「大沼公園」撮影ガイド 〜駒ヶ岳を望む道南の景勝地
渡島半島南部に位置する大沼国定公園。ラムサール条約登録湿地にも指定され湖越しに駒ヶ岳を望める景勝地です。
函館から約16kmという立地条件の良さも手伝って訪れる観光客も多いです。今回はこの大沼周辺の撮影スポットについて紹介します。
大沼公園を散策するには大沼公園駅を起点に行動するとよいでしょう。
隣には観光案内所と24時間利用可能な水洗トイレ及び無料駐車場があります。12台停めれますが長時間の駐車は厳禁です。
駅の近くには観光案内版も設置されていますので参考にしてください。
それではまず駒ヶ岳のビュースポットに向かいます。駅を出て左に進みます。
ちなみに駅周辺には有料の駐車場が2ヶ所あります。
どちらも広い駐車場です。ここから歩いてすぐの場所が公園中心部となり遊覧船乗り場があります。
先程の道を駅から800m走るとリバージュというお店の看板が出てきます。
ここを右折してすぐの場所が一番お奨めのビューポイントです。北向きの撮影となります。
小さな入り江状になっているので比較的遅くまで湖面が止まっています。左側にはコウホネが右側には睡蓮が自生しています。
8時を過ぎると遊覧船が動き出しますので湖面は波打ちます。それ以前の撮影が良いでしょう。
トイレ横に3台程度駐車可能なスペースがあります。
少し奥に入るとリバージュの隣にも4台程度駐車可能なスペースがあります。
ここから浮島伝いに先程の公園広場まで散策できます。
浮島には石橋が架けられています。
所々に駒ヶ岳が見えるポイントがありますので気に入った場所で撮影するとよいでしょう。
20分程で遊覧船乗り場のある公園広場に着きます。
6月中旬頃はルピナスも見られます。なお大沼東岸の車道沿いにも展望スポットがあるので車で回るのも良いでしょう。
リバージュからさらに300m走ると踏切のある分岐に着きます。
この辺りからは浮島の展望が良好です。
東から北東向きに展望が開けていますので早朝の撮影に適しています。
霧が出た時は幻想的になります。8月中旬以降はススキの穂も赤く色付いています。
先程の分岐を左折するとすぐ白鳥駐車公園があります。12台駐車可能です。トイレはありません。
道路を渡ると小沼に出ます。
この辺りは地元の方言でセバットと呼ばれています。大沼と小沼の境目の狭まった部分という意味です。
南西向きに展望が開けています。冬は白鳥が多く飛来しますので夕日と絡められます。
セバットから1.9km走ると日暮山展望台の標識が出てきます。国道5号からだと700mの距離です。
左折してまっすぐ進みます。道路はダートに変わります。
1.5kmで駐車場に着きます。駐車場付近は一方通行となっています。
駐車場は傾斜しています。トイレはありません。
駐車場から展望台までは80mで徒歩3分ぐらいです。
灯りがないので夜明け前に行動する際はヘッドライトが必要です。また夏場は蚊が多いので虫よけスプレー等の対策が必要です。
左端が最も展望が利きます。北東向きの撮影となります。完全ではありませんが左に駒ヶ岳を見ることもできます。
日暮山は大沼と小沼を望む朝の撮影ポイントとして有名ですが殆ど混む事はありません。
8月はこの位置から太陽が昇ります。日暮山がガスっていて何も見えない時は先程のセバット近くから浮島の撮影に切り替えた方が良いでしょう。
最後にきじびき高原を紹介します。木地挽高原は大沼の南西に位置する標高560mほどの高原です。
国道227号を道道96号の交点から江差方面に2.2km走ると標識が出てきます。
ここを右折して5kmでキャンプ場、さらに2.7km走るとパノラマ展望台に着きます。2車線の舗装された道路で非常に走りやすいです。
入口と出口は一方通行です。
無料休憩所のある駐車場には20台程度駐車可能です。休憩所の中には自動販売機とトイレがあります。
展望台は目と鼻の先です。
駒ヶ岳と大沼小沼が一望できます。北東方向の撮影となります。
道路に降りて撮れば電線を隠すこともできます。城岱牧場よりも雄大な眺めです。ただし牧場が多いためゲートで管理されていてここに来れるのは8時半から20時までです。
下のキャンプ場までは24時間いつでも来れますがキャンプ場から先はゲートが閉まってしまいます。さらにパノラマ展望台より上は16時でゲートが閉まります。
この景色を夜明け前に撮るにはキャンプ場に泊まって2.7km歩くしかないでしょう。
パノラマ展望台より先にも眺めの良い所がありますので時間があればドライブしてみるのも良いでしょう。