「猪子山公園」北向岩屋十一面観音 展望台から望む夕焼けに染まる水田と夜景

レンズ焦点距離 : 140mm(APS-C : 93mm)

滋賀県東近江市の猪子山にある公園。山頂直下には北向岩屋十一面観音のお堂と展望台があり、田園風景と琵琶湖のパノラマが楽しめる。田んぼの水張りの時期は夕日に染まる水田が見事。

「猪子山公園」の写真ギャラリー

猪子山公園(北向岩屋十一面観音)の概要

猪子山は滋賀県東近江市のJR琵琶湖線「能登川駅」の南側にある標高267.5 Mmの小高い山です。

山頂直下には北向岩屋十一面観音が祀られたお堂と休憩室・展望台があり、近江八幡から湖北の方まで琵琶湖のパノラマを楽しむことができます。

猪子山は約40基の古墳、北向岩屋十一面観音があり、古くから信仰の山として愛されてきました。またここには70本のソメイヨシノがあり、桜の名所としても知られています。

夜景スポットとしても人気がありますが、近年は田植えの水張りの時期、水鏡になった水田に夕日が映り込み、真っ赤に染まる絶景が人気となっています。

猪子山公園(北向岩屋十一面観音)水田夕焼け・夜景撮影のポイント

[撮影時期]
・水田の夕焼けは例年5月下旬から6月上旬

[光の条件]
・夕焼けは西向きに撮影
・6月初旬では午後6時〜午後6:30分頃

[レンズ]
・水田の迫力を出すためには望遠レンズ(70-200mm)
・さらに迫力を出すには超望遠レンズ(300-400mmぐらいの焦点距離)
・空を入れた夕焼け、夜景は標準レンズ

[装備]
・ヘッドランプ、懐中電灯
・三脚
・ハーフNDフィルター

猪子山公園(北向岩屋十一面観音)へのアクセス

JR琵琶湖線「能登川駅」付近から南方向にある「東近江市立能登川病院」方向を目指します。500mほどで、東近江市立能登川病院が見え、その西側に猪子山へ登る道路があります。道は細いですが、山頂近くまで車で行くことができます。

猪子山の道路案内(山頂少し下の駐車場まで)

東近江市立能登川病院の西側の道路に「猪子山公園」という案内板が出ています。

住宅街を通る道になっています。

「猪子山入口」

道路の右側に入口があります。案内板のある方向(赤い矢印)へ進みます。

「猪子山 案内板」

「猪子山に入山される方へのお知らせ」

当猪子山において、上山天満天神社および、北向観音への山道及び周辺沿線参道におきまして、地滑り、落石、倒木その他の危険性が増してきております。

つきましては、当猪子山に入山さてる方がいかなる被害等に遭われましても、以下の組織においては一切責任は負いませんので、周辺確認・安全第一にて入山して下さい。

猪子町自治会・上天満天神社・北向観音奉賛会

(以上、案内板より)

道路は車一台が通れる幅しかありません。

対向車が来るとすれ違いに苦労する道になっています。500mほど坂を登って行くと駐車場に到着します。

猪子山公園(北向岩屋十一面観音)駐車場

道路の突き当りが駐車場です。

普通車4〜5台を駐車できるスペースがあります。駐車場は砂利になっています。

矢印の階段から北向岩屋十一面観音(展望台)へ向かいます。

展望台への登山(階段)

駐車場から展望台までは長い階段になっています。

のぼり旗が立っていて、暗い感じの雰囲気ではなく、手入れの行き届いた感じになっています。この日は写真撮影目的の人は見当たりませんでした。夕方にランニングや参拝に来ている人が5人ほどおり、地域の人々の憩いの場となっているということがよくわかりました。

この階段は夕暮れ時ぐらいから、灯篭に明かりが灯り、素敵な雰囲気になります。今回は夕暮れと夜景撮影に望んだので、帰りは灯に照らされた階段をゆっくりと降りてきました。

「長い階段」

展望台までは10分程度の登りになります。ずっと階段なのでカメラバッグと三脚を持っていると少し大変かもしれません。それほど長い距離ではないので、頑張って展望台を目指しましょう!

途中から階段は右にカーブしています。

ここを過ぎると展望台までもう少しです。

階段を登りきると少し広い場所に出ます。

ここにトイレがあります。男性用は便器がむき出しです。大便用もありますので、展望台で撮影中にトイレに行きたくなってもすぐに行くことができて便利でした。

注意事項

崩落の危険性があるので、岩付近への立ち入りは禁止となっています。展望台があるので、そこから撮影に臨みましょう。

この上段にある岩屋一帯は北向観音の聖地であります。

その上岩は危険なため、不測の事故が発生するやもしれず、またその筋からのご指導があり、また危険区域への立ち入りを禁止します。

もし、不測の事故が発生した場合でも、当方では一切の責任は負いません。

北向観音奉賛会

(以上、案内板より)

猪子山(北向岩屋十一面観音)展望台

こちらが展望スペースになります。

左奥には観音堂、右側の建物は休憩室・朱色の頑丈な柵・ベンチと、とてもよく整備された展望台になっています。眼下には田園風景と琵琶湖が見えます。

「休憩室」

休憩室内には会議室用の大きめのテーブルと椅子があり、風が強い時や寒い時は便利です。

夕焼け狙いの撮影です。ロケハンも兼ねて少し早い時間に展望台に到着しました。

左側に見えるのが夕日の映り込みを狙う水田です。手前と右側は街(住宅)、奥は琵琶湖という風景になっています。

広く撮影すると小さい感じがしますが、水田部分だけを望遠レンズで切り撮ると迫力のある写真に化けます。

「北向岩屋十一面観音 お堂」

朱色が印象的な立派な観音堂です。観音堂への参拝を目的に登山して来る人も多いようで、撮影を待っている間も何人かがお堂の中に入って参拝していました。

展望台の様子

後ろ側にも建物があり、ベンチが置かれています。

「夕焼け前の水田」

夕暮れまでのどかな風景を眺めながら待ちます。試しに望遠レンズで水田部分を撮影してみると、田植え後の苗が面白い模様になっていました。

苗を植える方向などで田んぼがパッチワークのように見えて面白いです。

夕焼けに染まる田園

次第に、水田・用水路そして琵琶湖に夕日が差し込み、一面オレンジの世界になってきました。 望遠レンズで水の入った水田を覗いてみると、美しい模様が映し出されています。

レンズ焦点距離 : 140mm(APS-C : 93mm)

映り込んだ水田を主役にしたいので、望遠レンズ(焦点距離140mm)で撮影してみました。太陽が映り込む場所は、刻々と変化していきます。

ここからの風景は、手前に大きく田んぼが映り、その奥に琵琶湖、さらに奥に田園風景が広がる、奥行き感がある写真になります。


レンズ焦点距離 : 280mm(APS-C : 187mm)

「シルエット」

レンズ焦点距離 : 400mm(APS-C : 267mm)

こちらは70-200mmのレンズにテレコンバーターをつけて400mmの焦点距離で撮影しています。望遠レンズで覗いていると琵琶湖と水路の付近に一本の木がシルエットになっているのに気づきました。 超望遠レンズで風景を細かく見てみるのも面白いです。

「夕暮れの頃」

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

6月初旬、午後6時頃の太陽の位置になります。 太陽の位置はメインの水田から少し左の方向になり、斜めに光が入ってきます。広く風景を写そうとすると、街並みも構図に入ります。街並みや、川、 そして広大な琵琶湖が一体となった風景もとても素敵でした。

こちらの写真は焦点距離70mmになります。

「夕暮れのお堂」

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

太陽が沈み、夜景を待つ間に撮影しました。少し低くなった色温度、静かな雰囲気が心地よく、街に明かりが灯るのをゆっくりと待ちました。

「ベンチ」

レンズ焦点距離 : 24mm(APS-C : 16mm)

朱色の柵がおしゃれな展望台になっています。神社・お寺・お堂などは夕暮れ時や夜は怖い感じがすることも多いですが、ここは開放的で明るい感じになっており、あまり怖い感じは受けませんでした。

「夜景」

今回は夜景撮影がメインでは無いので、街の灯りが少し灯ったところでシャッターを切って下山しました。


猪子山公園 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称猪子山公園
ふりがないのこやまこうえん
郵便番号521-1223
住所滋賀県東近江市猪子町
駐車場有 / 無料:5台程度
トイレ

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