「美ヶ原」~富士山 八ヶ岳 北アルプスの大パノラマと美しの塔。高原の牧場風景と星景

レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

長野県上田市、松本市、小県郡長和町の境にある高原。八ヶ岳中信高原国定公園の北端に位置する高原台地で平均標高2,000m。日本百名山。

「美ヶ原」の写真ギャラリー

美ヶ原の基本情報

美ヶ原は山頂付近まで車でアクセスができる高原です。山は「王ヶ鼻(2,008m)」「王ヶ頭(2,034m)」「茶臼山(2,006m)」「牛伏山(1,990m)」「鹿伏山(1,976m)」があり、日本百名山の一つに数えられています。

観光としては「美しの塔」「美ヶ原牧場」「三城牧場」「電波等」「美ヶ原高原美術館」などの見所が多くあります。

美ヶ原へのアクセス

美ヶ原へのアクセスは幾つかのルートがあります。

[茅野・諏訪方面から]
南側からは、白樺湖からビーナスラインで車山を経由し、霧ヶ峰の「霧の駅」へ。または諏訪湖付近から県道40号を北上し、大見山付近を通り霧ヶ峰の「霧の駅」へ。そこから八島ヶ原高層湿原へ向かい、、和田峠で県道460号へ。三峰大展望台を越えひたすら北へ。途中で県道178号に合流し、道なりに進むと「山本小屋」と[「道の駅 美ヶ原高原(美術館)」の分岐に出ます。

[上田方面から]
上田市か国道152号で南下。「武石口」交差点から県道62号に入り、西方向へ進みます。武石観光センターから県道464号に入ります。道なりに進むと「道の駅 美ヶ原高原(美術館)」に到着します。

[松本方面から]
南側から「道の駅 美ヶ原高原(美術館)」に行くには、県道67号で東方向へ。途中で県道460号に入り北へ。美ヶ原近くで県道178号に入ると山本小屋と「道の駅 美ヶ原高原(美術館)」の分岐に出ます。

北側から「道の駅 美ヶ原高原(美術館)」に行くには美鈴湖付近を通り美ヶ原スカイラインで武石峠へ。県道62号で番所ヶ原スキー場付近を通り、武石観光センターへ。そこから県道464号で南下すると「道の駅 美ヶ原高原(美術館)」に着きます。

武石峠は分岐になっており、南下すると美ヶ原自然保護センターに到着します。ここで道路は行き止まりです。王ヶ頭・王ヶ鼻へ登山するにはこちらも便利です。

美しの塔へのアクセス

美ヶ原のシンボル的存在である美しの塔。美しの塔と牧場(高原)の写真を撮りたいと思って美ヶ原に行く人が多いと思いますので、美ヶ原の全体の様子から説明しますね。

美ヶ原は広大な台地になっており、東側に「道の駅 美ヶ原高原」があり、美術館が併設されています。とても広い駐車場で北側は雲海撮影ポイントになっています。標高2,000mにある道の駅なので夏になると避暑を求め、たくさんのキャンピングカーなどで賑わいます。

道の駅から少し南下すると分岐があり、そこから少し進んだところに「山本小屋ふる里館」と駐車場があります。美しの塔をはじめ、ここから先のビューポイントは基本的には歩きになります。(宿泊客は送迎のバスがあります)

ここから牧場の中の遊歩道を20分ほど歩くと「美しの塔」になります。牧場の中の平坦な砂利道を歩くので体力的には楽です。

美しの塔から電波塔と王ヶ頭ホテルが見えますが、王ヶ頭ホテルまでは徒歩で40分ほどかかります。

王ヶ頭から北アルプスの眺望が良い「王ヶ鼻」へは王ヶ頭からさらに20分ほど歩きます。「王ヶ鼻」での撮影だけを目的にするのであれば、西側の「長野県美ヶ原自然保護センター」から30分ほどの登山で王ヶ鼻へ行くことができます。(こちらは平坦ではなく登り)。
自然保護センターから道の駅美ヶ原高原まではかなりのロングルートになるので、車で移動する場合は注意しましょう。(標高2,000mから1,000m付近まで下り、また2,000mまで登るコースになります)

美しの塔へは「山本小屋ふる里館」から歩くのが一番近いです。星景の撮影も牧場内の砂利の道路を歩く感じになっているので挑戦しやすいです。

散策スタート!

「山本小屋ふる里館」隣接の駐車場に駐車して散策スタートです。
駐車場からは山々が見え、その先には印象的なピークが?
「富士山!」と言って記念写真を撮っている人が何人かいましたが、これ富士山でしょうか?
何組かが「富士山が見えた!」と喜んでいます。

なんだか形は富士山っぽいですよね。

望遠レンズで撮影してみます。

左側にまっ平らな稜線が続いています。

ここからの位置関係だと左側に蓼科山があって、その右に八ヶ岳、八ヶ岳の右端に富士山になるので、これは蓼科山ですね。

蓼科山は標高2,531mあり、諏訪富士と呼ばれています。美しい円錐形をしているのでシルエットだと富士山に見えます。日本百名山のひとつでもあります。

駐車場の様子

こちらが駐車場です。広めの駐車場ですが、土日祝日は満車になり、駐車するのが大変そうです。奥に見える建物が山本小屋ふる里館です。おみやげ売場、自動販売機などがあります。

「美しの塔へ出発」

山本小屋の右側を通ります。

「電波塔と王ヶ頭ホテル」

奥に電波塔群が見えます。近そうに見えますが、遊歩道は左側をぐるっと回るので電波塔までは1時間ほど歩かなければなりません。

左に山本小屋が見えてきます。山本小屋は駐車場の横と少し歩いたところに2つの建物があります。

「台地の端」

美ヶ原は日本百名山のひとつです。頂上付近まで車で行けるので登山という感じはしませんが、立派な山です。遊歩道から台地の端が見えました。

美ヶ原は王ヶ頭(2,034m)が最高峰で、王ヶ鼻(2,008m)、牛伏山(1,990m)などの幾つかの峰があります。王ヶ頭と王ヶ鼻の間は広大な「美ヶ原牧場」になっています。

「山本小屋」

大きな除雪車がありました。建物の作りから冬の雪深さが伝わってきます。

「ゲート」

小屋の宿泊者はここまで車で来れるようです。一般の観光客はここまでは車で来ることはできません。
一杯200円で山の天然きのこ汁を販売していました。

「小屋の様子」

外には自動販売機と休憩スペース、売店があります。

「高原の馬」

小屋の少し先には馬が放牧されています。遊歩道の横で餌の人参が販売されていました。

「電波塔と北アルプス」

電波塔の右側には雪が残る北アルプスの峰々が見えます。

「砂煙を上げるバス」

王ヶ頭ホテルの宿泊者はホテルまでバスで行くことができます。時々、この道をバスが走ります。砂利の道なので砂埃が凄いです。

バスが来たらカメラはバッグの中に閉まったほうが良いレベルです。

バスが通過してしばらくの間は息も止めましょう。

普通にしていると口の中がジャリジャリになります。

「どこまでも続く道」

高原の中を真っ直ぐに進む道。
青い空と木の柵がなんとも言えない開放感。
右側に美しの塔が見えてきました。

遊歩道の途中からも蓼科山がよく見えます。

「草を食べる馬」

牧場の中の遊歩道を歩くので、馬や牛の撮影を楽しむことができます。望遠レンズを持っていくと動物を大きく写せますね。

「広大な牧場風景」

遊歩道の左右に広大な牧草地帯が広がります。
蓼科山の右側は雲が多く、八ヶ岳は見えませんでした。

「電波塔」

美ヶ原のシンボルなので望遠レンズで撮影。遊歩道から70-200mmの望遠レンズで撮影すると良い感じの大きさになりました。

「草原に立つ塔」

レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

青空の広がる草原に立つ美しの塔です。海外を思わせるような風景ですね。美しの塔は左右対称ではなく、面白い形をしています。(左右非対称なので、撮影の時にバランスを考えないと格好悪くなったりします)

美しの塔へに到着

美しの塔の前の広場に到着しました。

広い草原に美しの塔と電波塔群だけが見えます。美しの塔周辺は広場になっており、観光客やハイキング客が休憩していました。

この日はそれほど人がいなかったので、少し待つと美しの塔周辺には人がいなくなりました。土日祝祭日は人が多く、人がいない塔の写真を撮るにはしばらく待たなければならないかもしれません。

「湧き上がる雲」

レンズ焦点距離 : 165mm(APS-C : 110mm)

この日は青空が広がっていましたが、時間が経過すると雲が多くなってきました。
電波塔群の後ろに巨大な雲が流れてきました。


小屋の方向を振り返って撮影しています。写真だと距離が圧縮されて見えるので、近い感じがしますが、歩くとなかなかの距離です。


レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

美しの塔から王ヶ頭に行くには左方向に歩き、そこから右に向かいます。
直線では行けず、迂回する形になるので30分も歩きます。この日は美しの塔の撮影にだけにしたので、ここでUターンです。2,000mの高原とはいえ、真夏の日陰のない場所での散策は大変です。

「広場の様子」

塔の周りは広場になっていて自由に歩くことができます。広場の外は柵があります。

「ベンチ」

広場の端にはベンチが並んでいます。
ここに座ってゆっくりと美しの塔や高原風景を満喫することができました。

「美しの塔」

正面から撮影。上部には鐘があり、中央には説明板が埋め込まれています。

道の駅「美ヶ原高原」

この道の駅は美術館が併設されています。野外も美術館になっており、自然の中に彫刻などが点在しています。

美しの塔 サンセット

この日の朝は志賀高原で雲海を撮影していました。そこから富士山方面へ向かおうと考えており、美ヶ原へ立ち寄ることは考えていませんでした。

天気図や気象衛星の情報を見ていたら夕焼けの可能性が高かったので、美しの塔に立ち寄ることにしました。

長期間の撮影旅はその日の天気状況を見て、その日に行く場所を決めることも多いです。

レンズ焦点距離 : 31mm(APS-C : 21mm)

夕暮れに近づくと狙い通り薄雲が空に広がっており、太陽が沈んだ後に空全体が真っ赤に染まりました。

「夕焼けの塔」

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

夕焼け空に浮かび上がる美しの塔のシルエット。
上空はモクモクとした雲で、下の方はホウキで掃いたような雲でした。
美しの塔に立体感が出て、鐘のシルエットも見える位置を選んで撮影しました。

「夕焼けと電波塔のシルエット」

レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

王ヶ頭の電波塔の後ろも赤い空に。
真っ赤な空と電波塔のシルエットが美しい。
望遠レンズを持っていっていたので、標準レンズから望遠レンズに変更して撮影しました。
美ヶ原は広角・標準・望遠レンズすべて持っていきたい場所です。機材は重くなりますが、平坦な道なのでそれほど苦にはなりません。

「北アルプス方向」

王ヶ頭の右側では山の連なりがシルエットに。
赤い空に流れる黒い雲が美しい模様に。

美ヶ原は蓼科山・八ヶ岳・富士山・北アルプスと日本百名山が数多く見えます。

夕焼けから夜に

情熱的な夕焼けが終わるとマジックアワーに突入。
空が赤・紫・ブルーのグラデーションになりました。ほどよく雲が残り幻想的な模様に。
王ヶ頭ホテルに明かりが灯り、丘の上で輝いています。辺りはかなり暗くなってきました。

レンズ焦点距離 : 38mm(APS-C : 25mm)

マジックアワーも終わりに近づき、空には星が見えてきました。

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

この日は月が明るい日で、明け方になって月が沈まないと星撮影にはなりませんので、美ヶ原での星撮影は行いませんでした。月光が強い夜なので、車山や白樺湖、女神湖で月明かりでの撮影に向かいました。

美しの塔は星景写真でも人気があります。今度は星景撮影を目的に訪れたいと思います。


美ヶ原 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称美ヶ原
ふりがなうつくしがはら
住所長野県松本市
駐車場有 / 無料:800台(道の駅)
トイレ

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