ピクスポット (絶景・風景写真・撮影スポット・撮影ガイド)

「刈込池」撮影ガイド 〜美しいブナ林の紅葉と白山三ノ峰の水鏡

福井県大野市の打波川上流に位置する願経寺山。その麓の美しいブナ林が生い茂る幅ヶ平に刈込池があります。泰澄大師が、白山に棲んでいた大蛇をこの池にとじ込めたという言い伝えからこの名がつきました。周囲約400mの小さな池ですが水面にブナの紅葉と白山三ノ峰を鏡のように映し込む様は非常に神秘的です。今回は紅葉時期の刈込池と周辺の白滝やサコサガ滝について紹介していきます。

県道173号を上って小池公園へ

[ 刈込池 ]

大野市から国道158号を郡上方面に12km程走ると県道173号が左手に出てきます。刈込池へはこの県道173号を小池公園までまっすぐ上っていきます。この県道は道幅が狭い上にガードレールの無い区間が多いので注意が必要です。また鋭利な落石が転がっていることもあるので踏んづけてパンクしないように気を付けましょう。約20kmで下小池の駐車場に到着します。

[ 刈込池 ]

下小池には管理棟とキャンプ場があります。ここからも刈込池に行けますが上小池からよりも700m程遠くなります。なお小池公園は11月中旬頃に冬季閉鎖されます。

[ 刈込池 ]

下小池には約50台分の駐車場があります。しかし少しでも距離を短縮するために上小池の駐車場に向かいます。

[ 刈込池 ]

なお下小池の駐車場と管理棟内にそれぞれトイレが設置されています。下小池の標高は850mです。

[ 刈込池 ]

管理棟には夕方まで管理人さんが常駐しているので情報を得る事が出来ます。

[ 刈込池 ]

下小池から800m上ると上小池の駐車場に着きます。約45台駐車可能で水洗トイレも完備されています。ただし紅葉シーズンの週末は朝6時には満車になってしまいます。シーズン平日でも800人の人が訪れることがあります。

[ 刈込池 ]

上小池と下小池の駐車場が満車になってしまった場合は山に向かって道路の左端に駐車していきます。係員の指示に従いましょう。これにより225台まで駐車可能となります。それでもキャパシティーを越えてしまった場合は下小池手前で待機することになります。休日遅い時間に来ると刈込池にたどり着けなくなる事もあるので早朝には着くように心がけましょう。

[ 刈込池 ]

上小池にも案内板が設置されていますので確認しておきましょう。

[ 刈込池 ]

では刈込池に向けて出発します。ここからは1時間弱の行程です。なお小池公園周辺は携帯の電波が入りません。17km離れた下打波の集落まで下らないとだめです。緊急事態の場合は下小池の管理棟で無線連絡してくれます。

コース分岐

[ 刈込池 ]

約5分距離にして300m程下ると石段コースと岩場コースの分岐が出てきます。今回は緩やかな岩場コースを選択します。ちなみに右に行くと約1kmで下小池に出ます。

[ 刈込池 ]

石段コースは距離が短いですがかなりの急登です。ですので思ったほど時間は短縮できません。

石段コース遠景

[ 石段コース ]  広葉樹に囲まれた686段の石段

石段は全部で686段あるそうです。

岩場コース

[ 刈込池 ]

行きも帰りも岩場コースを選択したほうが楽でしょう。

[ 刈込池 ]

石段コースの分岐から15分程で三ノ峰の登山口が現れます。

[ 刈込池 ]

さらに15分程歩くと吊り橋が出てきます。刈込池へはあと20分弱の行程です。ここから登山道らしい道になります。

[ 刈込池 ]

最初の200mのみ急登です。それを過ぎると楽な道になります。

美しいブナ林

[ 錦秋の小径 ]  ブナの木々の下で色付くカエデの赤と黄色

こちらのほうが石段コースよりもブナ林が絵になります。

ブナに囲まれた小径

[ ブナ林の紅葉 ]  刈込池へと続くブナ林は秋の色に染まっていました。

陽が差した瞬間も綺麗です。

刈込池到着

[ 刈込池 ]

最後に少し下ると右手に刈込池が見えてきます。黄色の枠がメインの撮影場所となります。刈込池の標高は約1100mです。

湖畔の紅葉

[ 刈込池湖畔 ]  湖畔沿いはブナの黄色とナナカマドの赤で埋め尽くされていました。

なおこの場所からも綺麗な湖畔を撮影できます。

[ 湖畔の黄葉 ]  フトヒルムシロ越しにブナの黄葉を映しこむ水面が印象的でした。

水面に浮かんでいるのはフトヒルムシロという水草です。

[ 刈込池 ]

湖畔には休憩用の椅子やテーブルが設置されています。

[ 刈込池 ]

ただし休憩スペースからの展望は悪いです。

[ 刈込池 ]

案内板には刈込池の伝説も記載されています。

[ 刈込池 ]

それでは湖畔に降りてみましょう。ほんのすぐそこです。

撮影場所

[ 刈込池 ]

湖畔沿いは足場が悪く木々に邪魔されずに展望が利く場所は数少ないです。黄色枠のような場所で撮影します。

[ 刈込池 ]

良い場所には10人も入れないでしょう。譲り合って撮影しましょう。

刈込池と白山三ノ峰

[ 刈込池 ]

三脚をセットできる場所は大体水草で山頂の映り込みが阻害されます。しかし水草で隠れていても素晴らしい景色に変わりはありません。刈込池の紅葉の見頃は例年10月25日から11月第一週までという事ですが10月27日前後が最盛期です。池に陽が差してくるのは8時以降となります。10時を過ぎると三ノ峰の陰影がなくなってきます。

[ 刈込池 ]

少し上に1人だけポジショニングできる場所からは水草を回避できますが少し左右の木が邪魔になるでしょう。

[ 刈込池 ]

左側一番奥にも一ヶ所開けたところがありますが右の木がかなり邪魔になりますので三ノ峰を右に寄せる構図となるでしょう。

[ 刈込池 ]

フトヒルムシロに光が差す時も綺麗です。三脚を使用しなければ山頂部分まで映しこめる場所はいくつかあります。正面に見える山は正確には福井県の最高峰の越前三ノ峰(2095m)で少し奥に頭を覗かせているのが白山三ノ峰(2128m)です。

夕刻の湖畔

[ 夕刻の湖畔 ]  夕刻の斜光が見頃を過ぎたブナの葉に今一度輝きを与えていました。

方向を変えれば夕刻の斜光も綺麗です。

冠雪の三ノ峰

[ 三ノ峰の冠雪 ]  湖畔の秋に終わりを告げる白山三ノ峰の冠雪

例年だと11月10日を過ぎると三ノ峰が冠雪する事が多くなりますが池の紅葉はこの写真のように完全に見頃を過ぎてしまいます。葉が少しでも残っているだけマシと思うしかありません。紅葉のピーク時に初冠雪を見れるのは数年に一度の確率でしょう。

[ 刈込池 ]

帰りは石段コースを下ります。

[ 刈込池 ]

見上げれば木々の紅葉が目に映えます。

石段コース

[ 刈込池 ]

池から400m程歩くと石段が始まります。

[ 刈込池 ]

この急な686段は下りでも膝にきます。見通しの良い場所もないので帰りも岩場コースを選択した方が良いでしょう。

[ 刈込池 ]

石段は岩場コースとの分岐の吊り橋まで続きます。

[ 刈込池 ]

次は下小池駐車場に車を停めて白滝に行ってみます。白滝への入口は下小池の駐車場から100m程上に行くと左手に出てきます。写真の黄色枠の赤い屋根の小屋の近くです。

[ 刈込池 ]

入口には標識が立っています。

[ 刈込池 ]

白滝への道はほぼ獣道です。刈込池と違って一般の観光者には非常に厳しい行程となります。

[ 刈込池 ]

入口から5分程登ると昔神社があった小さな尾根に出ます。尾根に出たら赤テープを頼りに右に行きます。

[ 刈込池 ]

トラバース気味に緩やかに下っていきます。途中踏み跡が分かりづらい個所がありますが赤テープを忠実に辿っていけば問題ありません。途中下りにくい場所が一ヶ所出てきますがロープが設置されていますのでそれを補助に使いましょう。

[ 刈込池 ]

尾根から約15分で沢に出ます。飛び石伝いに渡渉し対岸の赤テープを目指します。

[ 刈込池 ]

さらに5分程で沢の近くの杉林に入ります。一ヶ所降りにくい段差が出てきますがそれを越えると左右にロープが張られた場所に出ます。ここからが厄介です。長靴を履いていれば赤矢印の方向に向かいロープ沿いにそのまま沢に降ります。登山靴の場合は左手黄矢印の方向に昔の赤テープを辿って藪漕ぎしながら微かな踏み跡を進みます。

[ 刈込池 ]

長靴を履いていれば沢に出た後左手に向かって渡渉します。

[ 刈込池 ]

するとすぐ白滝が見えてきます。登山靴の場合は左手の斜面からここに合流してくることになります。

白滝

[ 白滝 ]

比較的開放感のある滝で晴れていれば11時から12時半頃までがフラットに陽が当たります。

[ 白滝 ]  秋の白滝。下小池駐車場から徒歩約30分。紅葉の見頃は刈込池と同じ。一枚岩の花崗岩を幾重にも分かれて落ちる滝はまるで白糸のよう。

曇りの日も柔らかな感じが出て綺麗です。紅葉の見頃は刈込池よりも一週間弱遅い10月末から11月初旬でしょう。

アーベントロートに染まる山並み

[ 刈込池 ]

下小池に戻って休憩していると山に夕陽が当って綺麗でした。

[ 刈込池 ]

帰りにサコサガの滝に寄って行きます。下小池から約3km県道を下ると右手に滝が見えてきます。路肩に2台分の駐車スペースがあります。

サコサガ滝

[ 刈込池 ]

見た目には3段の綺麗な滝です。見頃は11月上旬ぐらいでしょうか。

[ 刈込池 ]

説明看板も設置されています。

[ 刈込池 ]

晴れていると明暗差が非常に強いので曇りの日か朝夕の陽が入らない時間がお奨めです。県道は非常に狭いので帰りも気を抜かず安全運転で行きましょう。

撮影スポット詳細
上に戻る