秩父「大除沢不動滝」 〜巨大なトチノキと滝の共演。秩父湖奥の神秘的空間へ

秩父三峯神社参拝の拠点となっている二瀬ダム(秩父湖)の奥にある大除沢不動滝は秩父を代表する滝のひとつです。滝の前に巨大なトチノキが鎮座し、神々しい空間で滝との時間を過ごすことができる神秘的な撮影スポットになっています。谷底まで下りて急斜面を登るという道のりですが、滝と対面した時の感動は大きいです。

大除沢不動滝へのアクセス・駐車場

[ 大除沢不動滝 ]

道路の横に10台程度の駐車スペースがあります。

[ 大除沢不動滝 ]

「荒川源流・秩父市大滝 不動滝」

荒川に流れこむ大除沢がつくる不動滝は落差50mもあり、その荘厳さを不動明王になぞらえて、不動滝としたのでしょう。

大除沢には、昭和の初期に多くの山林業者が入山していて、その人たちは守護神として不動様を信仰したといいます。

徳川時代の末期には、行者が修行場として使用したともいわれています。

[ 大除沢不動滝 ]

遊歩道入口にはあずまやがあり、不動滝まで700m、20分と書いてあります。既出の案内板には30分と書いてありましたので、大体20〜30分ということでしょう。

[ 大除沢不動滝 ]

遊歩道の入口です。ここからまず荒川まで谷を下ります。

[ 大除沢不動滝 ]

少し階段になった場所があります。階段部分には手すりが設置されていました。

[ 大除沢不動滝 ]

細い木々の中を歩いていきます。左側に白く見えるのが荒川になります。

[ 大除沢不動滝 ]

荒川まで下ると吊橋が見えてきます。

[ 大除沢不動滝 ]

両側にフェンスが設置されているので、恐怖感は全くありませんでした。

[ 大除沢不動滝 ]

吊橋を渡り、不動滝を目指します。

[ 大除沢不動滝 ]

吊橋からは白い岩がゴロゴロとした荒川上流の風景を見ることができます。
かなり大きい岩が多いと感じました。このすぐ下流は秩父湖(ダム)になっています。

[ 大除沢不動滝 ]

ここから急登が始まります。滝めぐりとしてはかなりの急登の部類に入ると思います。

[ 大除沢不動滝 ]

少し歩いただけであっという間に高度が上がります。吊橋が眼下に見えます。
写真の通り、斜面はかなり急で遊歩道から外れると転げ落ちます。

[ 大除沢不動滝 ]

上を見上げるとどこまで続いているのかさっぱりわかりません。

[ 大除沢不動滝 ]

左右にくねくねとした道を歩き続けます。
この区間がかなり長く感じます。

[ 大除沢不動滝 ]

やっと不動滝の案内板が出てきました。

[ 大除沢不動滝 ]

急斜面には落下防止のフェンスが設置されています。
この辺りも急斜面です。大除沢という名前はなんとなく怖い感じがしますが、かなり険しい谷だということが歩いているとわかってきます。

[ 大除沢不動滝 ]

石の階段が見えてきました。
ここを登ると滝が見えるのだろうか?と疑問を持ちながら上っていきます。

[ 大除沢不動滝 ]

階段を上るとトイレが出てきました。こんな山の中にトイレがあるとは少し驚きです。

[ 大除沢不動滝 ]

小さな社が建っています。

[ 大除沢不動滝 ]

建物の横には「大除の水」があり天然の水を飲むことができます。

[ 大除沢不動滝 ]

水場の横から不動滝へは下りになっていました。

[ 大除沢不動滝 ]

また深い谷まで降りると帰りが大変・・・と不安になってきます。
しかし、少し歩くと滝が見えてきました。

[ 大除沢不動滝 ]

遊歩道の途中からは2段の滝に見えます。

[ 大除沢不動滝 ]

遊歩道を進むと滝の上段が綺麗に見えてきました。

[ 大除沢不動滝 ]

滝の近くまで行くことができます。危ない場所には柵が設置されています。

[ 大除沢不動滝 ]

大除沢不動滝は何と言ってもこの大木と滝の共演。
不動滝に行く前にインターネットで写真を見ましたが、現地に行くと想像以上の大きさで驚きました。

[ 大除沢不動滝 ]

巨大すぎるトチノキが滝を見守るように立っています。
トチノキの周り(撮影場所)は急斜面になっており、長い間同じ姿勢で立っているのが辛いほどでした。

[ トチノキの巨木と不動滝 ]  険しい急斜面に鎮座するトチノキはこの森の主のよう。滝が小さく見えるほどの巨木です。

大除沢の急斜面、木々に包まれた神秘的な空間。

静かにどっしりとしたトチノキはどれだけの時間をここで過ごしてきたのでしょうか。

滝が小さく見えるほど巨大です。

トチノキと滝を入れた写真を撮るには広角レンズが必要です。この滝に行くには標準レンズと広角レンズの2本体制が良いと思います。

[ 大除沢不動滝 ]

トチノキと不動滝を縦構図で。
滝は途中で折れ曲り、下流へと勢いよく流れていきます。

[ 大除沢不動滝 ]

トチノキの根元から滝の下流の方まで展望スペースになっており、展望スペースの下には滝の案内板があります。

この滝はそれほど多くの人が訪れる場所ではありませんが、写真愛好家だけでなく、一般の観光客も訪れます。撮影中も観光客が何組か滝を見に来ていました。

ここの斜面は急なので、上側で人が歩くと浮石が転がり落ちてきたりします。撮影中もハンドボールぐらいの大きさの石が三脚の横を猛スピードで転がっていきました。

雨の降った後など、地盤が弱くなっているときは特に注意が必要だと思います。

[ 大除沢不動滝 ]

「不動滝」の案内板
滝の近くに案内板がありました。滝の入口の案内板に書いてある内容と同じでした。

「大除沢不動滝」撮影後記

不動滝は期待以上のスポットで、滝が美しいというだけでなく、トチノキが作り出す空間、その雰囲気が素晴らしい場所でした。

滝までは20〜30分の歩きになりますが、キツイ急登なので休憩しながらゆっくりと進んで行ったほうが良いと思います。

滝の近くに水場があり水分の補給ができますが、そこに着くまでが大変なので、夏の暑い時期などは特に飲み物は持って行くようにしたほうが良いです。

この滝の周辺には「雷電廿六木橋(ループ橋)」、美しい紅葉で知られる「中津川渓谷」、「三峯神社」などのスポットがあります。

撮影スポット詳細

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