日本三奇橋「猿橋」 〜桂川にかかる名橋、ライトアップされた妖艶な紅葉
山梨県大月市にある猿橋は岩国の錦帯橋、木曽の棧とならび日本三大奇橋に選定されています。橋脚を使わない「はね木」で支える珍しい構造で、国の名勝にも指定されています。断崖絶壁の渓谷に架けられた橋と、美しい紅葉風景をお届けします。
猿橋 アクセス・駐車場
猿橋は山梨県大月市の笹子川にある、桂川渓谷に位置しています。
八王子方面からは、国道20号の「新猿橋西」という交差点(ガソリンスタンドあり)を右折します。少し進むと右側に入る道があるので、そちらへ入ります。坂を下った右側に5台程度駐車できるスペースがあります。
電車の場合はJR中央本線「猿橋駅」が最寄りの駅となっています。猿橋まではバスで5分程度です。
「ライトアップ」
駐車場から猿橋はすぐに見えるほどの距離。
手前には神社の赤い鳥居があります。黄色い紅葉の中に真っ赤な鳥居が目立ちます。
猿橋入り口にある巨大な木は、大きな円形を描いて紅葉していました。
この木は光の当たり方が丁度良く、優雅な雰囲気の写真になりました。
猿橋入口にはお食事どころがあります。夜間は営業していませんでしたが、猿橋の前に沢山のテーブルが並んでいました。2列に綺麗に並んでいるので、テーブルも被写体になります。
テーブル奥の階段を下ると、猿橋の撮影ポイントに。
ここからは猿橋の特徴である刎木(はねぎ)がよく見えます。岩に打ち込まれた支え木によって、橋が支えられています。面白い構造です。
両側が崖でとても深い谷。橋の支柱を下まで降ろさず、空中に浮いているような橋にするために、このような構造になりました。
真っ赤な紅葉。
早朝の猿橋
猿橋前のテーブルの並んでる広場の奥に階段があり、県道の橋(こちらはコンクリート製の普通の橋)に出ることができます。
ここからは猿橋とその奥の古い水道橋、国道の赤い橋の3つの橋を俯瞰することができます。
紅葉のフレームに歴史ある猿橋がよく似合います。
この位置からは猿橋の右側のハネギ(何層にもなった支え木)が入り、猿橋らしさを出すことができます。朝陽が良い感じに谷に注ぎ込んできました。
「ご来光」
国道の橋の後ろから太陽が昇ってきました。
画面に太陽を入れて躍動感を出してみました。
「古いトンネルと橋」
こちらは水道橋でしょうか。古いレンガ造りのトンネルと橋が見えます。
紅葉の中、廃墟感がある橋がとても絵になります。
猿橋の上からの撮影です。
「朝陽を浴びる橋」
奥の紅葉が輝き、橋の半分に光が当たり始めました。
秋の柔らかな朝陽によって、立体感が出ました。
「水道橋と赤い橋」
奥に国道の橋を配置。二つの橋に囲まれた紅葉。
猿橋 撮影後記
観光地として知名度の高い「猿橋」。撮影に行く前は、それほど期待していなかったのですが、実際に現地に到着してみると、紅葉の美しさに感動しました。
猿橋は大月市の中央自動車道と国道20号に挟まれた場所にあり、これほど深い谷があるとは予想も着きません。断崖絶壁の創り出す景観は見事。
県道の橋がとても良い位置に造られており、その上から猿橋の全体を写すことができて良かったです。猿橋の右下の展望台からだと、風景写真としてはあまり良いものにはなりませんでした。
赤、黄色、緑と、紅葉の色のバランスも素晴らしい紅葉の名所です。
新緑の季節も綺麗だと思うので、タイミングが合えば挑戦したいと思います。