燃える涸沢紅葉 撮影登山 1/4 (上高地~)

涸沢の紅葉は10月初旬に訪れます。今回は上高地から横尾を経由して涸沢カールまで歩きました。上高地から涸沢までは17km、標高差900メートルあります。
訪れる前に写真で何度も見ていきましたが、実際に紅葉を見てみると、言葉にならないような美しさです。

沢渡駐車場

上高地まではマイカーで入れませんので、沢渡駐車場に車を停めます。
松本から国道158号線で上高地方面へ向かうと、途中に沢渡温泉があり、その周辺に
沢山駐車場があります。
駐車場はホームページ「さわんど温泉」に詳しく書いてあります。
バスを利用するのであれば、バス停が近くにある駐車場が良いでしょう。
沢渡から上高地まではタクシーが定額になっており4,000円です。4人で乗れば一人1,000円で済むのでお得です。(バスは往復2,000円になっています。)
朝は人が多いので2人で行きましたが、タクシーの運転手が相乗りの2名を探してくれて4名でタクシーに乗ることが出来ました。

出発(上高地バスターミナル)

沢渡駐車場から乗り合いタクシーに乗り、上高地バスターミナル前で降車します。
10年ほど前に上高地散策に来たことがあったので、懐かしい風景です。当時と何も変わっていません。

涸沢の紅葉が見頃になったという情報がホームページにでていたので、かなり人が多いと予想していましたが、平日ということなのかどちらかというとガラガラでした。

バスターミナル前のベンチとテーブルで準備。カメラを出したり、靴紐を結んだりと出発の準備をします。
ここもあまり人が居ません。とてつもなく混雑するという情報が多いのですが、「あれぇ?」って感じになります。まあ、混雑しているよりは歩きやすそうなので良いでしょう。台風が来るという情報があるので、人が少ないのかもしれません。

一週間程度のワンタイム山岳保険はこちらの「上高地観光センター」の窓口で受け付けています。朝7時には窓口は開いていました。
年間の山岳保険に入っていないで穂高・槍などに登る場合に、この保険は便利です。費用は1,000円程度です。

バスターミナル付近には「上高地インフォメーションセンター」があります。
上高地に関する情報はここで手に入ります。
館内には広い休憩スペースがあり、コイン式の有料シャワー室もあるので便利です。
4月下旬~11月15日の間、午前8時~午後5時まで営業しています。

河童橋と梓川

[ 上高地 ]

歩き出すとすぐに「河童橋」に出ます。この橋を見ると「上高地に来た!」という実感が湧いてきます。
朝の静けさとヒンヤリ感がいい感じで登山気分が高まります。

正面にはゴツゴツした岩山が見え、あの裏側のほうまで歩くと思うと、気が遠くなるのとワクワク感が入り混じったような感じになります。

今回はテント泊装備とカメラ&三脚で約20kgを背負っています。これだけの荷物を背負って今回ほどの長い距離を歩いたことが無いので、不安もMaxです。
もちろん、涸沢の紅葉への期待感もMaxです。さて、無事辿り着けるか?

[ 上高地 No1 ]  北アルプスの山々が目の前に見えます

日中は観光客で混雑する「河童橋」も朝は静かです。
数人が散策しているぐらいでした。
梓川の左岸・右岸のどちら側でもルートとしては良いのですが、今回は上流に向かって右岸を歩くことにしました。
記念に河童橋の真ん中まで行って「焼岳」を撮影します。
「焼岳」格好良いです。見ただけで登りたくなる山であります。

[ 上高地 ]

「焼岳」の頂上付近の雲が抜けて、山頂が見えました。
どっしりとした男性的な山ですね。
「梓川と焼岳」の良い写真が撮れました。だいぶ空が明るくなり、青空が広がってきたので登山中も良い写真が撮れそうな感じがします。

今回のルートと予定

今回のルートと行動予定は、
1日目:
上高地→明神→徳沢→横尾(テント泊)
2日目:
横尾→本谷橋→涸沢(テント泊)
3日目以降:
台風が来ているので状況を見ながら下山のタイミングを決定。
となっています。

河童橋から徳沢へ

今日のコースは
上高地から明神池までが約3km(コースタイム60分)
明神池から徳沢までが約3.4km(コースタイム60分)
徳沢~横尾までが約4km(コースタイム80分)
合計10.4km(合計タイム:200分)
です。
横尾まではほとんど平坦な道で標高差は100mほどしかありません。

河童橋から歩き出します。

梓川沿いを歩いていきます。
明神池までは日帰りの観光客が散策するルートなので、登山というより軽いウォーキングです。

[ 上高地 ]

河童橋から少し歩くと梓川の河原が広がり、その先には穂高の山々が見えてきます。
まだ山の上には雲がかかっています。少し青空が出てきたので、雲も抜けてくれるでしょう。

[ 明神岳全貌 ]  形の良い岩山です。

梓川沿いに歩いていると、左側に明神岳が見えてきます。
いくつものピークがあり、梓川から急角度で聳え立っています。ちょうど雲が抜けてきて山頂が顔を出してくれました。
歩いているタイミングで雲が抜けてくれないと山頂が写った写真にはなりません。この時はかなりタイミングよく青空が出てくれました。ラッキーです。

頂上が顔をだした明神岳もあっという間に雲の中です。
山荘に荷物を運ぶヘリコプターが頻繁に行き来しています。

梓川沿いの道をひたすら進みます。
徳沢までの間は明神岳が真横に見えて、その風景を見ているだけで飽きることはありません。
時には梓川の河原に下りて撮影を楽しみます。

明神館と明神池

河童橋と徳沢の中間ほどのところに「明神館」があります。
ここは130名ほどが宿泊できる宿になっています。周辺にはテーブル・ベンチがあり休憩できます。
ここから梓川に架かる橋を渡ると「明神池」があります。この一帯は6月上旬にニリンソウが咲くそうです。

徳沢園

上高地から6.4km(コースタイム:120分)ほどで「徳沢」に着きます。今日は横尾でテント泊なので時間は十分にあります。ゆっくり写真を撮りながら来たのでコースタイムの1.5倍の3時間でここに到着しました。

まず、広いテント場が見えてきました。大きな木が所々にあり、素敵なテント場です。テント場の奥に「氷壁の宿 徳沢園」が見えます。この宿は井上靖の小説「氷壁」の舞台になった宿だそうです。

「徳沢園」は山小屋風の赤い屋根が特徴的な建物です。

[ 上高地 ]

穂高の山々を眺めながら「横尾」へと向かいます。
横尾に近づいてくると「前穂高」が迫力ある姿を見せてくれます。

横尾到着(テント泊)

[ 上高地 ]

横尾に到着です。上高地バスターミナルを出てから約5時間での到着となりました。ちょうどお昼です。
横尾山荘の前には近代的な作りの「横尾大橋」があります。涸沢・穂高への入口っていう感じがして格好良い橋です。左右両側から階段があり、登山客が山に吸い込まれていきそうな感じがします。後ろの山は「前穂高」です。

横尾山荘

水場とトイレ

横尾のテント場は「横尾山荘」を正面にみて右側(水場前)と左側(梓川沿い)の2箇所あります。
水場前には5張程度のテントがあったので、空いている梓川沿いのテント場にテントを張りました。このテント場は正式には「国設横尾野営場」という名称になっていました。

受付は横尾山荘で行います。大人1名1泊500円です。
水場も近く、トイレも綺麗なキャンプ場でした。
※レンタル機材・食材等はありません。
詳しい情報は「横尾山荘WEB(http://www.yokoo-sanso.co.jp/)」をご覧下さい。

撮影スポット詳細

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