「宗谷稚内」撮影ガイド 〜最北の地を目指して

Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

北海道に上陸したらまず最北の地である宗谷岬を目指す人も多いのではないでしょうか。

今回は夏の道北で最も天気が安定する6月、とりわけエゾカンゾウやアルメリアが見頃を迎える6月下旬に天塩を起点に宗谷を目指します。

[ 稚内 ]

天塩町からは国道を離れて道道106号線を北上します。この道路は左手に海に浮かぶ利尻富士を見ながらドライブできる好展望道路です。

稚内市街までの約70kmの区間にはコンビニがありませんので必要なものは天塩町を過ぎるまでに買っておきましょう。

また覆面パトカーの取り締まりの多い道路ですのでスピードは控え目にしましょう。県外ナンバーはよく捕まっています。

[  長沼 ]  サロベツ原野の南に位置する長沼。コウホネが群生する美しい沼。遊歩道沿いにはシダやカキツバタも群生しており静かな雰囲気の中で散策を楽しめます。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

天塩川を越え右手のオトンルイ風車群を過ぎると道道972号線が右から交わってきます。

ちなみにここを右折して4km程進むと下サロベツの幌延ビジターセンターがあり長沼を散策できます。花は少ないですがシダの綺麗な沼です。

[ 稚内 ]

また長沼は朝焼けのポイントでもあります。

[ 稚内 ]

湖面に映る柔かな朝日も綺麗です。

[ 夕刻の利尻 ]  パンケ沼から見た夕刻の利尻富士。夕日が薄雲に拡散して湖面全体を赤く染めていました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 112mm(APS-C : 75mm)

またここから程近いパンケ沼は昼間見ると濁って汚い沼ですが夕刻は化けます。利尻も見えます。

北海道ではよくパンケ沼とかペンケ沼という地名を見かけますがあっちの沼こっちの沼という意味です。

[ 稚内 ]

この交点を過ぎるとすぐ北緯45°の碑が出てきます。この辺りから海側の展望が良くなってきます。

[  稚咲内海岸と利尻富士 ]  稚咲内海岸から望む利尻富士とエゾカンゾウ。稚咲内海岸は海に浮かぶ利尻岳を望めるだけでなくエゾカンゾウの群生地としても有名。エゾカンゾウは6月20日~30日にピークを迎え、7月に入ると一気になくなっていく。 
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 60mm(APS-C : 40mm)

またエゾカンゾウやエゾスカシユリの群生した場所が多く出てきます。路肩の邪魔にならない場所に停めて撮影するとよいでしょう。

[ 稚内 ]

トイレは点在するパーキングエリアかビジターセンターで済ませておきましょう。

砂丘の駅パーキングエリア手前の信号を右折して6km程走るとサロベツ原生花園がありますがスルーしても良いでしょう。理由は花がほとんどないからです。1km西に旧原生花園があった頃には見事でした。

写真は旧原生花園があった場所を道路沿いから撮影したものです。地盤沈下がひどかったので現在の場所に引っ越しました。

[ コウホネ沼と利尻富士 ]  コウホネ沼と利尻島。天塩から稚内にかけての県道106号線は遮るものが無く、ずっと海に浮かぶ利尻を見て走れる好景観道路。   
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 51mm(APS-C : 34mm)

さらに北上するとコウホネの家が左手に見えてきます。コウホネ沼と利尻を絡められる撮影スポットです。

ただし2016年に海水の流入を受けて全滅しました。復活してほしいものです。ここを過ぎると海側の展望が利かなくなってきます。

[ 稚内公園 ]

稚内市街に入ったらまず稚内公園を目指します。車中泊の場所の確認です。

ゲートには利用時間が書かれていますが24時間開いてます。途中一方通行になり分岐がありますので左に行きます。

[ 稚内公園 ]

案内標識に書かれた森林公園キャンプ場に行きます。稚内駅に隣接する道の駅駐車場はいつも満車状態で車中泊に向きません。

[ 稚内公園 ]

ほどなくして風車のあるゲストハウスが出てきます。9時から17時まで開いています。

[ 稚内公園 ]

中には無料の休憩施設と足湯があります。コンセントも使っていいそうです。

[ 稚内公園 ]

ここからさらに進むとキャンプ場に着きます。市内にありながら非常に静かな場所で車中泊可能です。

[ 稚内公園 ]

トイレもあります。

[ 稚内公園 ]

炊事場やゴミ捨て場まであります。しかもテントを張っても全て無料です。

[ 稚内公園 ]

テーブルもあり芝生にはトキシラズの可愛らしい花がいっぱい咲いています。長期滞在するならここをベースにするのがお奨めです。

なお稚内駅2階には休憩スペースがありfreewifiがあります。コンセントの使用も許可されています。22時まで利用できます。

[ 稚内公園 ]

宿泊地の確認が終わった所で先程の分岐を今度は右に行きます。こちらが本来の稚内公園で売店もあります。

[ 氷雪の門 ]  アルメリアの花が背景の空と海の青を引き立てていました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

氷雪の門というオブジェです。アルメリアの花が見頃を迎えていました。

[ 北防波堤ドーム ]  センスの良い建築美を感じる事が出来ます。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

稚内公園を離れて北防波堤ドームにやって来ました。冬のライトアップイベントが美しい場所です。

[ ノシャップ岬 ]  稚内の夕日の名所でイルカのオブジェがアクセントになっています。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 33mm(APS-C : 22mm)

夕日のビューポイントとして人気のあるノシャップ岬にやって来ました。

[ ノシャップ岬夕景 ]  夕焼け空が綺麗でした。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 60mm(APS-C : 40mm)

イルカのオブジェがアクセントになります。夕日にイルカがキスしているアングルで撮る人も多いです。

[ イルカのオブジェ ]  イルカが夕日にキスをしているような情景にしてみました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 157mm(APS-C : 105mm)

私も真似してみました。

[ 夕刻のノシャップ岬 ]  日没直前のノシャップ岬。雲の隙間から天に伸びる光芒が印象的でした。

もちろんオブジェを入れずに海だけを撮ることも出来ます。

[ ノシャップ岬の朝焼け ]  夕日のビューポイントとして有名なノシャップ岬だが、実は朝焼けも期待できます。道北特有の低い雲が空を覆う中、夜明けを待っているとみるみるうちに辺り一面を深紅に染め上げていきました。

ノシャップ岬は夕日のみならず実は朝日も見れます。赤白の灯台の裏側の浜辺から撮影しました。

[ メグマ沼 ]  稚内空港近くにあるメグマ沼。熊笹に覆われた緑の美しい沼。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

翌日は最北の宗谷岬を目指しました。途中稚内空港近くのメグマ沼に立ち寄りました。熊笹の綺麗な沼です。

[ 宗谷湾水鏡 ]  凪となった宗谷湾の向こうには利尻富士と稚内丘陵が望めました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 87mm(APS-C : 58mm)

宗谷村富磯付近を走っていると凪になった宗谷湾の向こうに利尻山と稚内半島が見えました。

[ 宗谷丘陵ウインドファーム ]  宗谷丘陵フットパスには57基もの風車が立っています。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 45mm(APS-C : 30mm)

海岸線から離れ道道889号の少し南側の林道から宗谷丘陵に寄り道します。ここは道北最大のウインドファームで57基の風車があります。

あいにく雲が多く雄大な風車群を撮る事が出来ませんでした。写真は晴れ間のあった一部分を切り抜きました。

フットパス沿いに撮影に適した場所が点在しています。道は舗装されておらずトイレもありませんので宗谷岬公園まで我慢します。

風車の大半は稚内方向を向いているので午後のほうが撮影に適するでしょう。

[ 祈りの塔 ]  白亜の両翼がアルメリアの花を包み込んでいるように見えました。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 27mm(APS-C : 18mm)

道道889号に合流し北上して宗谷岬公園にやって来ました。

祈りの塔の周りにはアルメリアが植えられています。このオブジェは15時以降の撮影が良いでしょう。

[ 宗谷岬 ]  宗谷岬の日本最北端の碑。日没後まだ青が残る空と海がどことなくロマンティックでした。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 42mm(APS-C : 28mm)

公園から海岸の駐車場に移動して日本最北端の地を踏みました。日没後の最北端の碑も幻想的です。

天気が良ければサハリンも見えます。北海道は初夏でも朝夕は気温が下がります。場所によっては15℃を切ったりもします。よって車中泊で旅をする場合は毛布と冬用のジャンパーを持っていた方が無難です。

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