清里「吐竜の滝」撮影ガイド ~日本庭園のような空間にある神秘的な滝
清里エリアにある吐竜(どりゅう)の滝は、岩の間から絹糸のような水が流れ落ちる優雅で美しい滝です。渓流と滝の創り出す世界は日本庭園のようで、とても神秘的。八ヶ岳の清らかな水の流れを満喫することができます。
吐竜の滝について
「吐竜の滝」は山梨県北杜市、清里エリアの川俣川渓谷にあります。幅15m、落差10mの滝は糸のような美しい流れです。山の斜面からゆっくりと何段にもなって流れ落ちる水は、繊細でとても風情があります。
平坦な遊歩道を15分ほど歩けば、神秘的な滝の世界へ。
遊歩道の途中、上を見えげれば八ヶ岳高原線(電車)が走っており、鉄道の風景も楽しむことができます。
アクセス
吐竜の滝へのアクセスは、清里駅付近から県道28号を南下します。八ヶ岳高原線の線路を越えたところでジャンクションを左折。28号の下を通る形で東側に進みます。鉄道と並行するように進んでいくと、左側に駐車場があります。
吐竜の滝・駐車場
駐車場は道路が広くなった場所にあります。20台程度は駐車できるスペースが設けられています。
仮設トイレが2つ設置されています。
「吐竜の滝・案内板」
「川俣東渓谷(龍泉峡)自然観察園」
龍泉峡に沿って歩く自然観察園は、春は草木が萌え、夏は緑の渓谷(天狗岩、黄金岩、蘭亭曲水、吐竜の滝)、秋は紅葉(10月中旬~下旬)と大自然の中の散策の遊歩道で片道2.8km、所要時間上り2.5時間、下り2時間の行程である。
(案内板より)
「川俣東沢渓谷自然観察園遊歩道 ご案内」
吐竜の滝から八ヶ岳のビュースポットとして有名な「東沢大橋」まで遊歩道が伸びています。
遊歩道入口
道路の右側から遊歩道がスタートします。
遊歩道の入口です。
林の中へ入ります。
木々と笹の葉に囲まれた遊歩道を歩きます。
滝の遊歩道としては、平坦でかなり楽です。
危険な場所には柵が設けられています。
途中にはベンチがありました。
「鉄道橋」
遊歩道の上を八ヶ岳高原線が通っています。
この橋の上では電車が速度を落として、ゆっくり走っていました。
「橋桁」
コンクリート製の渋い雰囲気の橋桁です。
橋桁付近には小さな瀬がありました。
この付近は水量の少ない、小さな渓流という感じでした。
橋桁の横を通ります。
少し進むと橋が見えてきます。
「橋と渓流」
景観に溶け込んだ橋は渓流の流れと良く合います。
露出をアンダー気味にして撮影すると重厚感のある写真になります。
橋の下の流れは瀬のようになっており、スローシャッターで撮影すると、より渓流感を出すことができます。大きな岩が点在していている場所になっていました。
水量はないので、長靴を履いていくと、少し川の中に入り、より良い構図で撮影できると思います。
空を駆け抜ける鉄道。
橋桁から下の流れ。
こちらは川幅が広くなっています。
橋へと向かいます。
遠くからだと木製風にみえた橋桁は、太い鉄製でした。
左右が網になっており、真ん中に鉄板が置かれています。
渓流風の写真。
紅葉には少し早かったですが、ところどころで木々の葉が黄色くなっていました。
橋周辺からの渓谷の様子。
大きな岩と看板
看板付近の様子。
奥の、岩がゴロゴロしているところが滝の前になります。
「滝付近の様子」
岩がゴロゴロした開けた場所になっています。
岩がゴロゴロとしている滝の前。
大きな岩の上に乗って滝を眺めたり、長靴を履いて川の中に入り滝を眺めたりと、自由に動き回れるのが吐竜の滝の良いところです。
「撮影現場の様子」
大きな岩が幾つかあり、観光客は岩の上に乗ってスマートフォンで写真を撮ったりしています。構図を決めて写真を撮ろうと思うと、長靴を履いていないと大変だと思います。
写真のように通常は水量は少ないです。
「縦構図」
左上に空を入れると、写真に広がりがでます。
「滝の切り撮り」
岩にぶつかった水が流れを変え、滝の表情が豊かです。
滝の一部をアップで撮影していくと、幾つもの構図で撮影を楽しむことができます。
「2つの滝」
吐竜の滝でメインとなる2本の流れ。
この滝の面白いところは、渓流に横から滝が流れ込んでくるというところだと思います。
スローシャッターで撮影すると、縦に落ちてくる滝の流れ、横方向の川の流れがとても美しい。
渓流の流れを多く入れたかったので、できる限りローアングルで撮影しました。
長靴を履いて、川の中で撮影しているので、油断するとお尻が濡れます。
「吐竜の滝・全体像」
こちらが3本の滝の流れです。
一番右と、真ん中の滝は少し離れています。
草木のなかから水が流れ落ちてきます。
「苔むす岩を流れる水」
岩には苔が生え、その横を静かに滝の水が流れ落ちていきます。
「糸滝」
一番左側の滝の正面で撮影しました。小さな滝なのですが、画面全体に滝を配置すると、大きな滝に見えます。
何段にもなった美しい流れ。
川の中でのローアングルなので構図を決めるのが大変でした。
「簾」
岩から静かに流れる水は天然のすだれ。
流れ落ちた水が渓流と交わると、美しい模様に。
初秋の黄色味がかった苔や木々の葉がよい雰囲気を出してくれました。
「中央の滝のアップ写真」
こちらは勢いある流れに。
中央にある滝の手前に、川の流れを多く入れることができました。
力強い感じの写真になりました。
構図を決めてから、シャッタースピードを何度も変えて撮影しました。光の条件やシャッタースピードにより写真の雰囲気が変わるので、滝の撮影の時は同じ構図でも設定を変えて何枚か撮っておくと良いと思います。
「渓流の上流」
この先はゴロゴロした岩が多くなっていました。
滝の撮影をしていると、数名の釣り人が胴長を履いて川を上流へと進んでいきました。