信州・小谷村「鎌池」撮影ガイド。〜 錦秋に包まれる神秘的な水鏡
雨飾高原の紅葉の名所「鎌池」。ブナ林が池を包み、その鮮やかな紅葉がブルーの水面に映り込みます。池を一周する遊歩道が整備されており、多様な構図、時間帯ごとの光の変化を楽しみながら撮影することができます。
鎌池
駐車場の前には「鎌池ブナ林亭」という食事処がある、そばなどの軽食があり、地元の特産品・名産品を販売している。6月上旬から10月末まで営業している。
食事処の前は広場になっており、ベンチとテーブルが幾つか置いてあった。
この奥から鎌池への遊歩道が始まっている。
黄金色の紅葉の林の中の道を歩いていくと、池の淵に2分程度で到着する。
今回は鎌池入口から反時計回りに散策しました。しばらく歩くとブナ林越しに大渚山が見える場所があります。夏は雨飾山よりも花の多い山です。大渚山へは湯峠から登れます。また、湯峠付近からの雨飾山や北アルプスの眺望は目を見張るものがあります。
湖畔に着くと西側の空は快晴で、見事に紅葉したブナ林の湖面への映り込みが非常にきれいでした。
池の南側に小さな半島状の地形があり、開けた場所から鎌池を眺めることができます。水鏡に映える錦秋の鎌池の彩りが印象的でした。
東側湖畔の紅葉も見事に色づいていました。東側の空が開けているので朝日を見るのに適した場所です。
ロケハンで訪れた晩秋には、枯れ紅葉の世界が広がっていた。
食事処からみて鎌池の一番右奥。一周40分の遊歩道なので、ここまで20分ほど。
この辺りから鎌池に水が流れ込んでいる。
水が流れ込んで枯れ葉がゆっくりと回っていたので、スローシャッターで水面を撮影。
湖畔の反対側に行くと鉈池(なたいけ)の案内板が立っている。ここから100m程。
鉈池は非常に小さな池ですが迫ってくるブナ林の紅葉は鎌池にも劣らない美しさ。湖畔沿いを歩くことが出来ないので入口付近からしか撮影できませんが、錦秋に包まれた神秘的な空間でした。
鉈池から再び鎌池の遊歩道へ。
池の中に苔むした岩があり、対岸の紅葉が美しかった。
島のようになっていて渡れる場所があり、木道で島に渡れるようになっている。
鎌池は池の近くを歩いて一周できるのが良いところです。
雨飾山
鎌池を訪問した時、まだ湖畔沿いのブナが色づいていなかったため、雨飾山の紅葉を見に行くことにしまました。雨飾山の紅葉は鎌池より約1週間早く訪れます。
雨飾山へは雨飾高原キャンプ場付近の登山口から登ります。キャンプ場から登山道を約1時間半歩くと、荒菅沢手前のビューポイントに着きます。ここからは赤と黄色に彩られた雨飾山の眺望が楽しめます。
先ほどのビューポイントから少し下ると荒菅沢に着きます。解放感抜群の休憩場所で、布団菱の紅葉が目に飛び込んできます。透き通る青空と色鮮やかな紅葉のコントラストが印象的。
雨飾高原「露天風呂」
雨飾荘付近には撮影の帰りに立ち寄りたい「雨飾高原露天風呂」がある。新緑の季節に訪れた時の写真で温泉を紹介します。
雨飾高原露天風呂の入り口。
新緑のブナ林の中を進んでいく。道路、案内板が綺麗に整備された場所である。
この露天は雨飾荘が管理をしている温泉で、雨飾荘の駐車場に車を停めて歩いて50mの場所にある。
公衆トイレ。
男女別に別れた綺麗なトイレが設置されている。
男湯と女湯に分かれるところには入浴の注意事項の案内板がある。
右側の板張りの建物が脱衣所、左側が露天風呂。
ここはブナに囲まれた森の中にある。雪の重みで変形したブナの根が所々に見受けられる。
湯舟のまわりは深い森に包まれた自然豊かな空間になっている。湯舟の上にはもみじの木が枝を伸ばし、紅葉の時期の露天風呂は赤の紅葉とブナの黄金色に染まります。
脱衣所。
ブナの森に包まれた脱衣所。
この露天風呂は雨飾荘が管理しており、管理協力金を協力金箱に入れて入浴する。
男湯は10人ほどが入浴できる大きさになっており、新しく綺麗な湯舟。洗い場は無いが、桶が用意されてる。
夕方には西日がよく差し込んで雰囲気のある露天になっていた。
鎌池の帰りには天然温泉で疲れを癒すことができるので、充実した写真撮影と癒しの時間を楽しむことができると思います。
新緑の鎌池は下記のページをご覧ください。
信州・小谷村「雨飾高原」撮影ガイド。〜樹木の芽吹き、新緑に包まれる「鎌池」ブナの根開け