富士山撮影スポット「秀麗富嶽十二景・ハマイバ丸」〜萌える若葉とトウゴクミツバツツジ
山梨県大月市・甲斐市の境にあるハマイバ丸。標高1,752メートルのこの山はミツバツツジと富士山の撮影スポットとして知られています。
湯の沢峠から大蔵高丸を経由し、約1時間の登山で山頂に立つことができ、山頂付近からは聳え立つ富士、その手前には三つ峠山をはじめとした御坂山系の山の連なりのパノラマを楽しむことができます。
「ハマイバ丸に行くと富士山とトウゴクミツバツツジを一緒に撮影できるよ」と、大蔵高丸の山頂で出会ったカメラマンに聞いたので、ハマイバ丸まで足を伸ばすことにしました。
前景がトウゴクミツバツツジ、奥には三つ峠など富士五湖周辺の山体が連なり、雄大な富士山を目の高さに望むことができるとても良い場所でした。
大蔵高丸から東側を見ると関東方面の山の連なりが見事で、朝陽に照らされた霧が漂っていて雲海のようでした。
山の連なりの切り取りが面白く、しばらく夢中で撮影してしまいました。
大蔵高丸の山頂から富士山に伸びる遊歩道を進みます。
大蔵高丸の山頂が1,781m、ハマイバ丸の山頂が1,752mなので、ほぼ平坦な道のりになります。
富士山に向かっての稜線歩きなので、気持ち良くハイキングを楽しむことができます。
ロープに囲われた遊歩道なので迷わず進むことができます。
なだらかな丘が連なっている感じなので急な場所はありません。
背の低い木のトンネルをくぐって進んでいきます。
しばらく進んでいくと登山道に柵と扉が現れました。
動物による食害から守るために、柵と扉が設置されています。
動物が侵入して植物を荒らしてしまう恐れがあるので、扉を開けたら必ず閉めるようにしましょう。
この日は天気が良く、眩しいほどの新緑が輝いていました。
中間地点に設置されていた案内板です。
案内板があるので安心して迷わずに進むことができました。
稜線沿いを歩く登山道なので、空が開けている場所が多いです。
藪が切られて整備されているので、道幅が広く、カメラ装備を持っていても歩きやすかったです。
登山道からは視界が開けて富士山を望める場所がありますが、前に木々などがあり、ハマイバ丸まで行ったほうが写真撮影に適しています。
しばらく進むと山頂に到着しました。
大蔵高丸からハマイバ丸までは30分ほどで来ることができました。
平坦な道だったのでカメラ装備を持っていても楽な道のりでした。
しかし、山頂は木々に覆われ展望が無い場所でした。
秀麗富嶽十二景・三番山頂の「ハマイバ丸」は標高1,781mです。
看板をよく見てみると、左下にQRコードが貼られていました。
読み込むと特典画像が貰えるようです。
ハマイバ丸は漢字では「破魔射場丸」と書きます。
大蔵高丸・ハマイバ丸・大谷ヶ丸というように、この周辺の山々は山名に「丸」という文字がつきます。
ここまで歩いてくる途中、山はなだらかで丸みを帯びた形をしていたので、昔の人は山名に丸という字を使ったんだなぁと思いました。
山頂からは富士山とミツバツツジを一緒に撮影できるポイントがなかったので、ハマイバ丸山頂を越えてさらに富士山方面に下って、撮影ポイントを探しました。
登山道を下って行くとトウゴクミツバツツジの株がありました。薄紫色で小ぶりな花が沢山咲いていました。
ほぼ満開に近かったので、途中で他のカメラマンから聞いた「今年は開花時期が例年より早い」という情報は本当でした。
ハマイバ丸頂上を越えた登山道周辺に、ミツバツツジが多く群生していました。
この付近は登山道周辺にロープが無く、自由に動くことができます。広い斜面に三脚を立てて構図を探すことができます。
新緑の山並みと富士山の眺めが素晴らしく、どこを切り取っても絵になるとても良いところでした。
前に視界を遮る木々が無く、谷深い地形が望めるので、新緑・紅葉・雪景色など一年を通じて撮影を楽しめるスポットです。
気象条件によっては雲海が発生することもあるので、山並みと雲海と富士山のパノラマを、今度はここで見てみたいと思いました。
撮影ポイントを探して周辺を歩き回っていると、ヤマツツジとトウゴクミツバツツジが並んで咲いていました。
トウゴクミツバツツジの紫とヤマツツジの橙が青空に映えます。
この辺には花が多く、もっと動き回れば、新しい発見があるかもしれません。
隣で撮影していたカメラマンから
「今年は開花は早いが、花付きがよくない。」
「年によっては写真前面が花に覆われるすごい時もある。」
という話を聞き、最高に花付きの良い状態を見てみたくなりました。
この日は富士山に雲がかかってしまい残念でした。
花にピントを合わせたら富士山がぼけてしまいました。
もっと後ろに下がりたいのですが、後ろに木々があり、ここが限界でした。
ハマイバ丸のトウゴクミツバツツジは株が大きく、富士山とミツバツツジのコラボレーション写真では一、二位を争うような美しさではないでしょうか。
ここは新緑とミツバツツジ・紅葉の時期の撮影がオススメです。雨上がりの晴れの日など、気象条件を事前に把握していけば、雲海と富士山を狙うこともできるでしょう。