「親沢公園」涸沼にある、日本百名山「筑波山」のシルエットが美しいサンセットスポット

レンズ焦点距離 : 102mm(APS-C : 68mm)

茨城県茨城町の涸沼(ひぬま)北岸にある公園。夕暮れ時に見える筑波山のシルエットが美しい。

「親沢公園」の写真ギャラリー

涸沼と親沢公園について

涸沼(ひぬま)は大洗町に隣接する茨城町にあります。この沼は日本百名山である筑波山を背景にした写真を撮れるスポットになっています。

私が涸沼を知ったのは、大洗の神磯の鳥居の撮影に行った時に、近くに撮影スポットが無いか、地図で探していた時でした。大洗のすぐ下に大きな沼があったので、ドライブを兼ねて一周してみることにしました。

地図を見ると南側に「いこいの村 涸沼」「網掛公園」「夕日の郷松川」、北側に「親沢公園」「涸沼自然公園」などのポイントを見つけることができました。

地図上で筑波山の位置を確認すると「夕日の郷 松川」が筑波山の撮影ポイントだと予想できたので、「夕日の郷 松川」に行ってみました。

「夕日の郷 松川」の建物の中に涸沼で撮影した写真が何枚も飾ってあり、その中で湖面から飛び出した網棚や船と筑波山の写真がありました。これらの写真は対岸から撮影したものだということを聞いたので、対岸で撮影ポイントを探してみることにしました。

地図を見ると、対岸からは筑波山は見えない感じですが、北岸の西側に突き出た岬があることに気が付きました。ここからなら筑波山が見えるだろうと思い、その半島を目指して車を走らせました。

この半島(岬)は親沢公園(キャンプ場)になっており、筑波山のビューポイントになっていました。

涸沼へのアクセス・駐車場情報

涸沼へは、北関東自動車道の「茨城町東IC」「水戸南IC」「水戸大洗IC」を利用するのが便利です。
北岸の県道106号を親沢公園へ向かって走ります。道路沿いに15台ほど停められる駐車場があります。

駐車したら、県道106号を西へ少し歩きます。左側に湖岸に出ることができる細い道があります。
撮影ポイントは岬の先端ではありません。

親沢公園の様子

県道106号から細い道を歩いて行くと、沼が見えてきます。

湖岸に到着すると左右に進めるようになっています。左側に行くと筑波山を入れて撮影できます。夕日は右側に沈みます。右側に行くと朝焼け(朝焼けが水面に映る)撮影ポイントになります。こちらは筑波山んは入りません。

「夕焼けの撮影ポイント」

この写真は実際に、夕焼けと筑波山を撮影している場所で撮影したものです。
右側が県道106号で矢印の方向に歩いてきて湖岸に出ます。
筑波山は斜め左方向にあります。


撮影している場所から東方向を見るとこんな感じになっています。
奥が親沢キャンプ場のある岬になります。

涸沼 親沢公園からの風景

夕暮れ時はこんな絶景になります。

対岸での撮影を予定していて、急遽撮影場所を変更したので、到着した時は山の稜線に太陽が沈むタイミングでした。

ここからしばらくの間がマジックアワーなので、丁度良いタイミングで現地入りできました。

撮影ポイントが比較的早くわかったので良かったですが、撮影ポイントを探すのに時間がかかってしまったらこの写真は撮影できなかったかもしれません。

右奥に筑波山、水面から飛び出した網の支柱、そこに巻かれた網、和船ではありませんが、味のある船。と被写体が揃っています。

「一直線」

空から沼まで全体がオレンジ色に包まれています。

前の写真は左下から右上へと、対角線上に要素を配置しましたが、今回はセンターに一直線に配置してみました。

ここは「船・網・筑波山」の配置と、空や沼のグラデーションの2つが、写真を構成する大きな要素になります。

「筑波山のアップ」

レンズ焦点距離 : 200mm(APS-C : 133mm)

望遠レンズで筑波山と網を切り撮りました。

標準レンズだと沼の奥に小さく見える筑波山ですが、望遠レンズを使うと、山が沼の対岸のすぐ後ろにあるように見えます。

望遠レンズを使うと、筑波山を主役にした写真も撮ることができますね。

通常の撮影とNDフィルター撮影の違い

NDフィルター無しで撮影

湖面のグラデーションの波の模様が美しい。

周囲が暗くなってきており、絞りF11でシャッタースピードは1秒から数秒となりました。

この辺りのシャッタースピードだと、写真のような波になります。この日はあまり風も無く、波がそれほどなかった状態です。波の大きさによって同じシャッタースピードでも、出てくる画像は変化してきます。

波の表現がどのようになっているか、モニターで画像を確認しながら撮影しました。

NDフィルター有りで撮影

今度はNDフィルターを装着して撮影しました。

レンズ焦点距離 : 102mm(APS-C : 68mm)

この写真はシャッタースピードを30秒にしています。手前の波がほとんど消えて、中間のオレンジ色の部分の大き目の波が写っています。

これ以上、波を消したい場合は、レリーズを使って30秒以上の長秒撮影となります。

「手前の草で臨場感をUP」

こちらは手前に草を入れてみました。

手前に草を入れることによって、堤防から夕焼けを見ているという臨場感を出すことができました。

水面を望遠レンズで撮影

陽が落ちて時間が経過すると、湖面はオレンジからブルーに。

空がオレンジからブルーのグラデーションに変わり、それが映る水面の色も刻々と変化していきます。

ブルーの面積が多くなり、オレンジの模様がうっすらと入り、静かな沼風景になりました。

親沢公園 撮影後記

あまり情報が無い中で撮影に行った涸沼。途中で撮影ポイントを変更することになりましたが、冒険的な楽しさが有り、絶景も見ることができたので、良い時間になりました。

要素が少ない沼だと絵にならないことが多いですが、ここは船、網、筑波山と被写体が揃っていました。筑波山は標高が低い山ではありますが、平地にある独立峰なので存在感があります。

美しい夕焼けの写真は撮影できたので、次回訪れる時は、早朝の風景を撮影してみたいと思います。

似たような風景を見ることのできるスポットには、千葉県の印旛沼や群馬県の多々良沼などがあります。



親沢公園 アクセスマップ(地図)

撮影スポット情報

項目Data
名称親沢公園
ふりがなおやさわこうえん
住所茨城県茨城町上石崎
駐車場有 / 無料:15台程度

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