「港公園」高さ52mの展望塔から見る鹿島臨海工業地帯の工場夜景

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

鹿島臨海工業地帯を代表するビュースポット。シンボルとなっている52mのタワーからは工業地帯の大パノラマが広がります。

「港公園」の写真ギャラリー

港公園とは

「港公園」は茨城県神栖市にあります。高さ52mの展望塔(タワー)がシンボルとなっており、「鹿島臨海工業地帯」のビュースポットとして知られています。

広大な芝生の広場、8,000本もの南国の樹木が植えられ、人々の憩いの場となっています。

タワーはエレベーターで登ることができます。(階段の場合は210段)

タワーから北側には新日鐵住金鹿島製鉄所、南側には「鹿島石油のプラント」「東京電力鹿島火力発電所」などの巨大工場の景色が広がっています。

展望塔は営業時間が午前8時30分から午後5時までとなっており、入場料は大人200円、小人(中学生まで)100円です。70歳以上は半額で入場することができます。

タワーの営業終了が午後5時なので晩秋・冬季は工場夜景を楽しむことができますよ。写真愛好家が狙うのはこの期間になっています!

Point

・冬季だけ工場夜景が撮れる
・風が強い時は服装注意
・風が強い時はブレに注意

鹿島臨海工業地帯について

「鹿島臨海工業地帯」は茨城県鹿嶋市と神栖市にまたがる工業地帯です。広大な工業地帯は高松地区・東部地区・西部地区・波崎地区・南海浜地区の5つのエリアに分かれています。

昭和30年代の後半から約150社、従業員20,000人が働く、茨城県最大の工業地帯になっています。

鹿島臨海工業地帯は「鉄鋼コンビナート」「石油化学コンビナート」「重化学コンビナート」などが中心になっています。

港公園へのアクセス・駐車場

港公園は鹿島湾に面しています。鹿島湾は上空から見ると大きな「Yの字」になっており、そのYの分かれ目の部分に「港公園」はあります。

国道124号の「神栖中央公園」横にある「木崎西」交差点から県道239号に入ります。

2つ目の信号を右折し600mほど進むと「東深芝」交差点が見えてきます。ここを左折します。

400mほど進むと「港公園入口」交差点になります。ここを右折します。1.2kmほど直進すると港公園に到着します。

駐車場

駐車場は約120台ほど駐車することができます。この周辺も工場が立ち並んでいました。

駐車場は横に長くなっています。

神栖市の観光情報と港公園の案内図

「港公園案内図」

港公園には「展望塔」「管理棟」「入口広場」「集合広場」「あずまや」「記念碑」などがあります。
奥側は鹿島湾に面しており、工場風景を楽しむことができます。

神栖市周辺は「鹿島港」を中心に、シーサイドパーク、港公園、利根川などの見どころがあります。

展望塔(タワー)

「夕陽に輝くタワー」

駐車場の前には広場があり、その先に巨大なタワーがそびえています。

上にUFOのような円盤が乗っている独特の形状。

工場の煙によって真っ黒なススがこびり付き、工場地帯の雰囲気を醸し出しています。鹿島工業地帯エリアは煙突から煙が立ち上っているところが多いので、その煙によってタワーがこのような状態になったのでしょう。

「展望台の円盤」

支柱の上に円盤が斜めに取り付けられているような形の展望台。展望台の丸い窓が3つ、目のように輝いています。

「展望台を見上げて」

斜光を浴びた展望台の陰影が美しい。
展望台へは、エレベーターと階段で行くことができる。
階段は210段ほどあり、少々ハード。

「芝生からの風景」

公園の奥にはフェンスがあり、その先はブルーの水が印象的な鹿島港。

この写真に写っているのは「新日鉄住金鹿島製鉄所」

巨大な青い煙突を中心にその左右にはモクモクと煙を吐き出す煙突と複雑な建物がビッシリ。

これ見ただけでワクワクします。

巨大なタンカーが港に浮かび、まるでひとつの街のよう。

展望塔へGO

広場を歩き、展望塔の下へと向かいます。

この展望台は入口がわかりにくい。でも、それが冒険心を煽る。

展望塔への入口は右側だ。

池の右側に沿って進む。

この展望台はなかなか凝った作りになっていて、下は池だ。

赤い矢印の方向に進んでいくと、建物の中に入れるようになっている。

この建物の中でチケットを購入し、左側の矢印のところから外に出て、展望台のエレベーターホールへと向かう。

「展望塔入口」

円形の池に架けれた橋を渡る。

「港公園展望塔案内」

鹿島湾を一望できる高さ52mの展望塔!エレベーターで30秒、階段で210段

「エレベーターホール」

建物に入ると、エレベーターの扉が1つだけある。

よく見ると左側には階段の入口が。

展望スペース

室内

エレベーターで展望台に到着すると、眼下には鹿島湾と工場風景が広がっている。

ここは建物の中になっており、風が強いときなどはここでゆっくりと工場風景を楽しめる。

屋上

写真を撮るならやはりガラスの無い屋上が良い。

右側に鉄製の扉があるので、ここを開けて外に出よう。

「室内から外へ」

先程までいた室内の展望スペースが左に見える。

外は横に長い階段になっており、結構多くの人が並ぶことができる。

しかしここは室内の展望スペースや前の柵があるので、屋上まで行ったほうが眺めが良い。

「階段で屋上へ」

矢印の方向に進んでいく。

「屋上を見上げて」

あの上まで行くことができる。

この日は風が強く、歩くのが大変な程。

帽子が吹っ飛んでしまいそうだった。

屋上からの眺望

新日鉄住金鹿島製鉄所

ゴチャゴチャ感が凄い!

工場夜景の写真はメタリックな感じのものが多かったりするが、ここは赤褐色に錆びついたレトロな感じがする。

日常生活に鉄は欠かせないが、こんな感じのところで作っているのかと思うと、感慨深いものがある。

湾越しに工場が見えるのが堪らなくいい。工場が島のように見える!


「最上部」

展望台の屋上は船の先端のような形をしている。

あそこまで登れば、目の前に遮るものは無い。最高の展望スペースだ。

「屋上の最先端」

ここからは左に「新日鉄」、右に「鹿島石油」が見える。その中央はY字型の鹿島湾。

船の先端をイメージして造られたのだろう。パネルが貼ってあり、主要な建物などの名前がわかる。

風が強かったので、時々しゃがみこんで、このパネルで風を凌いだ。

パネルは情報を見るだけのものではない。時には寒さから身を守る盾の役割になってくれたりする。

長年写真をやっているとこういう知恵がついてくる。


新日鉄の煙突群を主役に。

港に停泊しているタンカーが巨大だ。

展望台は暴風状態で、風が休まる時は無い。

レンズに風が当たりブレブレ状態なので、ISOを400や800に上げて撮影。

ISO100で撮影してモニターで画像をチェックしてみたら残念なほどボケていた。風がおさまる気配は無いので、今日はロケハンとして、また風の無いときにチャレンジしようと決めた。

「船」

上から船を見下ろすことができるのが良い。

鹿島石油コンビナート


海際にタンクがずらりと並ぶ。

新日鉄のゴチャゴチャ感と違い、こちらはスッキリとした工場風景。

鹿島石油の東門からの工場風景は圧巻だが、こちらは裏側になるので、工場の建物は少ししか見えない。

「夕陽に輝く鹿島石油」

望遠レンズを覗いてみると、タンクの奥に工場の建物の上部が見える。

この展望台の撮影が終わって暗くなったら、鹿島石油の東門へ向かう予定。

「タンカー」

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

工場撮影に夢中になっていると、巨大なタンカーが動き出した。

一番背の高い煙突を中央に配置し、船が中央に来たときにシャッターを切った。

望遠レンズでアップにしても、海に何もないと写真がスカスカな感じがしてしまう。

ここでの撮影時に船が動き出した時はラッキーだ。

「タグボートとタンカー」

タグボートは大きな船を押したり引いたりする役割がある。

日本語では「曳舟(ひきぶね)」と呼ぶ。

この巨大な船はどこの国までいくのだろうか?

展望台からのサンセット


西の空が真っ赤に染まり、一日が終わる。

太陽が沈んで暗くなるこれからが工場夜景撮影のスタート。今回は11月の撮影だったので、営業時間終了の5時には完全に暗くはならない。

マジックアワーの工場夜景

新日鉄住金鹿島製鉄所


レンズ焦点距離 : 180mm(APS-C : 120mm)

太陽が沈み、工場に明かりが灯りはじめた。

夕陽を浴びて赤いイメージだった工場が、ブルーで静かな感じに変貌を遂げる。

今展望台は午後3時頃から営業終了の5時まで居れば、夕景・夜景をたっぷりと楽しめる。

「青い絨毯に浮かぶ工場」

レンズ焦点距離 : 70mm(APS-C : 47mm)

この時間帯の海と空のグラデーションは特に美しい。

緑や黄色のライトはまるでホタルのようだ。

鹿島石油のコンビナート


鹿島石油のコンビナート群が凄い。

これだけの数が並ぶと圧巻。

鹿島石油は東門からの工場夜景が有名だ。

タイムリミット

「ライトアップ」

時間の経過とともにライトが目立つようになってきた。

もっと暗くなればさらに夜景らしさが出るが、残念ながら午後5時のタイミリミット。

職員の方が閉館を告げにやってきた。

「これから夜景が良いところなのに恐縮ですが、まもなく閉館ですので・・・」写真を撮っている人の気持ちを良く理解してくれているようで嬉しかった。

神栖市「港公園」撮影後記

関東を代表する「鹿島臨海工業地帯」の工場夜景。このエリアの工場夜景ビュースポットを調べると真っ先に上がってくるのがここ、港公園の展望塔であろう。

「鹿島石油の東門」の工場夜景のインパクトが凄いので、ここからの写真は少し埋もれがちになっているような気がするが、海と工場夜景の素晴らしいコラボレーションを見ることができた。

高さ52mの展望台は、風があるときは立っているのも大変で、時々訪れる観光客はすぐに帰っていってしまった。

地上では少しの風でも、上に行くと予想以上の風の強さだったりするので、展望塔に行くときは温かい服装(風を通さないアウター)にして、風に飛ばされそうなものは持っていかないほうが良いですよ。


港公園 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称港公園
ふりがなみなとこうえん
郵便番号314-0103
住所茨城県神栖市東深芝10
駐車場有 / 無料:約120台
トイレ

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