都内有数のお花見スポット「千鳥ヶ淵」
千鳥ケ淵沿いに伸びる遊歩道は全長700メートルあり、ソメイヨシノやオオヤマザクラが約250本ほどあります。
夜明けの斜光で浮かび上がるサクラ、日中のサクラとボートの風景、夜のライトアップと一日中撮影を楽しめる撮影スポットです。
千鳥ヶ淵へは、東京メトロ半蔵門線・東西線、都営新宿線九段下駅から徒歩5分程度です。九段下駅から靖国通りを靖国神社の方に向かって歩いていきます。1つ目の信号である「田安門」から武道館に向かうお堀の上の道からが、1箇所目の撮影ポイントになります。
メインの撮影ポイントはお堀沿いの遊歩道からです。お堀沿いに首都高速都心環状線の方に歩いていくとボート乗り場などがあります。特に早朝の撮影がお勧めです。お堀に手を伸ばしているようなサクラに斜めから光が当たり、立体感のある写真が撮れます。
田安門(武道館への道)付近
駅から歩いてくると、まずこの辺りで撮影を始めるのが良いでしょう。土手から水面へと枝を伸ばしているサクラが美しいです。朝6時頃ですと、カメラマンが10名程度でした。
7時を過ぎると、カメラマンより通勤の人たちが多くなります。カメラマンよりスマホで写真を撮っている人のほうが多くなってきます。落ち着いて撮影できるのは6時から7時の間です。
平日の朝は、カメラマンがさほど多くないので構図を撮るのに不自由さは感じませんでした。お堀の土手には紫の小さな花が咲いています。サクラのピンクと、土手の緑、そして紫の花という春らしい写真になります。
水面に向かって枝が伸びるような形になっているので、水面の反射、模様を生かした写真を狙えます。お堀の石垣はコンクリートに石を埋め込んだような、石を積み上げた昔ながらの石垣ではないです。しかし、写真に写すと苔が生えているせいでしょうか?なかなか味のある感じになります。
都内でお城のサクラのような写真を撮れるのはいいですね。枝の形が良いです。
水面は良く見ておかないと大きなビルが映ってしまう場合があるので、注意が必要です。
武道館へ向かう道には、白壁と瓦の建物があり、これを写真に入れるとお城で撮影したような雰囲気が出ます。手前のサクラと奥のサクラが入り、立体感が出る場所でした。
遊歩道
遊歩道の方に向かうと、対岸のサクラのボリュームが大きくなります。
朝の光が入ってきました。お堀は道路より下になるので、光の入りが遅いです。斜めから光があたるので、サクラの花が部分部分、明暗が変化します。水面は風の揺らぎと光で、様々な表情を見せてくれます。
武道館の屋根が見えます。記念に撮影しておきました。ここのサクラもボリュームがあり、凄いですね。土手の上から水面まで延びています。
朝の光はとても柔らかく、優しいです。サクラの時期とはいえ、早朝はかなり冷え込みました。美しい桜を見ていると、都心であることを忘れてしまいそうです。
この写真の右側の遊歩道を歩いていくと、皇居の方に向かい、途中にボート乗り場があります。凄い桜のボリュームです。右側の桜に日が当たり左側の桜は陰になるので、桜の花の色が別々になります。正面には六本木ヒルズが見えます。
近代的なマンションが映ります。ビルを入れないようにして、桜だけの写真にするのもよし。建築物を入れて近代的な桜風景にするのもよし。2つのパターンを楽しめます。
遊歩道を歩き出すと逆光になります。逆光で桜の花びらが透けるので、それをうまく活用した写真を撮ります。かなり眩しいです。
遊歩道には椿が咲いている場所があります。椿と桜のコラボレーション写真が撮れますよ。
ここは良い撮影ポイントでした。
ボート乗り場
遊歩道を歩いていくと、お堀にボートが見えてきます。早朝なのでまだボートは動いていません。桜の幹をフレームにして撮影してみました。
ここが千鳥ヶ淵のボート乗り場です。ボートに乗った人たちが写っている写真は良く見かけますが、朝はこのように綺麗にボートがお堀の中央に並べてあります。ボートを漕いでいる賑やかな写真も春らしくて良いですが、この朝の静かな写真もなかなか良いものです。
お堀の左側をカットして、ボートと桜をメインに撮影してみました。手前の桜の上には青空が見えてほどほどに雲があるという、写真に適した空になってくれました。
光と遊ぶ
水面にうまく光が入ってくれると、このような写真が取れます。水が紺色になり、水面に反射した光が美しいです。
光を考えながら撮影していると、あっという間に良い時間が終わってしまいます。ここは何日間か通っても良い撮影スポットだと思いました。桜が散って、お堀を花びらが埋め尽くす時も素敵でしょう。