40種・10万株以上の蓮が咲き誇る「古代蓮の里」撮影記

埼玉県行田市にある「古代蓮の里」に行って来ました。行田市は「さきたま古墳群の桜」が有名です。古墳の上に立つ桜の写真は見たことがある人も多いのではないでしょうか。
「古代蓮の里」は「さきたま古墳群」の近くにあります。

ここだけで40種類以上の蓮を見ることができます。蓮の近くまで寄れるところもカメラマンにとっては嬉しいポイントです。
蓮の撮影スポットとしては規模が大きいです。

[ 古代蓮の里・世界の蓮 ]  世界の蓮を一ヶ所で見ることができます。

「古代蓮」は1400年~3000年前の蓮といわれています。
「古代蓮の里」の近くの工事現場から発見され、その種子が自然に発芽して花が咲いたそうです。
行田市では市のシンボルとして蓮を育てています。
この公園には蓮の生態を学べる「古代蓮会館」「展望タワー」などがあります。

蓮は朝早く花が開き、午後には閉じてきてしまうので、土曜日の午前7時過ぎに「古代蓮の里」に到着しました。が・・・

メインの駐車場は満車で入れませんでした。
蓮は早朝が良いというのは皆さんご存知のようです。
メインの駐車場から300メートル離れたところに無料駐車場があり、そちらに車を止めて歩くか、メインの駐車場とは逆側にもう一つ有料駐車場があるのでそこに車を止めるしかありません。

メインの駐車場に駐車できると目の前が「世界の蓮園」になっているので、すぐに撮影に入れて良いです。
公園の裏側の有料駐車場に駐車すると、古代蓮の池がすぐです。
無料駐車場からは結構歩くので、重たいカメラ・レンズ・三脚を持って歩くのは少々大変です。

土日は6時頃に到着しないと良い位置に車を停めるのは難しいですね。
最近はTVなどで良く紹介されるので、年々観光客が増えているそうです。

写真のように駐車場のすぐ横に「世界の蓮」が咲いています。この周辺には休憩所(ミストサウナ有り)、売店、古代蓮会館、展望タワーがあります。

古代蓮の池に行くと自動販売機が無いので、飲み物などはここで購入していったほうが良いです。
トイレはここと、古代蓮の池の奥にあります。

「古代蓮の里」の園内図です。
園内に入ったら、蓮の池の位置などはこの看板を見て把握しておいたほうが良いでしょう。

[ 古代蓮の里風景 ]  駐車場の横に世界の蓮が咲き誇ります。

駐車場前の「世界の蓮園」から「展望タワー」が見えます。
展望タワーはあまり上っている人はいないようでした。(望遠レンズで覗いてみました)
上から見ると緑が広がる中に蓮のピンクが見えるかもしれませんが、蓮は近くで見たいですよね。
「田んぼアート」が見えるようですが、今の季節に見えるのかはよくわかりません。

写真撮影時にタワーを入れると「古代蓮の里」感が出ますので、タワーを入れた構図も撮っておくと良いでしょう。

近くで蓮が見れる場所

[ 白い蓮 ]  開きかけの蓮です。

「古代蓮の里」は蓮の近くに寄れます。
特に「世界の蓮園」では区画の間に通路があるので、花のすぐ傍に寄ることができます。
背後には木がある場所もあるので、背景を木にしたり、青空を入れたりすることができます。

三脚の利用は可能になっているので、マクロ撮影もできます。(園内には三脚は他の人の迷惑にならないようにして下さいという注意書きは出ています)

白い開きかけの蓮がありました。
世界の蓮は蓮の近くに説明書きがあるので、蓮の名前・原産地などがわかります。
ただ、数が多いので家に帰ってから、写真と蓮の花の種類を付け合せるのが大変です。

説明板を撮影してから、その蓮の写真を撮る。というのを繰り返して撮影すると、あとから蓮の種類を把握しやすいです。

[ 美しいピンク ]  多くの人を魅了しています。

ピンク色の強い蓮です。
白にピンクのラインが入りとても綺麗です。
たくさんの人々を魅了するのがよくわかります。
背景に緑の葉っぱを持ってくると、花が良く映えます。

通路の近くにあると標準レンズで撮影でき、通路から少し離れたところだとフルサイズ(FX)で70~200mm程度の望遠レンズでちょうど良い感じでした。

[ 空に映える蓮 ]

下から見上げるように撮影して、空を背景にするのも良いです。
青空も良いですが、曇り空をバックにすると花だけが目立つので、曇り空も狙いどろろです。

[ 空に飛ぶ ]  青空に大きく花びらを広げています。

青空に浮かぶ蓮です。
真っ青な快晴よりも雲が出ている青空のほうが面白いですね。

蓮の数が多いので、このような写真はいくらでも撮れます。
カメラマンの数も多いですが、被写体が多いので、さほど混雑している感じはしません。

[ 古代蓮の里 ]

夏らしい一枚。
開きかけのハスはチューリップのような形になっていました。

古代蓮の池

「古代蓮の里」には4つの蓮池があります。
2つは中に遊歩道が作られた蓮の中を歩ける「古代蓮池」「水生植物園」。
そして、オニバスが浮かぶ池。
一番奥には古代蓮が咲く、自然に近い形の「水鳥の池」。
それぞれに味が違うので撮影が楽しいです。

カメラマンにお勧めは一番奥の自然に近い形の池です。
ここは観光客があまり来ないので、静かにゆっくりと撮影できます。

中が歩けるようになっている蓮の池はこんな感じです。
かなり広い池です。
池の周りには木が植えてあって、直射日光をさえぎることができます。
日本有数の暑さを誇る「熊谷市」が隣なので、とにかく暑いです。撮影の合間には水分補給と木陰で休むことをお勧めします。

池のほとりからスロープのようになっている場所もあり、そこでは蓮の中に埋もれたような感じにまでなります。

ローアングルになると周囲の人工物や観光客の姿を消すことが可能です。

形の良い蓮を見つけると、咲き誇る蓮と展望タワーのような構図も可能です。

飛び出ている蓮を見つけるのがポイントです。

一つ印象的な蓮を見つけて、その左右につぼみの蓮などを配置すると良い写真になりそうです。

蓮に近づくと人が入りませんが、少し後ろに下がると、こんな感じになります。
蓮の花と人の数が同じくらいに感じてしまいます。
午前9時前でも凄い人の数です。

カメラマンが多いのもここの特徴ですね。
三脚を持った人が多いです。

池の周辺には所々にベンチが置かれています。

[ 一望 ]  蓮の池を見下ろしています。

蓮の池と池の間には少し高くなった部分があり、そこからは蓮の池を見下ろす形の構図で撮影可能です。
奥にはなだらかな丘があり、雰囲気が良いです。

水鳥の池

カメラマンにお勧めなのが、園内の一番右奥にある「水鳥の池」です。
「古代蓮の池」「水生植物園」からは木々に遮られて見えないので、ここまで来る人はごくわずかです。知っている人か、看板を見て気がついた人ぐらいしか来ません。

池の周りには木々が植えられており、木陰で涼みながら撮影することができるポイントです。

池の中に遊歩道が無いので、「古代蓮の池」「水生植物園」とは全く違った雰囲気を味わうことができます。

池の中には島があり、深い緑が生い茂っています。
池の中から背の高い蓮の花を見つけて望遠レンズで撮影しました。

深い緑の上に、光を浴びたピンクの蓮が浮かび上がり、とても美しいです。

池の奥には古代蓮が密集していない場所もあり、水面に浮かぶ蓮の葉と蓮の花の写真を撮ることができます。
こだわった作品的な写真を撮るには、この場所が良いでしょう。
他の池は蓮が密集しすぎています。

[ 古代蓮の里 ]

水に映る蓮。
池の奥側ではこのような写真も撮れました。
池には巨大なおたまじゃくしがたくさん泳いでおり、時々水の波紋が広がります。

作品的な写真

[ 光の中に ]  水の泡に当たった光が美しい。

「古代蓮の里」には何ヶ所か作品的な写真を撮れる場所があります。

一つ目は「古代蓮池」の入口の水場です。
遊歩道かは木と岩の陰になっているのでわかりにくいですが、「世界の蓮園」から「古代蓮池」に歩いていくと小さな川があります、その川が「古代蓮池」に合流するところです。

水の流れが池に入ると緩やかになり、泡が溜まっていました。
1枚の蓮の花が浮かんでいたので、その蓮の花びらを主体にしました。
光の当たり具合がちょうど良くなったときにシャッターを切りました。

反射が強いのでPLフィルターでの反射調整は必須です。

[ 古代蓮の里 ]

蓮の葉の大きな影が水面に映っています。
きめ細かい水の泡がとても綺麗でした。

[ 蓮のダンス ]  水の流れの中で蓮の花びらが踊っています。

ここには黒い岩と緑の水草があり、流れている蓮の花びらと良く合います。
本格的なカメラと三脚を持ったカメラマンたちが、長い時間粘っていました。

二つ目の撮影ポイントは「水鳥の池」の一番奥です。
水面の所々に浮いたハスの葉と何本かのハスの花のバランスが良いです。

訪問時には折れたハスの花があり、印象的な写真を撮ることができました。
晴れていると水面に空が映りブルーになります。

[ 古代蓮の里 ]

枯れた葉と水面に映る蓮の花です。
岸から離れたところにある場合が多いので、300~500mmぐらいの望遠レンズがあると良いです。

予想以上の人の数に驚きましたが、園内が広いので、思ったほど人は気にならずに撮影を楽しむことができました。
パンフォーカスで全景を入れた写真を撮ろうとすると人が入ってしまいますが、一部分を切り取る構図であれば、人を入れないようにすることができます。

多くの種類の蓮を一ヶ所で見れるのは嬉しいですね。
料金は駐車場代の500円だけで、入場料が必要ないのも良いところです。

レンズは「マクロ」「標準」「望遠」を持っていくことをお勧めします。
園内では望遠レンズで撮影している人がたくさんいました。

撮影スポット詳細


検索&翻訳

PAGE TOP