志賀高原「田ノ原湿原」のワタスゲとニッコウキスゲ

Camera : NIKON D7000

長野県の志賀高原にある田ノ原湿原はワタスゲ・ヒメシャクナゲ・ニッコウキスゲの撮影スポットです。
中野市方面から国道292号線で志賀高原にはいり、丸池スキー場を越えてしばらく進んだ右側にあります。木戸池スキー場の少し手前になります。
国道のすぐ傍の小さな湿原です。

田ノ原湿原への道

国道292号線(志賀草津高原ルート)の蓮池交差点を横手山方面にしばらく進むと右側に駐車場があります。
ここに車を停めて湿原まで歩きます。

この駐車場には長野電鉄の路線バスの田の原バス停があります。
バスで訪問する人は「田の原バス停」で下車すると湿原前に着きます。

ここは「志賀高原田ノ原公園」になっており、標高は約1,600メートルありあす。
「田ノ原温泉」「天然カラマツ」「石の湯のゲンジボタル」「三角池」「笠ヶ岳」などがあります。
石の湯のゲンジボタルは日本一標高が高い場所に生息していることで有名です。5月~9月と発生期間が長いのも特徴です。

[ 田ノ原湿原 ]

バス停の標識の横に田ノ原湿原へ向かう遊歩道の入口があります。

少し進むと分岐点が現れます。
志賀高原の名所は遊歩道で結ばれています。トレッキングを楽しむ方は、案内板に従ってトレッキングを楽しみましょう。

自然の中で森林浴を楽しみながら、自然と一体化できます。
高山植物に囲まれた中で気分をリフレッシュできます。

分岐点を「田ノ原・木戸池」方面へ進みます。
ここからは戻るようにはなりますが、「三角池・長池・蓮池・丸池」にも行けます。

ゲンジボタルで有名な「石の湯」にも行けます。

[ 田ノ原湿原 ]

初夏にはレンゲツツジに囲まれた遊歩道になります。
遊歩道は石や砂利が多く足を取られるので足元には注意しましょう。

湿原の周りには白樺もたくさん生えています。

「田ノ原湿原」は長野県の天然記念物に指定されています。
標高は1,610mに位置していて、旧志賀湖の湖底に発達した高原湿原です。

下記のような植物を見ることができます。
ヒオウギアヤメ・ヒメシャクナゲ・ミカヅキグサ・ミズバショウ・ワタスゲ・ツルコケモモ・イワショウブ・コバノトンボソウ・コバギボウシ・モウセンゴケなど。

コケ類はアカミズゴケ・アオモリミズゴケ・ムラサキミヅゴケ・ワガミズゴケなどがあります。

カオジロトンボ・クロサンショウウオ・ホシガラス・ウソ・メボソなどの動物・昆虫も生息しています。

田ノ原湿原内

[ 田ノ原湿原 レンゲツツジ ]  レンゲツツジとワタスゲを楽しめます。
Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 36mm(APS-C : 24mm)

駐車場から3分程度で湿原の入口に着きます。
山に囲まれた盆地になっており、穏やかな印象をうけます。

湿原には木道が2本整備されているので往来も簡単にできます。
それほど混む湿原ではないので、比較的ゆっくり撮影を楽しめます。

湿原の入口からの眺望です。
正面には木戸池のスキー場が見えます。
コンパクトな湿原で目に映る景色が凝縮されています。

[ 田ノ原湿原の木道とワタスゲ ]  一面にワタスゲが広がっています。
Camera : NIKON D7000

木道の周りには一面、ワタスゲが広がっていました。
良く見るとピンク色の小さなヒメシャクナゲが咲いています。

写真の奥のほうで木道にしゃがんで写真を撮っている人たちが見えます。

[ 田ノ原湿原のワタスゲ ]  一面にワタスゲの絨毯が広がっています。シラカバやレンゲツツジも美しい。
Camera : NIKON D7000

木道からの景色です。
一面のワタスゲと鮮やかな新緑がとても綺麗でした。
奥の山々には霧がかかっていて良い雰囲気でした。志賀高原は霧が発生しやすいので、雨の後などは霧を入れた写真を狙うことができます。

ワタスゲの頃は樹々が芽吹き新緑に包まれます。
写真の奥のほうにはシラカバとレンゲツツジが点在しています。

Camera : NIKON D7000 | レンズ焦点距離 : 90mm(APS-C : 60mm)

マクロレンズで撮影したヒメシャクナゲです。
小指の先ほどの小さい花です。
木道からマクロレンズで撮影できます。
(撮影レンズ:AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED)

[ 田ノ原湿原のワタスゲ群生 ]  ふさふさとしたワタスゲが風に揺れていました。
Camera : NIKON D7000

ワタスゲの群生です。
手前にピントを合わせて奥行きを表現しました。
背景のボケ具合を確認しながら絞りを設定すると良い感じになります。
木道にカメラを置くぐらいのローアングルでの撮影が必要です。

ワタスゲは白トビしやすいので注意が必要です。

[ 田ノ原湿原 ]

雨でしっとりとした時のニッコウキスゲです。
湿原の花は晴れの日よりも雨上がり、曇り空のほうがしっとりとした良い雰囲気の写真になることが多いです。

ワタスゲが終わるとニッコウキスゲが咲きます。
時期がずれているので、ワタスゲとニッコウキスゲの写真を両方撮りたい人は複数回の訪問が必要になります。

ワタスゲは湿原の中ですが、ニッコウキスゲは湿原の周囲に群生しています。
ニッコウキスゲの花はつぼみが複数あり、順々に花が咲きます。

[ 田ノ原湿原 白樺 ]  田ノ原湿原に立つ白樺。新緑に包まれ雰囲気の良い樹々でした。
Camera : NIKON D7000

雪の重みで根元が変形している白樺。

「田ノ原湿原」には印象的なシラカバがあり、漂う霧とシラカバの写真を狙う人もいます。紅葉の時期も良いと思います。

ニッコウキスゲは「東館山高山植物園」「蓮池スキー場」「丸池スキー場」でも見ることができます。ワタスゲは当たり年と外れ年があり、平成26年は当たり年でした。

撮影スポット詳細

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