南アルプスの名瀑「北精進ヶ滝」撮影ガイド 〜東日本最大の落差121mを誇る巨爆
山梨県北杜市にある大瀑布・北精進ヶ滝を見に行ってきました。
東日本最大の落差121mの滝で日本の滝100選に選ばれている滝です。
東日本最大の落差で徒歩40分の撮影スポットと聞いたら行くしかない!
駐車場
北精進ヶ滝の駐車場は20台程度が停められる広いスペースになっています。
駐車場からすぐのところに、遊歩道の入り口となる吊橋があります。
遊歩道の看板がありますが、色褪せていて見えにくいです。
北精進ヶ滝の展望台の位置と、そこまでに幾つかの滝があることはわかります。
吊橋からスタート
入り口から大きな吊橋です。
観瀑台まで40分程度かかりますが、スタートからワクワクします。
けっこう大きな吊橋になっています。
熊出没注意の看板があります。帰りは夕暮れで薄暗くなりましたが、サルの群れがいて、鳴き声が聞こえました。
吊橋といっても、しっかりとした作りなのであまり揺れません。
石空川第六ダムという砂防ダムがあります。
石垣のような作りのダムで、なかなか格好良い作りです。
ダムというよりお城の石垣という感じがします。
橋の下流は川幅が広くなっています。
この辺りは石が白いのが特徴的です。
奥の山の中腹に橋が見えます。
今回はあの橋の方から下ってきました。
あの橋の上のほうは御座石温泉がある辺りです。
林の中の遊歩道
橋を渡ると、精進ヶ滝の遊歩道の案内板があります。
駐車場にあった看板は見難かったので、ここでルートと撮影ポイントを把握しましょう。
一の滝→二の滝→三の滝→おにぎり石→見晴台という流れになります。
精進ヶ滝は2段になっていて、上部が精進ヶ滝、下部が九段の滝になります。
しばらくは川沿いの林の中を歩きます。
紅葉の季節は、とても気分の良い散策路になっていました。
所々に案内板が立っているので迷うことは無いと思います。
林の木々の間から、透明度の高い川の水が見えます。
川の石が白く、美しい渓谷です。
林の中をしばらく歩き続けます。
傾斜はさほどきつくありません。
遊歩道は石がゴロゴロしている場所も多いので、スニーカーか登山靴は必要でしょう。サンダル・ヒールなどはきついと思います。
一の滝・二の滝
ひたすら遊歩道をあるいていくと、川のほとりに出ます。
二つの滝が見えます。
これが一の滝・二の滝です。
一の滝は別名、魚止の滝
二の滝は別名、初見の滝
と呼ばれています。
この滝だけでも良い写真になりますね。
アーチ型の橋が綺麗です。
滝の近くで写真を撮ることができます。
晩秋の雰囲気のある写真が撮れました。
滝の右側には柱状節理が見えます。
手前の河原にある流木が、渓谷の味を出してくれています。
二の滝(初見の滝)です。
アーチ型の橋付近から撮影しています。
近い距離で撮影できるのがいいですね。
かなり整備された遊歩道です。
二の滝は高さがあるので、3つの急階段を使って登ります。
実際に登ってみると高度間があります。
帰りは暗くなったので、少々怖いものがありました。
二の滝の急階段
さて、階段の下に辿り着きました。
3本の階段を上っていきます。
角度があるので、高所が苦手な人は怖いと思います。
手すりがしっかりしているので、安定感はあります。
1本目の階段を見上げるとこんな角度です。
階段は靴が半分乗る程度の幅しかないので、靴を横にしてカニ歩きのようにして登ると安定します。
二の滝は横から見ると、傾斜があります。
正面から見ていると、垂直に落下しているように見えていました。
階段を登っていると、あっという間に滝が下に見えてきます。
滝つぼとアーチ上の橋が、かなり下に見えます。
帰りも急階段です。
この階段は定員3名、総重量200Kgまでと書いてあります。
三の滝
二の滝の急階段を登り切ると、すぐに三の滝が現れます。
通路が狭いので、三の滝を三脚を使って撮影しようとすると苦労します。
辺りが薄暗くなってきたので、手持ちで撮影して先へと進みました。
揺れる吊橋の上から、三の滝を記念撮影です。
三の滝からは渓流沿いを歩いてきます。
道も山道っぽくなってきました。
時間があれば、この周辺でゆっくりと渓流の撮影をしたいところです。
小さな滝のようになっているところもあります。
岩がとても美しいです。
巨大石
おおきな石が何個かあります。
おにぎり石という花崗岩の岩があり、説明が書いてあります。
(近すぎたので写真は看板のみになってしまいました)
三つ児石です。
かなり大きな岩です。
左の階段と比べるとその大きさが良く分かると思います。
大きな地震がきたら、転がりだしそうです。
苔が時の流れを感じさせてくれます。
竜洗峡
この辺りは、竜洗峡という名前がついており、河原を歩きます。
花崗岩の岩と透明度の高い水が美しいです。
紅葉の渓谷風景の写真はここで撮影できます。
観瀑台
観瀑台に到着しました。
滝の正面の高いところに観瀑台があります。
斜面を降りて下には行けますが、気が邪魔で滝がよく見えなくなります。
観瀑台からが一番良い写真が撮れそうです。
下が九段の滝、上が北精進ヶ滝です。
滝まではかなり距離がありますが、横撮影だと標準レンズでギリギリ収まるサイズです。
大きな滝というのは事前情報で知っていても、実際に目の前にすると、大きな感動があります。
北精進ヶ滝の縦構図です。
下の九段の滝がカーブしていて、動きのある写真になります。
紅葉が終わりかけなのが残念でした。
紅葉のピークのときはどれだけ美しいのでしょうか?
九段の滝だけでも、素晴らしい写真になります。
紅葉撮影の最後に、素敵な滝に巡り会うことができました。
軽い登山気分を味わえ、渓谷の写真を撮り、最後に巨瀑を楽しむ。
なんとも贅沢な場所です。
ネットで調べると、滝つぼまで歩いていっている人がいるようです。
もちろん自己責任の非公式なルートのようですが。
北精進ヶ滝の滝つぼまでいくと、凄い迫力なのでしょう。
滝つぼまでは行けなくとも、十分に楽しめる撮影スポットでした。
この滝に来るときは、国道20号線の「上円井」という交差点から御座石林道を通って来ましたが、舗装がされていない場所も多く、大変でした。
甲斐駒カントリークラブ付近から「精進ヶ滝林道」を通ってきたほうが、距離も短く、道路も舗装されているので良いです。