

濃いピンクの花が美しい「紅枝垂地蔵ザクラ」

[ 紅枝垂地蔵ザクラ ]  地蔵桜と社

三春滝桜付近から「県道40号線」を南下していくと「紅枝垂れ地蔵ザクラ」があります。
郡山側から三春滝桜へ向うとその途中に看板がでているのでわかりやすいと思います。

この地域では滝桜に次ぐ人気の桜で、個人客や観光ツアーバスの団体が押し寄せます。

道の横に桜と赤い屋根のお堂があり、遠くには残雪の山々を見渡すことができます。

高さは16mと立派で、存在感のある桜です。
紅枝垂れと呼ばれるだけあり、三春地域の中でも一番濃い色の花びらだと思います。

観光客が多く、周辺が住宅地なので、人や人工物をできるだけ入れないように撮影するのに苦労しました。




[ 紅枝垂地蔵ザクラを見上げて ]  下から見上げてみました

下から見上げるとその高さがわかります。
推定樹齢は約400年の老木です。
横に伸びた枝は支えられています。

[ 濃いピンク色の花を咲かせる古桜と残雪の山々 ]  桜と残雪の山々が春を伝える。滝桜から近い。

曇り空で、天気はいまいちでした。
桜の背後に雪の残る山並みを入れることができました。

桜の前は人が多いので、少し離れた場所から望遠レンズを使って桜を撮影しました。

[ 紅枝垂地蔵ザクラを楽しむ人々 ]  観光バスもやってきます

人気の桜なので道路には誘導員も出て交通整理が行われています。

次から次へと人が来ます。三春滝桜を見終わった人たちがこの桜へ流れてくるようです。

[ 紅枝垂地蔵ザクラと社 ]  桜の下には社があります

桜の根元は緑が広がっていました。
小さなかわいらしいお堂が絵になります。

丘の上に佇む巨木「五斗蒔田桜」桜

[ 五斗蒔田桜 ]  巨大な名桜の下で。迫力に圧倒されます。

こちらは郡山市中田町の木目沢地区にある桜です。
三春滝桜付近から県道40号を南下して、県道の一本裏の道にある桜です。

驚くような太い根元で丘の上にがっしりと立っています。雄大な桜と言えば良いでしょうか、落ち着いた姿を見せてくれます。


道路沿いの畑の裏の山に桜はあります。
入口には「競うなかれ我はわれさと凛と咲く」というキャッチコピーの書かれた看板が出ていました。

地元の人が桜のパンフレットを配ったりしています。

うーん、格好良いキャッチコピーです。

[ 五斗蒔田桜を入り口から眺める ]  手前には小屋がありその奥の高台に桜はあります

道路から丘の上にある桜が見えます。

手前には小屋やビニールハウスの骨組みがあり、春の田舎の農村の雰囲気を味わうことができます。

[ 五斗蒔田桜の横姿 ]  丘の上に立って横方向から見ています

丘の上に上って横から見てみると、面白い枝の伸び方をしている桜でした。

丘の馬の背のようなところに根元が乗っかっています。

[ 手を地に伸ばして ]  丘の上から豪快に枝垂れる古木。

この桜の根元は太く、何百年もの歴史を感じます。
桜の近くで撮影していると、時間の流れがゆっくりになったような感じになります。

撮影していて桜と向き合っている感が凄いです。

太い幹、丘に伸びる枝と花、面白い構図が狙える桜です。

「上石の不動ザクラ」

[ 赤い屋根と古桜 ]  桜の下には社と菜の花があります。

郡山市中田町にある桜で、滝桜の子孫の桜であると伝えられています。
不動明王祀る不動堂の傍に立っています。このお堂は三春藩士が寺子屋として利用していたそうです。

周囲は畑で田舎の農村のなかにポツリと立つ桜です。小高い丘の上に赤い屋根の小さなお堂があり、それを上から守るように不動桜は立っています。

樹齢350年というこの桜は太い幹と立派な枝ぶりで、春の訪問客を楽しませてくれます。

桜の下の斜面には菜の花が植えられています。






[ 社を守りて ]

周囲は開けていて、正面、左右両側から桜を見ることができます。

桜を主体、お堂が副題という構成で撮影しても良いでしょう。

左奥側からだと電線が入ってしまうのが残念なところです。

[ 上石の不動ザクラ No2 ]  菜の花咲く丘の上に咲いています

小高い丘の斜面には菜の花が咲いていました。

見る角度によって桜の形がだいぶ違う感じになります。

カメラマンには人気の桜です。
この時は10名以上が撮影を楽しんでいました。

[ 待ちわびた春 ]

お堂のアップ写真です。

お堂の入口付近にも菜の花が生えています。

スイセンも植えられていました。

お堂に枝垂れる桜が美しいですね。

戊辰戦争の供養に植えられた桜「忠七桜」

[ 観桜台から忠七桜を眺める ]  ピンク色の濃い美桜。丘の上で堂々と咲き誇る。

こちらも郡山市中田町にある古桜です。
戊辰戦争時に惨事を知った忠七翁が供養のために祠を作り、自宅前の桜を移植したそうです。

丘陵地の斜面に立つこの桜は、紅色が強く、周囲の緑とのコントラストが美しいです。

幹は細めで、高さのある桜です。

桜の周囲の斜面には色とりどりの花々が咲き、田舎の春を演出しています。

桜の正面の山の斜面に観桜台が作られており、そこから桜を見ることができます。

[ 忠七桜全景 ]  ピンク色の綺麗な桜です

ピンク色の花びらが本当に美しい桜です。

他の枝垂桜より枝垂れ方は少ないのですが、とても樹形の良い桜だと思います。

訪問日は曇り空でしたが、空が青いとピンクが良く映えてより素晴らしい風景になることでしょう。


「瑞雲寺の桜」

[ 静かな空間 ]  桜の後ろには竹林があります。

「瑞雲寺の桜」はお寺の入口の階段の傍に咲く桜です。
小さいながら、整った形で美しい桜です。

桜の後ろには竹林があり、桜と竹林のコラボレーションを楽しむことができます。

この地域にはほかに「龍光寺」の桜があります。訪問時は残念ながら桜が終わってしまっていました。

撮影スポット詳細

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