「富士山」撮影スポット。山梨県「甘利山」撮影記〜甲府盆地の夜景と朝焼けを堪能
富士山の撮影ポイントとして有名な山梨県韮崎市の「甘利山」標高1,700メートル付近まで車で登ることができます。空気の澄んだ11月に訪れた時の撮影記。
富士山と雲海、富士山と夜景の撮影スポットとして大人気の場所です。
夜明けの富士山と雲海の写真を狙って来る人が多いですが、夜の夜景も素晴らしい場所なので、夜の夜景も挑戦してみると良いと思います。
甲府盆地が光り輝き、周囲の入り組んだ山の稜線がとても綺麗な場所です。
日の出前の時間は朝焼け空に浮かぶ富士山と夜景の写真を撮ることができます。
駐車場から撮影ポイントへ
甘利山は南アルプスの前衛となる山で、甲府盆地・韮崎市にあります。甘利山公園線(県道613号)を使えば、標高1,640メートルにある駐車場まで一気に登ることができます。
甘利山の山頂が標高1,731メートルなので、高低差は91メートル。整備された遊歩道を歩いて20分で山頂へ行けます。甘利山の頂上からは富士山見えませんでした。
富士山と甲府盆地の撮影ポイントは、駐車場から5分ほど登った登山道の途中にあります。(初めて訪れたときは、山頂まで登るものだと思っていました)
甘利山の駐車場です。韮崎から県道で上がってくるとこの写真の右側から出てきます。
この写真を撮影している場所は、登山道に入ってすぐのところです。
甘利山の駐車場はとても広いです。
この駐車場の先には韮崎市が運営する宿泊施設「甘利山グリーンロッジ」があります。大部屋だと1泊1,000円で宿泊できるようです。訪れた11月には営業終了していました。
駐車場には甘利山、千頭星山、鳳凰三山(地蔵岳・観音岳・薬師岳)の登山道の案内がありました。
登山開始
登山道の入口です。韮崎から登ってきて右側が駐車場、左側が登山道になります。
登山道の入口には売店のような建物があります。11月の末では営業していませんでした。
入口には「山頂」と書かれた案内板があり、遊歩道が整備されています。
登山道には階段が作られており、足場は悪くありません。
夜明けを狙うときは真っ暗なので、ヘッドランプか懐中電灯を持っていきましょう。
こんな感じの遊歩道を5分程度登ります。
11月末の早朝は寒かったので息切れしました。
駐車場から登ってくると突き当りが「あずまや」でその手前を右に行くと甘利山の山頂です。
「あづまや」を目指せば間違いありません。
この写真の「あづまや」の右奥が木々が刈り取られていて、展望スペースになっています。30人ぐらい横一列に並べますが、ベストな位置は10人分ぐらいでしょうか。
展望スペースの先端にはロープが張られており、その前が写真のように開けています。
富士山の姿が見えたときは感動が大きいです。
甘利山夕景
この日の朝は雲に隠れていた富士山。午後から快晴となり姿を現しました。冠雪が美しい。
撮影場所前には、黄金の葉をつけたカラマツが立ち並びます。
雪化粧した富士山とカラマツがあると秋らしく見えます。
空を多めに入れてみます。
甘利山は眼下に街並が見えるのが良いところです。
高度感のある写真になります。
陽が落ちてきました。
あずまやの撮影ポイントの右側の方に行くと、カラマツと白いダケカンバ(白樺かも?)と一緒に富士山を撮影できます。
手前に木を大きく入れる構図もいい味がでます。
夕陽を浴びて立体感がでた山頂。望遠レンズで撮影。
夕暮れ空と富士山。
富士山の後にある大気が淡いオレンジに変化してきました。
甘利山夜景
夕焼けの時間が終わると、甲府盆地にネオンが灯ります。
朝焼け・夕焼けも素晴らしいですが、夜景も凄い場所です。
甲府盆地全体を広角レンズを使って写しています。
山に囲まれている中に無数の光が散りばめられています。
長時間露光すると道路を走行する車のラインが綺麗です。「スノークロス」フィルター使用。手前のカラマツがシルエットになり良い味になっています。
【レンゲツツジが咲く頃】
初夏にはこんな感じで前景を入れて撮影できます。
甘利山の朝焼け
やはりメインは朝焼けです。
富士山の後に広がる空がオレンジに染まってきます。
富士山の頂上には雲が!
消えてくれれば良いのですが・・・
朝焼け空と街のネオン。
富士山頂上付近の雲が少し消えてきました。
夜から朝へと変化する空のグラデーションが綺麗です。
「ハーフND」フィルターを使い、空と街灯りの露出を合わせています。
富士山を外して、甲府市側を撮影。
空が明るくなると街灯りが消えていきます。
今度は広角レンズを使ってワイドに撮影しました。
甲府盆地全体を入れることができます。
空の淡い色がたまらなく美しい。
雲が動いている躍動感が伝わってきます。
山頂は雲で隠れていますが、こういう感じの雲なら歓迎です。
ご来光
いよいよご来光です。
上空にほどよく雲が出てくれています。
左の稜線から太陽が見えてきました。
朝焼けのときは特に雲が立体的に見えますね。
甲府盆地のネオンが消えて、薄く朝もやが出始めています。
甲府盆地からもやが立ち昇り、柔らかい世界を創り出しています。
左から光が富士山に当たり、富士山が浮かび上がっています。
手前の斜面もオレンジ色になってきました。
思いっきり逆光になってきましたが、朝霧で光が柔らかくなってよい感じです。
天然のソフトフィルター効果ですね。
手前のカラマツのシルエットが特に美しい写真が撮れました。
太陽が昇ってくると、甲府盆地の川が光ります。
これがとても綺麗で見とれてしまいました。
【レンゲツツジが咲く頃】
初夏にはこんな感じで前景を入れて撮影できます。
夏から秋にかけて日の出の位置が左から右に移動していきます。
雲海にはなりませんでしたが、柔らかい朝もやによって良い写真を撮ることができました。
夜景も楽しみ、朝焼けを楽しみ、駐車場から徒歩5分。
なんと贅沢な場所なのでしょうか。
朝は5人程度のカメラマンが来ていました。
夜景は3名ほどおりましたが、最後のほうは自分だけになりました。1人だけだと動物の鳴き声がしたりして、少々不気味です。
「甘利山」「櫛形山」は富士山と雲海の撮影スポットとして人気があります。この2つのスポットはこれから何度もお世話になりそうです。