山形の山寺で「岩に染み入る蝉の声」を聞いてみる旅 2/2

前回は全行程の1/3程度登った場所である「せみ塚」までを書いてみました。
今回はその続きです。
山寺の奥の院を回り、ビュースポットである「五大堂」まで登ります。

[ 山寺 ]

せみ塚から先もひたすら階段が続きます。
足が疲れてきました。

[ 山寺 ]

しばらく登ると、右側に弥陀洞が、上部には仁王門が見えてきます。
左側には工事中のスロープがありました。

弥陀洞

[ 弥陀洞 ]  岩の彫り物が立派

弥陀洞に着きました。
岩の手前が少し広くなっており、休憩できる場所です。

案内版には下記のような説明が書いてあります。
ながい歳月の雨風が直立した岩をけずり、阿弥陀如来の姿を作り出した。 一丈六尺(約4.8メートル)の岩から丈六の阿弥陀ともいい、仏のお姿に見ることが出来る人には、幸福が訪れるという。

[ 山寺の弥陀洞と仁王門 ]  弥陀洞前から上を見上げています。

石にお墓のような彫り物があり、信仰の場所である雰囲気がとても良く出ています。
仁王門までもうすぐです。

仁王門

[ 山寺 ]

仁王門が目の前に見えるようになってきました。
門の上には山寺独特の岩が見えます。

仁王門は嘉永元年(1848年)に再建されたケヤキの門です。

[ 山寺 ]

仁王門の上のほうにも建物がいくつか見えるようになって来ました。
ここからが山寺の主要部分へのスタートです。

真夏ですが、紅葉したようなカエデがありました。
プロペラのような実が見えるので、たぶんカエデでしょう。

山寺の門を通り過ぎたところです。

[ 仁王門を見下ろす ]  門を越えて階段を登っていきます。

仁王門の上から門を見下ろしています。
この付近は日陰が無いので、仁王門の中で休憩する人が多かったです。
ここを通過したのが8時40分ごろでしたが、太陽がギラギラでバテてきました。ゆっくり撮影しながら来たら、既に登り始めて2時間が経過しました。
まだ半分です。山寺恐るべし!

仁王門から先もひたすら階段です。
ちょっとした観光気分でくると後悔します。
快調に登っている人は少なく、この辺りに来ると皆さんダレています。
この辺で一度眩暈がしてきました。
熱中症要注意です。
2リットルほどの水を持っていたので、水分補給は心配ありませんでした。

仁王門の少し上のトイレです。
登山口にはこれより先にトイレはありませんなどと書かれていましたが、しっかりとありました。
上のトイレが混んでしまうと困るので、下のほうには上にはトイレはないと書いてあるのかもしれません。

[ 山寺らしさ ]  岩の上に建物が見えます。

山寺のシンボルっぽい、岩の上の赤い建物(納経堂)が見えてきました。
この辺りからぐるりと一周巡るような作りになっているので、まずはこちら側ではなく、右側の一番奥に進んでみます。
一番奥の建物は「大仏殿」になります。

[ 山寺 ]

さらに階段が続き、なにかの建物が見えます。
とりあえず足を進めてみます。

金乗院

金乗院の前に着きました。
この辺りからはいくつかの「院」があるようです。
日陰が無いので、院の横の日陰は人気の休憩場所になっていました。しかし、日陰がありません。暑すぎてきついです。

少し上に進むと売店があります。
厚いので飲み物が人気でした。
飲み物をあまり持たずに来ている人も多いようです。

奥の院・大仏殿

[ 山寺 ]

ここが奥の院・大仏殿です。
前はかなり広いスペースがあり、ゆっくり休憩できる場所ですが、直射日光が酷いため、人はあまりいません。

[ 山寺 ]

奥の院の建物の前の広場には蔵がありました。
蔵の建物の入り口は日陰になっているので、こちらで休んでいる人は多かったです。

[ 重要文化財 立石寺 三重小塔 ]  岩の中に社があります。

さて、奥の院の次は、展望場所である「五大堂」に向かいます。
ここからしばらくは階段は少ないです。横移動という感じです。
「三重小塔」という岩があります。
重要文化財と書いてあり、岩の中に建物を作って仏様を祀っているようです。
怪獣として動き出しそうな面白い巨大岩です。

[ 山寺 ]

この辺りは花が咲いており、疲れた体と心を癒してくれます。

[ 山寺 ]

花を眺めながら五大堂を目指します。

通路脇にはいくつか建物があります。
歴史を感じる建造物です。

修行の岩場という説明があります。
正面の岩に巌をかさねたいわばは、釈迦ヶ峰と言い、危険な岩場を通って、お釈迦様のみもとにいたる行場で、出世や欲望のための修行者が、岩場から転落したことも多かったと伝えられており、今では修行者以外の登山を禁じている。
(案内板より)

[ 修行僧の道 ]  対面にも建物が見えます。

こちらが通路と対面の岩場です。
建物が見え、この先が修行の岩場になっているんですね。

[ 山寺 ]

山寺のシンボルのひとつである、納経堂が見えます。
岩の先端に作られています。

赤い納経堂のある場所まできました。
ここには大きな「開山堂」という建物があり、その横から展望スポットである「五大堂」に向かいます。

山寺の上部付近はこのような面白い形の岩が、あちらこちらに見受けられます。

[ 山寺 ]

赤い納経堂のこの風景を見ると、山寺に登ってきた!という実感が強くなります。
下の町が小さく見えます。

開山堂のよこから五大堂に向かいます。
五大堂に上がるには、五大堂の下の階段を登ります。

五大堂

山寺のビューポイントである五大堂に到着です。
登り始めてから4時間かかって、やっと辿り着きました。
写真を撮りながらゆっくりなので4時間掛かりましたが、観光で登っても1時間半から2時間ぐらいかかると思います。
五大堂の中は50人ぐらいは入れるでしょうか。
結構広いです。

[ 五大堂から町を見下ろす ]  下の町が綺麗に見えます。

こんな感じの景色が広がります。
山の連なりが綺麗です。
五大堂の中は日陰なので、風が通り抜けると涼しくて最高です。
しばらくここで休憩することにしました。

五大堂の入り口です。
建物は古く、歴史を感じます。
これまでどれだけの人がこの絶景を味わったのでしょう。

[ 山寺 ]

下には美しい山村の風景が広がります。

五大堂を見終わったら下山となります。足が疲れているので、下りもなかなかの修行となります。
この感動と充実感はなかなか他の場所では味わえません。
夏は暑すぎるので、春か秋に来るのが良さそうです。写真を撮るには冬の雪景色も良さそうです。

山形には出羽三山(羽黒山・月山・湯殿山)という信仰の山があるので、そちらを巡ってみるのもお勧めです。
山寺を訪れた後に出羽三山も旅してみました。

撮影スポット詳細

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