「大魚神社」撮影ガイド 〜海に沈む海中鳥居

Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

佐賀県太良町にある大魚神社。伝承によると沖ノ島に取り残された悪代官が大魚(ナミノウオ)に助けられたことに感謝し、神々が鎮座する太良岳と沖ノ島を一直線で結ぶ位置に建造されたとか。いずれにせよ海面から突き出た鳥居は被写体としても人気があります。

[ 大魚神社 ]

道の駅太良から国道207号を約2.1km南下するとおみやげセンターの横に入り口の標識が設置されています。見落としやすそうな標識です。

[ 大魚神社 ]

道路を挟んで右前方50mには神社本体の駐車場があります。

[ 大魚神社 ]

神社の駐車場です。鳥居の駐車場とは違うので注意してください。ただここに停めて歩いても問題ありません。

[ 大魚神社 ]

鳥居に行くには標識のある場所から入っていきます。

[ 大魚神社 ]

すぐ右折します。

[ 大魚神社 ]

するとすぐそれらしき場所が見えてきます。

[ 大魚神社 ]

駐車場は鳥居のすぐそばにあります。基本的に舗装されている場所に停めます。3列に詰めれば20台は停めれそうです。それ以外は漁業関係者の敷地である可能性があるので注意が必要です。

[ 大魚神社 ]

きれいな水洗トイレも設置されています。

[ 大魚神社 ]

上から見るとこんな感じです。鳥居は水平線の下になります。

[ 大魚神社 ]

斜め横から見るとこんな感じです。

[ 大魚神社 ]

すぐ南には海中道路もありますが洗堀が進んで危険なため基本的に立ち入り禁止です。

[ 大魚神社 ]  夜の海中道路
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 138mm(APS-C : 92mm)

夜の干潮時に撮影するとまあまあ絵になります。

[ 大魚神社 ]

海岸にはすぐ左から簡単に降りれます。

[ 大魚神社 ]

赤丸で囲っているあたりから撮影する人が多いのではないでしょうか。

[ 大魚神社 ]

下から撮影すると鳥居の上部が水平線の上に出ます。

[ 大魚神社 ]  夜の満潮時の海中鳥居
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

時間を巻き戻して昨夜の状況から説明します。写真は満潮から40分後のものです。満潮時刻23:19。満潮時潮位460cm。月齢3.0で月明りなし。月明かりがなくても周りの微妙な灯りを拾って鳥居ははっきり写りこみます。ただしピント合わせには懐中電灯が必要かもしれません。

[ 大魚神社 ]  引き潮で石畳が見え始めた海中鳥居
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

満潮から1時間40分後の状況です。手前の石畳が顔をのぞかせます。

[ 大魚神社 ]  艶やかな石畳が印象的
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

満潮から2時間後の状況です。石畳が全て顔をのぞかせます。20分しかたっていなくても遠浅なので表情が激しく変化します。

[ 大魚神社 ]  街灯りの反射が奇麗でした
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 42mm(APS-C : 28mm)

満潮から2時間40分後の状況です。かなり奥まで潮が引いてしまいました。ただし鳥居付近には水溜まりが多く残っています。ただしこの水溜まりは約1時間半ぐらいで消えてしまうので水溜まりを撮影したい人は引き潮のタイミングで訪れるのが良いでしょう。

[ 大魚神社 ]

4月中旬はこの方向から陽が昇ってきます。ちなみに鳥居正面は060°方向の撮影となります。夏の時期だと太陽がほぼ正面近くから昇ってきます。

[ 大魚神社 ]  光芒が降り注ぐ情景
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 75mm(APS-C : 50mm)

朝焼けしなくても光芒が出たりする時があるので少し粘ってみるのもよいでしょう。

[ 大魚神社 ]  大鳥居と頭上の天の川
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

次は満潮と日出時刻が重なるタイミングで訪れてみました。到着すると天の川が駐車場の大鳥居の上に見えました。
満潮時刻05:07、満潮時潮位360cm、親潮、月齢22、 日の出時刻05:50

[ 大魚神社 ]

満潮の1時間前に一番奥の鳥居に水がかかり始めたものの満潮時でさえ第一鳥居の手前までしか水が来ませんでした。
上弦下弦の前後に来る親潮や若潮の日は潮位差が少なく潮位も低いためこのような状況になるのかと思っていましたが、有明海の朝の満潮はだいたいいつも潮位が300cm台だと地元の人に教えてもらいました。

[ 大魚神社 ]  海中鳥居の夜明け
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 36mm(APS-C : 24mm)

第一鳥居が完全水没するためには潮位が最低400cmないといけないでしょう。また稀に潮位が530cmを超えると下に降りれなくなる可能性があります。

[ 大魚神社 ]  鳥居越しに見る朝日
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 36mm(APS-C : 24mm)

5月前半はこの方向から朝日が昇ってきます。

[ 大魚神社 ]  水面に映り込んだ雲が印象的
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 33mm(APS-C : 22mm)

満潮から1時間後には第二鳥居まで海面が後退して水溜まりのような状況になりました。

[ 大魚神社 ]  鳥居越しに見る朝焼け
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

第二鳥居と第三鳥居は高低差がほとんど無いのでほぼ同時に水没したり干上がったりします。

[ 大魚神社 ]  上に向かって伸びる光芒が印象的
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 45mm(APS-C : 30mm)

雲の隙間から陽が出てきたので第二鳥居のみ切り取って撮影しました。
どのような表情を撮りたいかは人それぞれで好みが分かれるのですが一つの基準として満潮時刻と日出時刻がほぼ重なる日を狙うのが良いでしょう。

[ 大魚神社 ]

最後に概略の潮位ラインを画像に記載しておきます。有明海は潮汐率の揺らぎが非常に大きいので撮影タイミングを追い込みたい人は気象庁が出している大浦の潮位表PDF(毎時間ごと)をダウンロードすれば1時間ごとの潮位予測を把握できます。

[ 大魚神社 ]

太良港は大浦より約10分遅れで推移します。また潮汐表はあくまで天文潮位の予測であって実際の潮位とは誤差が出ます。特異な気象状態でなければ潮位誤差は30cm以内、時間誤差は30分以内の精度らしいです。

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