「阿寺渓谷」撮影ガイド 〜エメラルドグリーンの世界、紅葉の木曽路

阿寺川は木曽川の支流のひとつで、水がエメラルドグリーンに見えます。集落やダムもなく自然がそのまま残されている貴重な川と言えます。
川の途中には「犬帰りの淵」「狸が淵」「千畳岩」などの景勝地があり、旅行者を楽しませてくれます。
今回は、紅葉の季節に写真撮影に行ってきました。
国道から阿寺渓谷へ
木曽福島方面からは国道19号線を南下します。中央本線の野尻駅を少し越えた辺りから阿寺渓谷へと入っていきます。
阿寺渓谷は、「あてらけいこく」と読みます。
国道19号線を走っていると、写真のように案内板が出てきます。右折して進行方向側に進むと阿寺渓谷になっています。
先ほどの案内板のすぐ先に信号がありますので、そこを右に曲がります。
交差点にも阿寺渓谷の案内板が出ています。
交差点を曲がるとすぐに、2つの分岐があります。右に曲がると野尻駅、左に曲がると「阿寺渓谷」です。
写真の白い金網が目印になります。「フォレスパ木曽」という看板も目印になります。
先ほどの交差点を曲がると、さらにカーブがあります。
ここは道なりに進みましょう。
少し進むと木曽川にかかる阿寺橋が見えてきます。茶色いアーチ型の橋です。
この橋を渡って直進すると、阿寺渓谷に入ります。
橋の近くまで来ました。
左折して、橋を渡ります。
橋を渡っています。
左側に赤い橋が見えますが、赤い橋は渡りません。
この茶色い橋を渡ったら、そのまま直進です。
阿寺渓谷の川沿いを走る
木曽川にかかる阿寺橋を渡ると、車1.5台分ほどの幅の道路になります。
左側には阿寺川が流れています。
ここからさきは車がすれ違うときは、道幅の広いところですれ違うしかなくなります。
車が来るとバックして避けたりしなければならないので、運転には気を使います。
阿寺渓谷のゲートです。
「ようこそ阿寺渓谷へ」という文字が大きく書いてあります。
さっそく車とお見合いです。
ここはゲートの後ろ側が広かったので、前方の車がバックして通してくれました。
しばらく川沿いの細い道が続きます。
川の石は白く、事前に見ていた写真と同じような風景が広がります。
道の幅が狭くなり、一台が通るのがやっとというところもあります。
紅葉の時期なので車もそこそこの数が通っていました。
スピードを出していると正面衝突するので、ゆっくりした運転で進みます。
森林鉄道跡
阿寺渓谷の写真でよく見る橋が見えてきます。
昔この地では森林鉄道を利用して、木材の伐採を行っていたそうです。その時代に使われていた鉄橋が残っていて、現在は人が渡れるようになっています。
![[ 紅葉の橋 ] 線路のような橋の上を渡ることができます](https://www.pixpot.net/img/photos/1/2/s_bbfdd70bdcb557ad02fbd509a2a1dd3b.jpg)
鉄道橋付近にはモミジがあり、橋とモミジを入れた写真を撮ることができます。この橋は人が歩いて渡れるので、渡りながら写真を撮れます。
橋の反対側に渡れますが、その先には何も無いようです。地図をみても通行止めと記載されています。
![[ 橋の向こうに ] おんぼろで少し渡るのに勇気のいる橋](https://www.pixpot.net/img/photos/1/2/s_405bc5cc35a9e4a5aeff832fcde40e68.jpg)
橋は鉄橋の枕木の上に棒を立てて、金網を取り付けたような感じです。下には板が引いてあるだけです。
枕木がボロボロで強度的に心配なところはありますが、鉄橋なので大丈夫でしょう。
渡ってみるとさほど怖さを感じません。
鉄道橋跡からさらに上に上がっていきます。
途中に車が止まっている場所が幾つかあります。
今回は時間の関係上、名のついた淵などを中心に回りましたが、時間に余裕がある場合は自分なりの撮影ポイントを探すのも楽しそうです。
淵巡り
川沿いに車を進めていくと、左側に石碑があります。
ここが名のついた「淵」になります。幾つか「淵」がありますが、同じような石碑が建てられています。
ここには車を停められないので、もう少し先まで進んで車を停めました。
車を停めるスペースは路肩に3台ほどでしょうか。紅葉時期の土日などは駐車が厳しそうです。
ここに車を停めて「淵」まで歩きます。
一番初めに出てくる淵なので「狸が淵」になります。
狸が淵の石碑のところから川に向かって道が伸びています。
淵についての伝説が書いてあります。
昔、この渓谷にはいろいろな動物が住んでおり、狐や狸はよく人を化かした。狸や狐が「化身」の出来栄えを鏡の変わりに淵に映したことから「狸ヶ淵」「狐ヶ淵」という名前が付けられた。
![[ 狸が淵のエメラルドグリーン ] 白い岩と水のコントラストが綺麗](https://www.pixpot.net/img/photos/1/2/s_ef4190b27a6c033429828c31fe93cd02.jpg)
水がエメラルドグリーンです。
訪れる前に写真を見たときは、画像加工したような色だなぁと思っていましたが、実際に訪れてみると綺麗なエメラルドグリーンの水が目の前にあります。
淵になっているので深さはありますが、水の透明度が高いので川底が見えてしまい、浅く感じるほどです。
![[ ブルーの淵 ] 狸が淵のブルー](https://www.pixpot.net/img/photos/1/2/s_cd10e09d0435654724ec15d1513ac4a9.jpg)
本当に美しい渓谷です。
国道から数キロの距離でこんな綺麗な清流に出会えることに驚きです。
この写真は道路横から少し降りた大きな石の上から撮影しています。
![[ 黄色紅葉と渓谷 ] 黄色の紅葉が目立っています](https://www.pixpot.net/img/photos/1/2/s_71a734d25cd31f2e861cddecd5489d7e.jpg)
モミジの黄色が綺麗です。
このような淵が「狸が淵」「犬帰りの淵」「熊ヶ淵」「牛ヶ淵」など幾つもありますので、それぞれの場所で写真撮影を楽しめます。
六段の滝(中間の駐車場付近)
阿寺渓谷の入り口から3.3kmほどのところに大き目の駐車場があります。
ここはトイレも完備されており、観光バスなども駐車しています。
駐車場のすぐ上と、さらに上流に2本のつり橋が掛けられて、遊歩道になっています。
![[ 阿寺渓谷 ガイドマップ ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/2/s_9b4184cb9f02753289295786ba401355.jpg)
駐車場には阿寺渓谷のガイドマップがあります。
ここから六段の滝へと歩いて向かいます。
遊歩道一周1.2kmと書いてあります。
つり橋を渡って川の向こう側を歩いて行きます。
山道ではありますが、滝まではさほど傾斜はありません。
道の途中に「六段の滝へ90m」という看板が出ています。
ここから左の道に入ります。
![[ 阿寺渓谷 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_5d24f81237a83214078454b141e052df.jpg)
六段の滝です。
滝の近くまで下りられますが、近すぎるので滝の全体を撮影するのは難しいです。
牛ヶ淵
![[ 阿寺渓谷 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_8d9647fd0f77b337bb93c2fdf58bc838.jpg)
六段の滝から上流へ向かうと「熊ヶ淵」「牛ヶ淵」があります。
牛ヶ淵の写真です。
ここは対岸が柱状節理のようになっており、いままでの淵とは少し違った感じがしました。
それにしてもここも水が綺麗です。
![[ 阿寺渓谷 ]](https://www.pixpot.net/img/photos/1/6/s_d73249972a1929d5c2511ecaecdb283c.jpg)
そろそろ阿寺渓谷の旅も終わりです。
憧れていたエメラルドグリーンの世界を十分に楽しむことが出来ました。
また紅葉の時期にも来たいと思いますが、新緑の季節も一度体験してみたいです。
阿寺渓谷キャンプ場
阿寺渓谷の入り口から6.3km登ってくると、「阿寺渓谷キャンプ場」があります。ここには「美顔水」という湧き水があります。
紅葉の季節はキャンプ場は営業していないようでした。夏には沢山の人で賑わうようです。
キャンプ場向かい側にある美顔水です。
木を切り抜いたところにホースから水が注がれています。